英検3級二次試験受験


 「英検3級一次試験合格」と書いたエントリーの続き。
 今日,午前10時45分集合とのことで,試験会場の地元高校に出かけた。
 携行品に,上履きとあったので,あわててこれを用意。このため到着がギリギリとなる。一次試験同様に,受付は大学生のようだ。写真のついた受付通知票を見せる。ここで,面接カードと受験者心得を受け取る。これらと受験者をあらわすシールと電源を切った携帯電話を封し首から下げる袋も受け取る。指示は,「廊下をまっすぐ行って右に曲がり,講堂で待て」とのこと。
 講堂では,壁に張り付くように受験者が集まっていた。ここで受験会場の独特の雰囲気を味わう。「ウッ」と気圧されるやな感じだ。女子高生が多い中にオッサンが入ってきたのだ。視線が突き刺さって当然だろう。ここの受付で3級受験者であることを告げると,面接カードを記入し待てと言う。体育館の床に手をつき記入する。うーん,慣れないポーズだ。こんなことを考えると少し,字が震える。この部屋での受付は,1次試験会場での試験官だった。見慣れた顔は少し安らぐ。
 その彼の合図で試験室に移動する。面接カードを記入し終えたばかりだったので,バタバタとした感じになった。私はその列の1番最後。この順番は受験する順ことを意味する。階段を通って,2階の教室に。二手に分かれた先では廊下の壁を背にして並んだ椅子で待つ。慌てた気分を落ち着けるには,この待ち時間が嬉しい。
 口の中でモゴモゴと「How are you ?」「Fine」とやる。緊張が少しほぐれ始めると,あと一人となっていた。ここで誘導員に最後の確認を受ける。いよいよである。私の前の受験者が戻ってくると,誘導員が10秒待って「どうぞ」と言う。
 試験室では,試験官がにこやかに応対してくれる。「ネイティブじゃないのね」が初印象。面接に入る前の英語のやりとりはサラッとしたもので「これで終わり?」と思うと面接試験に入ってしまう。ここで集中を切らせちゃいけない。問題カードを渡され試験開始。なんとか,やりとりする。なんとか。3問目までは,問題カードを使ったやり取り。まぁ,なんとか。4問目は,「この夏,どっか行くの?」の意味の質問。「いんにゃ,家にいる」と答える。「行けるとしたら,どこ行きたい?」と聞いてくる。英検らしく「海外」。まぁ,こんなもんか。
 ところが,5問目。「何のクラブに入ってますか?」。はぁ?あっ,いや,オレは,まちゃまちゃかってーの。ちょっと,待て。もうすぐ四十のオッサンなんですけど,オレ。クラブって,いったい。完全に動揺するオレ。今から考えれば,英語のやり取りのテストなんだから,嘘でもイイから「剣道部,所属です」とでも答えておきゃよかったが,クラブに動揺して,正直モード発動!「え〜っと,ですね〜,私は自分たちの仕事に関して,いろいろとですねー,あのその」「ディスカッション・グルーブ?」「い,いえ〜す」。バカか,オレ。
 でも,まぁ,そりゃ,面接官も何十人や公正に試験するわけで類型化された問題を使うわけで,オッサンが来たからとはいえ臨機応変に問題を使うなんていう芸当を望むべきではないわけで…。これはこれで,一つ経験値が上がりましたよ。学生向けのオッサンにはありえない質問も来ることがあるのだ,という現実を受入れよう。
 賑わいの減った会場をあとにする。玄関で外靴に履き替えていると「面接,全然,答えらんなかったよ」と男子。そっかー,まぁ,がんばれ。お互い,ドキドキしながら,結果を待とう。

いまごろ,「フラガール」を見た。


 えぇ,泣きましたとも。何度もガッツリと。一人で見てよかったですよ。
 多分,普通に見れていないですよ,私は。ガキの頃,家の暖房は石炭ストーブでしたからね。斜め向かいのオジさんは,石炭運搬業だったし。当時は,炭坑閉山の話題を浴び続けるのがニュースでしたからね。
 小さなエピソードの一つ一つが生きている,と感じるのは,昭和の空気をたっぷり吸って育った性かも知れません。いまいち感情移入できない,という人とはこの空気感が違うのだろうな,と。