FileMaker Pro 12のインスタントWeb公開では「URLを開く」がポップアップウィンドウに

珍しく仕事の話なのですが、上記のタイトルの件で、どうにかならないかとお客さんから相談されました。インスタントWeb公開でFileMaker Proの画面から別のURLの画面に移りたいのだけど、新規のWindowsが開いてしまい、それもなぜかポップアップなので最近のbrowserの標準設定では蹴られてしまう。
で、色々調べたのですが、

/Applications/FileMaker Pro 12/Extensions/Web Support/FM Web Publishing.app/Contents/Resources/iwpres/fmi_iwp.js

で制御を行っているらしく、そいつを以下のようにいじくればよいようです。

diff -c fmi_iwp.js fmi_iwp.js-orig
*** fmi_iwp.js Thu Oct 2 16:58:34 2014
--- fmi_iwp.js-orig Tue Jan 29 06:54:01 2013
***************
*** 201,209 ****
{
if( args != null && args.length )
{
- if( args.length == 1)
- document.location = args[0];
- else
for( var i in args )
{

--- 201,206 ----

なぜかこのfunctionの引数がArrayで複数Window開く仕様になっているのですが、他でどこで使われるかわからなくて気持ち悪いので、引数が一つの時は既存のWindowで遷移させるようにしました。
と、FileMaker Pro 13では、インスタントWeb公開もなくなっちったんですけど。

しかし、なんでこんな仕様なんでしょね。ちょっと気持ち悪いっすね。

塩釜魚市場どっと祭 in 仲卸市場

先週の日曜日10/14にあった、塩釜魚市場どっと祭 in 仲卸市場に行ってきました。
お目当ては、「近海本マグロ」水揚高日本一の塩釜魚市場が誇るブランドもの、季節限定の生メバチマグロ「三陸塩竈ひがしもの」です。

塩釜魚市場で一番いいマグロを仕入れると自負している、鮪のまるはる佐藤商店さんに来ました。

このお祭りのために、渾身の逸品を競り落としてきたそうです!


こいつをサク取りしてもらいます。


この赤身とトロのアブラのノリ具合!


中落ちもいただきますよ!


他のお店でも、次々にマグロをさばいていました。

さて、マグロ以外のものについても。

赤貝。
全国でも仙台湾の他には漁場が限られており、震災後も寿司ネタとして引き合いが強いそうです。
先日、テレビで復興後の漁の様子を紹介されているのを見ましたが、底引き網で獲る際にガレキが混じってきて苦労されていました。


宮城県産の牡蠣も、揚がっていましたよ!
家に帰ってきてからニュースで知ったのですが、この日がちょうど初物の出荷の日でした。
今シーズンからようやく各地の牡蠣剥き工場が稼働するようになり、残暑続きにより予定より2週間遅れの出荷開始だったようです。


一つ、その場で剥いてもらっていただきます!
さて味のほうは。。。えーと、正直に書きます。夏以降残暑が厳しく育ちが悪いせいか、まだまだこれから、というところでした。
ただ、昨シーズン味わった、濃厚なプリプリの牡蠣の味は、忘れられません。
震災後、養殖できる数が減ったせいで、これまでより牡蠣に十分に栄養が行き届くようになり、成長が速く味もよくなったことは救いであります。
これからのシーズン本番までの成長が楽しみです。


宮城県三陸産のホタテやアワビ。
アワビも津波で海底が底荒れして稚貝が壊滅的を受けてしまい、禁漁が続いている浜が多いのですが、少しづつですが獲れるようになってきているようです。

まだまだ震災前の通り、とはいかない宮城の海の幸ですが、少しづつですが復興の歩みが感じられたのがうれしかったですね。これからも、応援していきたいと思います。

菖蒲田浜に寄って来た

日曜日に塩釜魚市場に行ったついでに、七ヶ浜の半島をぐるっとドライブしてきました。

菖蒲田浜の海岸沿いで、津波できれいサッパリ消えた街の中で、ポツリと釣り具屋さんが営業していました。



階段を上った2階では、海を眺めながらくつろいだり、BBQを楽しむことができるようです。


菖蒲田浜の海水浴場も見渡せますが。。。すっかり地盤沈下し砂も流されてしまっています。
周りの街並みも、基礎だけ残してきれいさっぱり。


この小屋にはウミネコがやってきています。


松島の島めぐりの船の要領で、かっぱえびせんをうまく投げると、ウミネコがキャッチしてくれます。
なかなか楽しい ^^

この「釣りキチ」さんの話によると、防波堤からの釣りもできるようになっており、これから寒くなる季節はアイナメのノッコミが楽しめるようです。今度は釣り竿持ってゆっくり来ようかな。
菖蒲田浜の隣の高浜海水浴場にはいい具合に波が入ってきていて、サーフィンを楽しむ人らでにぎわっていました。徐々に、マリンスポーツも楽しめるようになってきているようです。

