で,テクニクスはどうなる?


 もう,すっかり旧聞になってしまって恐縮なのだが,

創業90周年の節目を迎える本年、社名とグローバルブランドを一本化すると同時に、グループ会社で「松下」「ナショナル」を冠する企業も「パナソニック」を冠する名称に変更します。更に国内ブランドも統一することでグループ全従業員の活動をPanasonicブランドの価値向上に結集します。


松下電器産業株式会社が「パナソニック株式会社」に社名を変更 | プレスリリース | ニュース | 松下電器産業株式会社


とのことで,「ナショナル」は無くなる。FFストーブの「ナショナルからのお知らせです」も無くなっちゃうのだろうな。
 ところで,「国内ブランドも統一する」とのことだが,いやいや,おたくには「テクニクス」という立派なブランドもあるが,そこには触れちゃならんのか?

Technics(テクニクス)は松下電器産業パナソニック)の音楽機器ブランド名である。名称は、特別に開発したスピーカーの商標名から。

現在ではレコードプレイヤー(ターンテーブル)などクラブDJ機器としてのブランドで、事実上プロ仕様レコードプレイヤーの世界標準である。この分野ではヤマハと並ぶ日本メーカーの高級オーディオのブランドにもなっている。


Technics - Wikipedia


と,Wikipediaさんも第3者的に評価して下さっている「ブランド」だ。これはいいのか?放っておくのか。統一とは,そんなものなのか?

"Technics" ブランドは1965年に開発された"Technics 1"と呼ばれたスピーカーシステムから始まりました。このスピーカーの開発の由来はツイーターユニットに使われた5HH17に始まります。

このツイーターユニットは大変高性能で当時大きな話題となりました。 音響メーカー各社はこのユニットを採用しスピーカーシステムを開発しました。 しかし自社ではなかなか採用されなかったのです。そこでこのユニットを開発した設計者たちは、それなら、このユニットを使いスピーカーシステムを開発しようと考えました。 できあがったのが"Technics 1"と名付けた2ウェイ・ブックシェルフ・タイプのスピーカーシステムです。 これが"Technics"ブランドの1号機なのです。

ここには"反骨精神"、"人と違うことをする"という独自性、独創性。そして"人がやらないなら自らつくる"という開拓者精神にあふれていました。


Technicsオーディオ倶楽部 - オーディオ講座・はじめに-


なるほど,Technicsと言えば,反骨なのか。それではそうそう無くなるまい。

ピュア・オーディオに別ブランド名を冠したメーカーには、SHARP(OPTONICA)、日立(Lo-D)、三洋電機(OTTO)、松下電器(Technics)、三菱電機(DIATONE)等があるが、ピュア・オーディオの衰退とジェネラル・オーディオの隆盛につれて、撤退したブランドが多い。


Aurex - Wikipedia


懐かしいぜ!と叫ぶオッサンたちの表情が浮かぶ。こんな寂しい時代だから,パナソニックの波に飲まれること無くガンバレ!テクニクス