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ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Being between Neuroscience and Marketing このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2009-09-26

『utsuroi 写真家18人からのメッセージ』

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Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5, RDPIII @Phuket, Thailand


今晩、とある写真関連のトークイベントブロガーとして参加することになりました。銀塩写真の行方を探る内容、とても楽しみです。


場所は、恵比寿東京都写真美術館写美)。


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最後のアマチュア銀塩フォトグラファーになっても、銀塩を愛したい僕に、声をかけてもらったことは光栄です。


何年か前にゼラチンシルバーセッションという動きがあり、それを進めてきた澤野計(さわのはかる)さん、本城直季さんなどをはじめとするフォトグラファーのマネジメント会社を運営する野崎武夫さんからお声がけ頂きました。多謝。


以下が頂いたご案内。ここにある通り、僕以外は実にそうそうたる人たちが参加されるので、ここからの数日分だけでももしチャンスがあればいかがでしょうか。(私のは恥ずかしすぎるので無視して頂けばと、、、。)


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19日15時30分 鈴木美康氏 元 イマジカ映画部副部長

現 東京国立近代美術館フィルムセンター技術職員

20日15時30分 久保元幸氏 プリンター、ザ・プリンツ代表

22日15時30分 高橋隆雄氏 元 富士フイルム足柄工場製造部技術科現場リーダー(勤続40年)

23日18時30分 沖本尚志氏 『PhotoGRAPHICA』編集長

25日18時30分 高橋周平氏 写真評論家、多摩美術大学教授

26日18時30分 kaz_ataka氏 ブロガー

27日15時30分 坂梨寛美氏 大型カメラメーカー エボニー代表

18時30分 仲俣暁生氏 文芸評論家

1日 18時30分 小原真史氏 映像作家、イズ・フォト・ミュージアム研究員


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せっかくなので、写真について少し考察。


実は、5月の連休中に、悩みに悩んで一台、KGBに身売りをするぐらいの勇気を出して(笑)、ライカのレンズがアダプターでつけられるデジカメを買った(パナソニックのGH1)。動画が撮れて、酒場のような暗ーいところでも撮れるのは非常に優れているのですが、昼間どうなるのかというのはとても興味深いところでした。モノクロでは明らかにフィルムが上なのですが、カラーではどうなるのかというのもとても気になるところでした。


何かいい機会がないかなーと思っていたところ、この夏、プーケットに行った際に、これはいいチャンスだなと気付き、ライカと一緒に持ち歩き、ずいぶんな量の写真を撮ってみました。


その場ではそのGH1も、結構ごきげんなつもりだったのですが、帰ってきていま写真の整理、読み込みを少しずつしてみると、あまりの写りの違いに驚き、改めて銀塩の力に驚いている次第です。ちょっとだけご紹介を。


例えば、毎日のように泳いでいたホテルのプールですが、デジカメ的には結構きれいに撮れたなと思っていた次の写真も、


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Lumix GH1 @Phuket, Thailand


フィルムで撮った次の写真みたいなのを見ると愕然としたりする。


f:id:kaz_ataka:20090910080504j:image

Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5 @Phuket, Thailand


正直、同じ場所の同じ光で撮ったものとは考えにくい。


あたりに生えている花だって、次のようなのを撮って、まあそこそこかな、ぐらいに思っていても、


f:id:kaz_ataka:20090817103138j:image

Lumix GH1 @Phuket, Thailand


フィルムで撮ったのを見ると、次のような感じになる。


f:id:kaz_ataka:20090910080507j:image

Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5 @Phuket, Thailand


ちょっと、分かってはいたけれど、僕には衝撃的な違い。緑の深みも、存在感も、空気の密度も僕のGH1では、とても写っているとは言いがたい。


そんなオドロキがあって、銀塩をちゃんと持っていって、毎日何本かずつでも撮っておいてよかったな、と心をなで下ろしている。


そう言えば、最近はあんまりしないけれど、雑誌の写真なんかを見ながら、これはデジタル、これはフィルム、なんて見分けるゲームをちょっと前までよく、周りの人の中でやっていた。今回の旅行は、それ以上に違いがあることをある種、学ぶいい機会だった。そして僕にはやっぱりフィルムが必要だな、と実感している。


