Googleに転職した日本人技術者

最近,いろいろなところでGoogleに転職した人の話を聞く.私がここにそのリストを書くのは支障がありそうなので書かないが,まともにこの業界で仕事をしている人なら知らないはずがないような,本当に日本のソフトウェア界で重要な技術者ばかりだ.名前を聞くたびに,私はため息が出てしまう.

このように優秀なソフトウェア技術者が流出していく原因の一つとして,北米と日本の「優秀」という概念が違うことがある気がする.北米の優秀とは,理論と実装の両立ができる人ではないか?しかし,日本では実装だけ,理論だけで評価される(そのような偏りがあると,実用的な物を新しく創造するのは難しいだろう)ので,逆にそのような人が低く評価されてしまうのではないかと思う.

北米の後追い的な負け戦から抜け出すためには,そもそも技術者に対する評価の根本的な転換が必要になるのではないだろうか?