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2016-06-17

【随時更新】おすすめのヴァイオリン松脂、種類、特徴、選び方など。松脂のアレルギーでお困りの方も。

【最終更新:2016年6月30日】
松脂はヴァイオリンを弾く上でとても大切なものです。

初心者の頃は「弾く前に弓の毛にとりあえず塗っておくもの」くらいの考えで松脂を使用しますが、ヴァイオリンのことを調べ知識が増えるにつれて、松脂でも演奏や音色に変化が起きることを知りますよね。

松脂は様々なメーカーが様々な特徴のものを販売しています。松脂はヴァイオリン本体や弓と比較すると値段的に買いやすいので、実際に自分で買って試してみるのが最も確実です。松脂は買ったばかりのその時は気に入らなくても、ふと思い出した時に使ってみると意外に良くてまた使い始める、なんてこともあります。買って使わないから無駄になると言い切れるほどのものではないので、定評のある松脂を買うことは過度に恐れる必要はなく、好みが後々変わる可能性も加味して購入できます。

松脂を弓の毛に塗らなければヴァイオリンの音は出ません、つまり松脂が果たす役割が大きいのは言うまでもありません。
今回は松脂の種類や特徴、どういう時、あるいは気分の時にどのような松脂を使うか、ミックスするかなどを書くことができればと思います。

アンドレア Andrea "SOLO"



2002年に開発されたタルティニという松脂の後継として現在のアンドレアがあります。
おすすめなのがこのアンドレアソロの松脂で、ソリストの音を想定して作られているようです(私はあまりソリスト用かどうかというメーカー側の説明より、自分が音を発して録音を聴いてみてどう思うかを気にするので深くは考えません)。
とても明瞭な発音、パワーがあり、ハイポジションでの発音も気に入っています。運弓の際の松脂の引っ掛かりや重さも絶妙で、弾いていてとても気持ち良いですね。

良くない松脂というのは、なんとなくカシャカシャする松脂の音がしたり、ハイポジションでの発音が悪かったり、あるいは自分の感覚的に運弓が軽くなりすぎたり重くなりすぎたり気持ちが悪かったりなどでしょうか。


アンドレア松脂は日本だとそれほどたくさんの人が使っているという感じが個人的にはしないのですが、どうなんでしょう。アンドレアはとても良い松脂で、海外のサイトでも評価が高い松脂です。たとえば、Warchal(ワーチャル)が40個の松脂のうちどれが良い松脂かをテストした結果を出しているサイトがこちら→http://www.warchal.com/the_big_rosin_test.html

ワーチャルは前文で松脂について(拙訳)、
疑うまでもなく、松脂は良い音質を確保する上で最も重要な要素の1つです。松脂はすぐにあなたの楽器の音色を変えることができるという点で弦と多くの共通点を持っています。また、弦のレスポンスに大きな影響を与えます。
と書いていますね。
このワーチャルの松脂テストの中でも良いとされた松脂にアンドレアの松脂が入っています。Andrea Solo と Andrea Piacere(ピアチェーレ)ですね。アンドレアソロについて、「アンドレアソロを使うと大した労力を使わず本当に大きな音を出すことができる。最も高いレベルでダイナミックな幅を持つ音色を実現でき、ソロで弾くには理想的。特に大きなホールだとなお良い。弓の毛替えをした後にその替えたての毛に塗るのにとてもおすすめする」とあります(拙訳、意訳)。
Piacere(ピアチェーレ)は私は使ったことがないのですが、これについても悪い評判は聞きません。ワーチャルはピアチェーレ松脂のことを「最も万能。アンドレアソロほどのダイナミックさはないが、温かい音色で耳に優しい。どんな機会でもこの松脂一つあればいい、というヴァイオリン弾きに理想的で、特に小さなホールやスタジオで弾くのに適している」と言っています。

「The Best Violin Rosin 2016」という記事(http://consordini.com/the-best-violin-rosin/)でも、アンドレアソロが挙がっています。「なめらかでパワフル、高精度を求めるソリストにぴったり。松脂の中では高価だがそれに見合う価値がある。この松脂を使うと他の松脂に戻ることはないだろう」と語っています。


