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『涼宮ハルヒ』から一歩進んだライトノベル生活


アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』にハマり、原作の小説を買ったりした人は、そろそろ『つよきす』などを楽しんでいる頃だろうか。あなたとライトノベルとはたまたますれ違っただけ、今後もライトノベルとは無縁の生活を送り続けるのか。「いや、ライトノベルには興味があるんだけど、次に何を読んだらいいかわからなくて…」。そんな貴方に捧ぐ、魂のリコメンド。もとい、俺の好きなライトノベルの布教。

とにかく谷川流の作品を読んでみたいよ派

言うまでもないかもしれないが、「谷川流」とは『涼宮ハルヒの憂鬱』の原作者である。


学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)

学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)

谷川ファンのあいだでは『涼宮ハルヒ』よりも評価が高いかもしれないのが、この『学校を出よう!』シリーズだ。わりと作者の個性が強く表れていて、SF的な設定が頻出したり、キョンと古泉を足して2で掛けたようなキャラが登場したりと、かなり内容の濃い作品となっている。一巻は超能力合戦といった感じで、二巻以降はSF要素が強い。評価が高いのは二巻以降なのだが、個人的には一巻の荒削りな魅力も推したい。いずれにせよ、もっと「谷川流」にハマりたいという人にはうってつけだ。

のいぢの絵が大好きだよ派

言うまでもないかもしれないが、「いとうのいぢ」とは『涼宮ハルヒの憂鬱』のイラストレーターである。


灼眼のシャナ (電撃文庫)

灼眼のシャナ (電撃文庫)

去年の暮れにアニメ化され、スマッシュヒットを記録した作品。さぞかし、いとうのいぢはウハウハであろう。イラストレーターが同じなためか同時期にアニメ化されたからか、よく『涼宮ハルヒ』と比較されたりするのだが、内容は完全に別物である。平凡な主人公と戦闘美少女の組み合わせを下地に、「日常」と「非日常」の対比を描くことに重心が置かれた、いわゆる「学園異能」というタイプのライトノベル。のいぢのイラストをもっと味わいたいという人にはうってつけだ。

ハルヒ』のSFっぽいところが気に入ったよ派

言うまでもないかもしれないが、「SF」とは『すこしふしぎ』の略である。


All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

時間のループに巻き込まれて激戦の一日を何度も繰り返すことになった初年兵キリヤ・ケイジと、「戦場の牝犬」とよばれる天才(美少女)兵士リタ・ヴラタスキの邂逅を描く、ライトノベルにおけるSFの傑作。一冊で綺麗に完結しているところも高ポイント。『ハルヒ』のファンでなくても、ライトノベル初心者全員にオススメの作品である。

やたら特徴的な文体が好きだよ派

言うまでもないかもしれないが、「文体」とは「いかにもその作者らしい文章表現上の特色*1」のことである。


きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

饒舌な文章や言葉遊び、レトリックが大好きな作家といえば西尾維新であり、特に内容面でも西尾維新のエキスが凝縮されているのがこの作品である。形式としてはミステリ(推理小説)にあたるが、それほど難解な内容ではなく、「ミステリの解説本」と言った方が正確だろう。いままでミステリを読んだことない人でも、この本を読めばミステリの真髄がバッチリわかるという寸法である。一冊できちんと完結している点も、手に取りやすい一因となるのではないか。あと、キョンの妹が好きな人にもオススメの作品である(ニヤニヤ

ハルヒのツンデレっぷりに悶えているよ派

言うまでもないかもしれないが、「ツンデレ」はツン:デレ=9:1が基本である。


 とらドラ!
 作者: 竹宮ゆゆこ
 出版社/メーカー: メディアワークス
 発売日: 2006/03
 メディア: 文庫


たらこスパをこよなく愛する作者の性格が滲み出たような、超弩級にハイテンションなラブコメである。ヒロインの無茶苦茶っぷりがなんとなくハルヒっぽいと思う。なんとなくだけど。もちろん作品自体はなんとなくどころじゃなく面白いので、ラブでコメな作品に飢えている人にはオススメの作品である。

俺はもう長門なしじゃ生きられないよ派

言うまでもないかもしれないが、「長門有希」とは『涼宮ハルヒ』シリーズのメインヒロインである。


レジンキャストミルク (電撃文庫)

レジンキャストミルク (電撃文庫)

長門とは違ったタイプだが、ヒロインがいかにもロボットな感じの無表情っ娘である。サスペンスドラマとプリンをこよなく愛する無表情っ娘である。そんなヒロインと、その友だちの仲良し三人組が、ほのぼのとした明るく楽しい学園生活を送る話である。……書いてて泣きそうになった。そんな当たり前の日常を守るために、主人公とその仲間が密かに戦い続ける学園バトル物である。だが、くれぐれも注意しておくが、藤原祐の作品をそこらの単純な学園バトル物と思うな。なんというか、プリンと思って食べたらコーヒーゼリーだった、みたいな感じの作品だから。

ごめん『ゼロの使い魔』の方がおもしろいよ派

ゼロの使い魔 (MF文庫J)

ゼロの使い魔 (MF文庫J)

ライトノベル界のツンデレの最高峰。ストーリーも、王道ながら地味に練りこまれている作品。どうでもいい話、アニメをはじめだけ観てハリポタ言う人がいるが、俺も一巻読んだときはそう思ったが、どちらかというとナルニア国物語の方が近いんじゃないかと思う。

ごめん『NHKにようこそ!』の方がおもしろいよ派

NHKにようこそ! (角川文庫)

NHKにようこそ! (角川文庫)

漫画版の方がすっかり有名になっちゃったけど、原作のこともたまには思い出してあげてください。あと、『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)』もオススメ。


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『涼宮ハルヒ』から二歩進んでライトノベル天国 - WINDBIRD

*1:広辞苑より