PlatBox
最終日は朝7:45から,慶應大学の井庭研で開発しているPlatBoxというマルチエージェントシミュレータの演習.
これは,UMLでエージェントをモデル化すると,Javaコードを自動生成してくれる.これらの作業はEclipse上でビジュアルプログラミング的におこなうことができる.もちろん,この生成されたコードを修正することもできるのだが,そこまでしなくても可視化,グラフ化など,かなりの機能がサポートされているようだ.
飛行機に乗るために途中で抜けなければいけないので,自分で勝手に最後まで進めて抜けてしまったが,幸運にもバスに載る直前に井庭先生と幸運にも少し話すことができた.要望をいろいろ言ってしまって大変失礼なことをしてしまった(←いつものことなのだが(苦笑)).
なお,この大部分を実装したのは3人の学生だそうで,大学でこのようなレベルまで開発することができたということは,素晴らしいことだと思う.ただ,プログラムが実装できる最後の人間が昨年卒業してしまったので,今年は全員がユーザ(モデラ)で,プログラマはいないのが問題だそうである.完全にオープンソースではない(シミュレータの互換性を保つために修正したコードの再配布権はないらしい)が,ソースコードは公開されていて,自分で修正することもできるので,興味ある人は触ってみて,改良したらフィードバックしてあげるとよいかもしれない.
私はマルチエージェントシミュレーションは専門外だが,産総研の和泉潔さんに,以前に次の本を教えてもらった.
コンピュータのなかの人工社会―マルチエージェントシミュレーションモデルと複雑系
- 作者: 山影進,服部正太
- 出版社/メーカー: 構造計画研究所
- 発売日: 2002/08/01
- メディア: 単行本
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この本についているのは,構造計画研究所が開発したMASというマルチエージェントシミュレータである.
http://www2.kke.co.jp/mas/top.html
最近ではJava版もあるようである.
こちらの方が公開されているサンプルルールが豊富なようだが,かわいさではPlatBoxが勝ちかも(笑…アピール力を向上させるために,外観には相当力を入れたそうだ)