仙台でうちの子が通う園庭の砂を測ってみた

前々から、うちの子が通っている園の環境も色々測ってみたいとは思っていたものの、園からのお便りで定期的に空間線量の測定結果もいただいていて状況はわかっているし、なかなか切り出す機会がなくて延び延びになっていましたが、たまたま園庭の砂をお借りすることができたので、ちょっと園庭の砂の放射性セシウムのベクレル数を測ってみることにしました。
とは言うものの、普通に測っただけでは「それで?、どうなの?」になるので、どういう測定をするといいか、色々考えてみた結果。。。
砂場の外にこぼれた土埃混じりの砂を持ってきて、そのまま測ったものと、洗って土埃を流した後に測ったものと、比べてみることにしました。

まずは、洗う前の砂です。通常は土壌の測定ですと乾燥させて測るのですが、洗った後と比較するため、水を加えしっとりとした状態で測りました。結果は、

試料1035g 134Cs:51Bq/kg 137Cs:55Bq/kg 放射性セシウム総量106Bq/kg

となりました。
仙台市近郊での家庭菜園の土壌はたくさん測っていますが、概ねこれと同程度の数値です。
ただ、これだけですと、安全なのか危険なのか、すぐには判断できないですよね。
ということで、砂の中に含まれる土埃を洗い流した後のものを測ります。
先ほど測った砂を洗面器に入れ、水を入れてかきまぜ流し、を何度か繰り返して、洗う水が澄んでくるまで5回ほど繰り返しました。結果は、

試料1051g 134Cs:31Bq/kg 137Cs:35Bq/kg 放射性セシウム総量:66Bq/kg

となりました。
本来は、水分の含有量がほぼ同じなら、土埃が流れた分、若干重量が減らないとならないのですが、このあたりは誤差の範囲内ということで ^^

結論としては、園庭の砂を洗って土埃を洗い流すと、放射性セシウムの量が2/3程度に減ることがわかりました。

さて、この結果をどう見ればいいのか?、ここからが本題です。
現在、土の中に含まれている放射性セシウムは、大きく分けて以下のような分類になります。

  1. 有機質に付着した、水溶性のもの
  2. 粘土質に付着した、難水溶性のもの
  3. 鉱物の雲母質に付着した、難水溶性のもの

この中で、1)は園庭の砂にはほとんど含まれていないと思われます。事故後1年経過して雨水にさらされていますので、すっかり溶けて流れてしまっているでしょう。
砂を洗った際に泥水として流れていったものは、ほとんどが2)のものと思われます。砂を洗った後の残りのものが、3)です。
2)や3)の放射性セシウムは、かなり強固に付着しており、水に溶かすには硝酸などの強酸を加えて熱しないと分離しません。

では子供が園庭で遊んだ際に、この砂に含まれる放射性セシウムが、どの程度の被曝量になるか?、これは、どの親御さんも心配されると思います。
この問題の概略は、いつもお世話になっている東北大学理学部物理教室原子核物理講座の金田さんの1年ほど前のblogに記載されてます。
が、改めて見積もってみましょう。

子供らが園庭で外遊びをして土を体内に取り込んでしまう量は、一日当たり0.2g、と見積もられています。
放射性セシウム総量で概ね100Bq/kgの園庭の砂ですので、単純に計算すると砂場遊びなどで体内に取り込んで内部被曝してしまう放射性セシウムの量は、仙台市の都市部だと一日あたり0.02Bq程度、ということになります。
最悪のケースとして、砂を洗った泥水の中に流れ出している放射性セシウムが全部水溶性のものと考えると、体内に取り込まれる放射性セシウムは一日あたり0.007Bq程度です。ただ既に述べた通り、実際には事故後1年経過して水溶性の放射性セシウムはほとんど雨で流れて残っていないと思われます。
残りの、粘土質や雲母質に吸着されている難水溶性の放射性セシウムは、仮に口に入れてしまっても消化吸収はされず、ほとんどそのまま便として排出されると思われます。
この程度の量でしたらリスクとしては極めて低く、またいくら子供でも自分から土を食べるということはないと思いますが、それでも心配な方でしたら、外遊びの後の手洗いやうがいといった通常の生活習慣のしつけでも口に入れてしまう土を減らすことができますので、リスクはかなり避けられると思われます。

