ラーメン。。この愛に満ちた食べもの。。。

真冬の、冷たい北風に、心も、身体も蝕まれるとき。。

目の前にあるラーメン屋のネオンは、孤独な魂の救済の光なのだろうか。。

発券機から天国逝きのチケットが吐き出されるとき、

何ものにも、感動しなくなった心が僅かに揺れ動く。。。

厨房の親父が、天から遣わされた親父の姿を借りた天使にみえるとき、

それは、人生の終わりの徴かも知れない。。。

湯気の立ったどんぶりが目前に運ばれ、かじかみ、こわばった表情をした己の精神が解き放たれるとき、
人は、真の救いとは何かを知ることになるのだ。。

只の、一杯のラーメンは、そのとき、ただのかけがえのない一杯になる。。

その麺を一口、すすったとき、人は、始めて生の意味を、直感的に感じとるのかもしれないし、そうでないのかもしれない。。