そんな中でのセッション。とても楽しみ。


世の中で、一人でも多くの人が、大切な一瞬を思い出の形でとどめておくために、銀塩がたとえ版画のような芸術的な存在としてしか残らないとしても、しっかりと残ってくれますように、そう願っている。




関連エントリ

2008-12-09

Nikon F2 + Zeiss Planar 試し撮り速報

これは思い切り写真、写真したエントリです。

この間、ご報告したニコンF2につけたCarl Zeissレンズ(50mm Planar F1.4)をちょっと使ってみた結果が上がって来たのでアップしてみたいと思う。


f:id:kaz_ataka:20081209021023j:image

Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5


まずこれが組み合わせた眺め。本当はもっと寄って、鏡胴部分をお見せしたかったのだが、僕は寄れるレンズを持っていないので、とりあえずこんな感じ。なかなかのフィットでしょう?


で撮ってみた感じ。いずれもフィルムはコダックProfessionalウルトラカラー400UC(いわゆる400UC)。

いくつかの異なる被写体で撮ってみた。(以下、写真をクリックすると大きくなります。)


1. 年末の街角。このレンズを買ってすぐのものだ。


f:id:kaz_ataka:20081209021022j:image

@Nishi-Shinjuku


なかなかの色乗り。この画面では分かりにくいかもしれないが、質感の出方、陰もつぶれない辺り、さすがツァイスだ。光源が入り交じっていたりするが、そこも色合いに異常が出ないで、自然に好感の持てる写りをしている。空気感、立体感の出方も立派。


2. ご飯。おいしそうだったので、食べる前に一枚。


f:id:kaz_ataka:20081209022413j:image

@Home


寝ぼけ眼で適当に撮ったにしては、えらくうまそうに写っている。溶けるような後ろボケが美しい。合格。


3. 街角で見た秋の木の枝。


f:id:kaz_ataka:20081209021029j:image

@Harajuku


何気ない路地裏の風景だが、大きくして見てみると、掴みたくなるような枝の存在感、枯れ葉のひなびた存在感は自然に出ている。良かった。


4.レストランで見た親子


f:id:kaz_ataka:20081209021026j:image

@Meguro


非常に自然で、まるでそこで見ているかのような肌色を撮ることが出来た。やっぱり人の顔がちゃんと撮れるとほっとする。


5. 夕暮れの店先


f:id:kaz_ataka:20081209073812j:image

@Daikanyama


自然光、白熱灯などの複数の光の入り交じる難しい場所だったが、自然な発色と、最近のデジタル画像では消えがちな金属、コンクリートの質感の違いが自然に撮ることが出来た。自転車の前ボケもいやみなく出ていていい感じ。


以上、ニッコールとの撮り比べではないが、安定した実力を確かめることが出来た。最近忙しく、ポジ(リバーサルフィルム)で撮って、プロラボに持っていく暇がないのでネガで撮ったが、これだけの写りのレンズが、ポジの場合どういうふうに現れるのか、とても興味深い。


当面かなりこのカメラで遊べそうだ。


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クイック報告は以上です。

今日も皆さんにとってよい朝になりますように!



ps. この実験をしているうちに、カメラ屋から入荷の連絡があった5D MarkIIは、どうも既に期限が来て、もう流れてしまいました、、、。まあまた縁があれば買うでしょう。節約、節約!