参考までに、この砂を取った場所の地上1mの空間線量は、0.09μSv/hです。
最初この「実験」を行う際、この園庭の砂を全部洗ってきれいにすればこの空間線量がもっと減るのかな?、とも思っていたのですが。。。
事故前の仙台市での空間線量は概ね0.04〜0.05μSv/hでしたので、園庭の砂に付着している放射性セシウムの寄与は、0.04〜0.05μSv/h程度です。だいたい、自然の放射線原発事故由来の放射線と、半々くらいですね。
この砂を洗って付着している放射性セシウムの量を2/3にしたとしても、空間線量の寄与としては一部ですので、最終的には0.07μSv/h前後になるかな?、といったところです。
この程度の効果ですと、砂を洗うという労力に見合ったものと言えるかどうか、個人的にはかなり疑問に感じます。

今度の冬の薪も、課題は山積み

またまた川崎仙台薪ストーブの会の方から、貴重なサンプルを提供していただきました。

震災前に切り出され事故直後に雨にあたっていた薪の表面には、かなりの放射性セシウムが付着していることがわかっています。ただこの薪に関しては、木の表面の皮などの部分に付着していたため、薪割りの際などに皮をうまく剥いで使うと、出る灰の放射性セシウムの量が数分の一程度に低減されることがわかっています。

ただ、震災後以降何ヶ月間も雨さらしのままですと、放射性セシウムが木の内部までかなり浸透してきている可能性があります。
また、震災前に切り出された木ではなく、震災後に伐採された木についても、当初は幹の表面にしか付着していなかった放射性セシウムが、死んだ細胞である白木の内部まで浸透してきていることが考えられます。

そこで、色々な条件での薪をつくってみて、それを燃やした灰を提供していただき、測定してみました。

震災前に伐採され昨年の秋まで野積みにされていたコナラの木の、皮の部分を燃やした灰:

134Cs:3,500Bq/kg 137Cs:5,100Bq/kg 総量8,600Bq/kg

震災前に伐採され昨年の秋まで野積みにされていたコナラの木の、皮を剥いだ薪を燃やした灰:

134Cs:1,700Bq/kg 137Cs:2,700Bq/kg 総量4,400Bq/kg

宮城県の中でも比較的放射性セシウムの降下量が低かった川崎町の薪でも、皮の部分だけ燃やしてしまうとそのまま埋設処分可能な8,000Bq/kgの規制値を超えてしまう可能性が高いことがわかりました。
また薪の皮を剥いで使っても、しばらく野ざらしにされていた薪にはかなり放射性セシウムが浸透してきていることがわかりました。

一方で気になるのは、震災後に伐採された木に関しては放射性セシウムの影響がどうなっているか、です。
薪として使うには乾燥するのにかなり時間がかかるため、震災後に伐採された薪が使われるのは今度の冬以降になる例がほとんどと思いますが、ちょうど自然エネルギーを利用した乾燥器を活用して薪をつくっていただき、試験的に燃焼したサンプルを提供していただきました。

先日の春の強風で倒れた杉の木の白木の部分:

134Cs:2,300Bq/kg 137Cs:3,500Bq/kg 総量5,800Bq/kg

先日の春の強風で倒れた杉の木の表面の皮から年輪3年分ほどの部分:

134Cs:2,600Bq/kg 137Cs:3,100Bq/kg 総量5,700Bq/kg

直径30cmほどの樹齢30年ほどの杉だそうですが、かなり内部まで放射性セシウムが浸透しているらしいことがわかります。
また、皮の部分が白木より低いのが解せませんが、これは別々の木の皮と白木を持ってきてしまったせいかも、ということでした。

伐採したばかりのコナラの皮に近い部分:

134Cs:3,500Bq/kg 137Cs:5,200Bq/kg 総量8,700Bq/kg

伐採したばかりのコナラの中心部に近い部分:

