みちとせになるてふ桃のことしより花さく春にあひにけるかな
凡河内躬恒
ふるさとに日々を重ねて桃の花
脱毛症かなしからずや春卵
おもむきは春は曙猫は野良
萬葉の悲歌芽柳のけぶる池
永き日を懈怠のうちに見送りぬ
春昼やアジの開きは七輪で
バリウムのまだ身のうちに暮かねる
鬼の身になつてもみよの追儺かな
節分に鬼塚ちひろは悲しかろ
日脚伸ぶなにやらものの煮ゆるらし
鬼貫の画賛の文字や春兆す