アンドレア Miniでも十分量はあるので私はMiniを使っています。下の写真がアンドレアミニです。
f:id:kazukingband:20160617120436j:image

たっぷり量が欲しい、あるいは標準的な大きさのものが欲しい人は普通のアンドレア ソロで良いでしょう。


GUILLAUME(ギヨーム)



ギヨーム、ギオーム、ギョームなど、カタカナ語にするといろいろな呼び方が生まれますよね。余談ですが、E線で有名なゴールドブラカットもゴールドブロカットと呼んでも、もうそこは日本語の限界ですね。どちらにしても大きな問題ではないです。

ギヨームの松脂については1年前に「【評価,Review】GUILLAUME(ギヨーム) バイオリン松脂。感想など」という記事も書きました。

オシャレな木箱に入った松脂の中では比較的高価なギヨーム。品質が高く、力強い音色、クリアな発音、なめらかな運弓を可能にしてくれるとても良い松脂です。もし今あなたが最初にセットで買ってついてきたような松脂を使っているなら、ギヨームのような松脂を使うと松脂としての格の違いに驚くことでしょう。私も季節や気分や好みの変化などで松脂を変えてみることがありますが、ギヨームはいつもどこかで戻って使ってみる松脂になっています。

使い心地としては、松脂のやわらかさを感じて、弓の毛が弦に吸い付くようなイメージでしょうか。どっちかというと先に紹介したアンドレアソロのほうがあっさりしているので、私はアンドレアソロを使うことのほうが多いのですが、たまにギヨームを塗ることもあります。アンドレアソロもギヨームの発音の明快さや力強さは似ているのですが、やはり弾いている時の松脂の質感が好みを分けるでしょう。私の場合は、松脂はくどくなくてシンプルにはっきりとさらっとしてる感じが好きです。「さらっとしてる」感じというのは、運弓がスムーズで軽いという意味ではなく、弓の毛をより感じられるほうが好きということです。弦と弓の毛の間に「あ〜、松脂がいるなぁ」という存在感が強すぎる松脂は弾いていると少し気持ちが悪くなってくる気がします。あくまで個人的感想です。


メロス



ギリシャ製の松脂のメロスを紹介します。「ギリシャ製」というのがまず珍しい感じがしますよね。
余談ですが、ギリシャという国は世界でもかなり昔からワインを生産している国の一つです。「ギリシャワイン」というと、聞いたことがある人、あるいはよくご存知の方もいらっしゃると思います。ギリシャ特有の白ワインであるレツィーナは醸造の工程で松脂が入れられ、その独自の香りや味を生み出しているそうです。つまり、ギリシャで松脂、という単語は不思議なものではなく、至って当然の言葉なのです。

メロスの松脂は、ライトダークバロック、とあります。

まず運弓の重さからすると、ライト<ダーク<バロックの順で重くなります。松脂は軽ければ軽いほど良いものでもなく、重ければ重いほど良いものでもないと思います。軽いと音の密度が上がらなかったり、重すぎてもくどくなります。バロックの松脂はガット弦が想定されていて、ライトやダークと比べると少し特殊です。しかしバロックの松脂だからといってガット弦以外に使えないかというそんなことはありません。バロック用のこの吸い付きまくる感じが好きな人には良いかもしれません。私は一時期裸ガット弦を張っていてこのバロック用の松脂を使っていました。明確な好みがない場合、通常のナイロン弦を弾く方にはライトやダークなどで良いのかと思われます。

というわけでメロスの松脂はライトかダークか、という選択をすることが多いかと思いますが混ぜて使っても良いわけで、両方買って試してみたら良いと思います。ライトにする理由として、「音がギゴギゴと発しないから」とする人もいますが、ヴァイオリンの音がギゴギゴしてしまうのは右手の圧力が強すぎるのが原因です。なので松脂に頼るのではなく右手の適度な脱力を覚えないといけないでしょう。