134Cs:1,300Bq/kg 137Cs:1,600Bq/kg 総量2,900Bq/kg

これは、直径20cmくらいのコナラの幹を、薪割りする際に皮に近い部分と中心部分とに分けて燃やしたものだそうです。
やはり、皮だけを燃やしてしまうと8,000Bq/kgの規制値を超えてしまう可能性が高そうです。
ただ、震災後1年間生えていた木に関しても幹の内部までかなり放射性セシウムが浸透してきているらしいことがわかります。
薪全体の皮の量は比較的少ないことを考えると、これから伐採する薪に関しては、わざわざ薪割りの際に皮を剥ぐ手間は、労力の割にはあまり得られるものが少ないかもしれません。

いずれにせよ、自然の恵みを享受しながら暮らしていくには、これからおそらく何十年にもかけて放射性セシウムとお付き合いしていく必要がありそうです。
さて、気になるのは、この薪を燃やした灰の処分方法なのですが。。。
きれいな薪を注意して選びながら、でしたら、なんとか安全な形で薪燃料を使い続けていけそうな可能性はあります。
しかし、今年の冬の灰すらまだほとんどの自治体で決まっていないのに、いったいどうしたらいいんでしょうね?

2011年の秋、仙台市内で落ち葉焚きをしていたらどうなった?

川崎仙台薪ストーブの会の方から、色々と貴重なサンプルを提供していただきました。何回かに分けて、紹介したいと思います。

仙台市内の落ち葉の灰

昨年の秋に、あちこちで「落ち葉焚きはやめて、燃えた跡の灰にセシウムが濃縮してホットスポットになってしまうから」と注意していたのですが、安全な形で焼却実験を行える環境がなく、実際に燃やした後の灰を測る機会がなかったため、どの程度の濃度の灰になるのか、ずっと気になっていました。
今回、仙台市郊外のご自宅の落ち葉を集めて薪ストーブで焚いた灰を持ってきていただき、測ってみたところ。。。

134Cs:3,000Bq/kg 137Cs:3,400Bq/kg 総量6,400Bq/kg

という、もう少しでそのまま埋設処分が不可能な8,000Bq/kg越え、という結果でした。仙台市内でもこれとは、ちょっと予想以上の数字でした。

川崎町の山中の放置されていた小枝の灰

落ち葉焚きの際、一緒に小枝なども混ぜて燃やしますよね?
仙台市近郊の知人宅の薪ストーブの灰を測った際も、薪は雨さらしになっていなかったのに、焚き付けに使った小枝がそこらに放置して雨さらしになっていたもので、これを使っただけで意外に高い値になってしまったことがありました。
小枝は、重量当たりの表面積が大きく、震災直後の雨に直接当たっている場合は、幹の部分の薪よりもかなり多く放射性物質を付着しているものと思われます。
そこで、川崎町の山中にあったその小枝だけを集めてわざわざ仙台まで運び、燃やした灰を提供していただきました。太さ1cm前後の小枝で、震災後から今まで雨さらしで放置されていたものだそうです。
さて結果は?

134Cs:6,600Bq/kg 137Cs:7,500Bq/kg 総量14,100Bq/kg

なんと、軽く8,000Bq/kg越え、落ち葉の倍以上の数値でした。
空間線量から類推される川崎町の放射性セシウムの降下量は、仙台市よりも少ないはずなのですが、それなのにこれだけの値。

落ち葉焚きの際、小枝なども一緒に混ぜて燃やしていたら、仙台市内でも8,000Bq/kgを超える灰が生じてしまっていた可能性は大かと思います。
さて、今年の秋はどうなるんでしょうか?、まだまだ油断は禁物かと思います。。。

春を探して

仙台もそろそろ暖かくなってきたかな?、と、川内の東北大学薬学部の薬草園まで、春を探しに行ってきました。
しかし、暖かいかと思ったら、小雪が吹き付ける天気 ^^


ようやくウメが咲いてきました。このあたり、沢沿いのせいか、ちょっと季節が遅めでした。


ザセンソウ。


ミズバショウもまだ芽を出したばかりでした。


かわいいねー。これが夏場は、ボーボーになるとは思えない ^^


えーと、これはなんだろう?


タラの芽も、まだまだこれからです。


なんと、牛越橋下では、もう芋煮をやっているグループがいました。
新歓かしら?!

ちなみにこの東北大学薬学部の薬草園、ちょっとミラクルな場所にあります。
場所の説明がちょっと難しい ^^