ロシアは今日も

これは、通訳者によるなかなか面白いエッセイ集です。

ロシアは今日も荒れ模様 (講談社文庫)

ロシアは今日も荒れ模様 (講談社文庫)

話はプーチン政権より前の時代。
ゴルバチョフエリツィンロストロポーヴィチなどの通訳体験が登場しますが、様々な通訳経験を通したロシアを見る独自の視点が見えてきます。

建物であれ、車であれ、政治体制であれ、一度何か造ったり手に入れると、その後一切メンテナンスしない、
(中略)
そして、ギリギリこれ以上我慢できないほどの限界に達したときに、大鉈を振るう。

さて、プーチンはかつてない反対デモの中で当選を果たしましたが、任期中に臨界点は訪れるのでしょうか。