個人的感覚ですが、ライトよりダークが人気のような気がします。ほどよい引っ掛かり、密度、バランスが取りやすいのはダークのほうなのかもしれません。ライトは軽く爽やかに運弓できますが、グッといきたときにグッと来ない面もあるかもしれない。。。しかしこれはやはり好みでしょう。季節、その日の気温や湿度でも使い分け、あるいは混ぜることもできますね。

さきほどアンドレアソロのところで紹介した「The Best Violin Rosin 2016」という記事(http://consordini.com/the-best-violin-rosin/)でもメロスのダークが挙げられています。「メロスはヴァイオリン界の中では最も名が通っているメーカーのうちのひとつ。メロスの松脂は100%天然素材の手作りだ。ダーク松脂はやわらかくてなめらか、本当に暑い地域の人には適さないかもしれないが、冬には良いだろう。メロスの松脂が生み出してくれる温かくしっかりした音色をヴァイオリン弾きは愛しているし、メロスの松脂は室内楽を演奏するときには特に良い」と言っています(拙訳、意訳)。

【追記.2016.6.26】
メロスのバロックバイオリン松脂について追記します。最近こうやって松脂のことを書いていて自分で弾いているのですが、このバロックバイオリン用の松脂のイメージが変わりました。ガット弦を想定した松脂ですが、普通のナイロン弦を弾いても重すぎないどころかしっかりとしたグリップ感と発音でむしろライトの松脂などより軽く弾けます。右手でがんばって弦を噛んでいこうとしなくても、バロック用の松脂は軽い力でも発音してくれます。バロック用の松脂というのは盲点だった気がします。

松脂を試す上で試験的に弾いたのはバッハの無伴奏パルティータ3番プレリュード。この曲です。
D

余談ですが、パルティータ3番プレリュードはシェリングが最も好きです。音の素晴らしさもさることながら、解釈(弾き方)もこれだなと感じます。私もバッハの無伴奏の楽譜はショット社のシェリング編を使用しています。
このプレリュードは無窮動的で音の捌き方がとても大事な曲です。雑に弾いていると音がかすれてしまったり潰れてしまったり、何を弾いているのかわからなくなります。低音は特に大切で、G線の響きがいかに出るかと場面もあります。そんな時、ほんの力の具合でその響き方が変わってしまうのです。どのポジションであっても自分が求める発音が容易にできることほど楽なことはないです。メロスのバロック用松脂を使うとけっこう助けてくれたので、感動しました。

メロスのバロック用松脂、おすすめです。


【追記.2016.6.28】
バロック用の松脂だけではやはり長時間弾いていると手首の疲れを感じたので、メロスのライトを片道塗ってからバロックを片道塗ると程良い感じに。「だったらダークで良いのでは?」ということになるかもしれませんが、それはそれで混ぜて使うのとは違う感触です。いろいろ試してみるのが楽しいですね。



BERNARDEL(ベルナルデル,ベルナーデル)



ベルナルデル、ベルナーデル、どちらの呼び方でも通じます。
ベルナーデルの人気は本当にすごいなと思います。特に日本ではアマチュアの人だととても多くの人がベルナーデルを使っている個人的印象があります。銀色の缶に入っていた時代のベルナーデルはまさに黄金時代で、しだいに銀色の缶だけを模した中国の粗悪品が多く出回ったことことでベルナーデルの評判が落ちたことをベルナーデルの人が嘆いていました。最近になってベルナーデルの値段を見ると値上がりしていて、1000円ちょっとくらいで買えた記憶があるんですけどね。海外製品は為替の影響もありますし、たまに値段に変動が見られます。

ベルナーデルはさらっとなめらかの代表格ですかね、湿度の高い日本でもねちょねちょせずに使える松脂。ちょっと松脂を変えてみたいけど、何に変えたらわからないし、でもなんかセットの松脂は嫌だ、、、という人にはベルナーデルはいかがでしょうか。おそらく不満は生まれないでしょう。同じ松脂を使っている仲間も見つけやすいかもしれません。