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2008-11-25

ニコン用ツァイス到来!

f:id:kaz_ataka:20061021205330j:image

Leica M7, 50mm Planar F2.0 @Meguro, Tokyo


長らく懸案だった、ニコン用のカールツァイスを入手した。標準派の僕なので、当然のように50mm Planar F1.4をゲット。当然中古である。マップ(カメラ)にいけば新同品(新品同様の品)が、二割(=一万円)引きなんだから、もう当たり前のようにこれを店頭で指差す。(笑)


その場で、もしカメラをお持ちでしたらどうぞお付けください、といつもの科白。では、とおもむろにカバンより持ち出す。「おっ、F2ですね」と言われ、まんざらでもない僕。(バカですねぇ)


私が小学生になったぐらいのときに生まれたこのカメラ(F2:1974年製)を入手して以来、10本は撮ったと思うが、明らかに今までサブのサブのような扱いだった。ライカのように軽快ではないということもあるが、入手したときについていたニッコール(レンズ)のデザインが僕的に刺さらなかったというのもある。なんというか究極のメカニカルニコン*1であるF2の風格にどうもこのレンズが付いていっていない、と本能的に思っていた部分もある。


もともとコンタックスで写真を始めたということもあり、ツァイスのレンズの独特のこってりとした色乗りが好き。初めてニコンマウントのツァイスが出るというニュースを、アサヒカメラか、カメラマガジンで見て以来、とても付けてみたいと一方で思っていた。


それが遂にかなった。久しぶりにカメラとかレンズを買って高揚してしまった。そのような時は毎度枕元において、サワサワしながら、眠る。この日も同様。子供ですねぇ、とか言われそうだが、男の趣味など、どんなに金がかかろうが基本的に子供の頃の遊びの延長である。(、、、この辺り女性読者のためにちょっと力説!笑)


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お店の場面に戻る。


で、付けてみると、これがもうすごいのだ。ニッコールの時に感じていた違和感が一瞬で吹っ飛ぶ。このレンズはこのカメラのために生まれて来た。いや、このカメラはこのレンズと出会うために生まれて来たのではないかと思うほどの、一体感なのだ。金属製アルマイトの吸い付くような質感。ヘリコイドを動かす、リングの刻みの美しさ。距離目盛りのところの赤字、、、全てが調和して、一瞬で恋におちた二人にまいり、そのまま支払って出てくる。NikonとCarl Zeissという、冷戦時代の東西間の恋のような、何とも言えずやばい出会いであるが、まあこういうのが健全で財布の中で完結する辺り、すてきな出会いと言えよう。:)


なぜこれがこんなに美しく一体化しているのかと、なかば怪訝に思い、なかば恍惚を感じ、ヘリコイドをまわしながら階段を下りる。階段の途中で、下から上がってくるお客とすれ違う。当たり前のようにこの組み合わせに向けて、メタボな私の手にあるこの二人(F2+ 50mm Planar)にちらっと、しかし確かに力強く向けられた視線を感じ、また何とも言えず、心の中でニヤニヤ、いや、ホンワカ、そして恍惚。


この連休、紅葉でも見に、東北の方でも行こうかと思っていたが、会津若松の辺りで天気予報を見たときの気温が二度!というのに恐れをなし、やめてしまったので、まあ僕としては外に出るお金が浮いたので、その別投資という感じ。(という言い訳。)


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店を出てから、酩酊状態のまま帰宅。


休み中、とりあえず、子供を中心に2本ほど撮る。仕上がりが楽しみだ。


このF2、ピント位置のクセが今ひとつ読み切れていないので、ちゃんと撮れているか気がかりだが、構えているととりあえず何かすごいものが撮れる感じがしてしまうのが、名機の名機たる所以(ゆえん)。何か上がって来たところで、またこのブログでシェアしたいと思う。(久々のカメラバカ記事になってしまいましたね!)



ps.あまりにも幸せ感が高いので、せっかく予約を入れた5D MarkIIを買うかどうかかなり怪しくなってきました。恐らく上の新真打ちの写りを見て、決まるのではないかと思います。



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*1:高速シャッターだが電池不要。植村直己さんの数々の探検を共にしたほどの強靭さを誇る名機である。NASAはこれをベースにした特注カメラにより、数多くの宇宙ミッションの歴史的な写真を撮影