ベルナーデルも「The Best Violin Rosin 2016」という記事(http://consordini.com/the-best-violin-rosin/)で挙げられています。
ベルナーデルは弾き手のレベルに関係なく素晴らしい松脂だ。初心者はベルナーデルを使うことで簡単に音を発することができて気にいるだろうし、プロの人だってベルナーデルのおかげで優れた音を享受できる、しかもお手頃な価格で。ベルナーデルは軽い松脂だが、他のより軽い松脂やよりキツイ松脂よりも吸い付き、その吸い着きが良い音色を出すのに必要な弓の毛の摩擦を生み出すんだ。弓の毛がしっかりと弦を噛むおかげで、暖かい地方にいる技術を磨く必要のあるヴァイオリン弾きにとってベルナーデルは良い選択だ」とあります(拙訳、意訳)。


ミラン 黒猫 ダーク



通称「クロネコ」。定番の松脂ですね。引っ掛かり・吸い着き・密着する感じがとても良く、昔から人気の松脂です。引っ掛かりが強すぎると感じた時はさらっとした松脂を少し混ぜて弓毛に塗ってみても良いかもしません。
クロネコから発せられる音は濃いしっかりとした音色な気がします。昔から定番、というのはとても大事で、それだけ品質に確かなものがあり、ヴァイオリン弾きに支持されているということです。ぜひ一回は試しておきたい松脂です。



Hill 松脂/ロジン (ダーク) ヴァイオリン/ビオラ用



ダーク系の松脂を紹介する流れで、ダーク系でポピュラーな松脂がHillの松脂。イギリスのかつてのヒル商会が開発したレシピを引き継いでいる昔からある松脂。現代は松脂も多いですし日本で使っている人が多いかというとそれほどでもない気もしますが、世界的には定評のある松脂と言えるでしょう。無難の一言、適度な引っ掛かりと発音の良さライトもあります。

【追記.2016.6.30】
Hillの松脂について調べていると、20世紀最大のヴァイオリニストであるヤッシャ・ハイフェッツ(Jascha Heifetz)に行き着きました。
ハイフェッツの生涯や技術、録音などについて簡単にまとめられたこの英文のサイト(https://www.geni.com/people/Jascha-Heifetz/6000000010679677928)の「Technique and timbre」という項目にHillの松脂についての記述があり、ハイフェッツはHillの松脂を控えめに塗って使っていたそうです。余談ですが、この松脂についての記述のあとに、ハイフェッツはガット弦で演奏することが個性ある音を表現するのに重要だと信じていたようです。
ヤッシャ・ハイフェッツの演奏動画です。
D



Larsen ラーセン



ラーセンの松脂は100%天然素材で、松脂にアレルギーがある方には特におすすめです。
特にアレルギー等がなくても、ラーセンの松脂はクセがあまりなくほどよい軽さと重さがある中庸な弾き心地です。どちらかというと重めかと思いますが、嫌になるほどの重さではありません。「普通である」というのは逆に特徴的で、飽きが来にくいと思いますし、一方でつまらないとも言えるでしょう。程良いグリップ感、程良いなめらかさ。この記事で紹介する松脂でどうしようもない松脂などないので、あとは完全に好みの問題ですね。ラーセンの松脂もその万能さから根強いリピーターがいる印象です。


クラリティ(Clarity) スーパーセンシティブ(Super Sensitive)



さきほど紹介したラーセンの松脂と同様、アレルギーにも対応した人気の松脂がクラリティ。
アメリカの松脂で、100%合成化合物で作られた無色透明が特徴。新素材で作られた現代的な松脂と言えるでしょう。
比較的さらっとしています。特に松脂アレルギーで咳が出たりくしゃみが出たりしない人にはそれほどチャームポイントはないかもしれませんが、アレルギーのある人には大変すぐれた松脂かと思われます。

この松脂のページは随時更新予定です。
ぜひたまに様子を見に来てください。 【最終更新:2016年6月30日】

自分のヴァイオリンに合った松脂を選ぶということ

参考記事:Choosing the right rosin for your instrument (http://www.thestrad.com/cpt-latests/choosing-right-rosin-instrument/)

松脂についてよく書かれてあるStradの記事を見つけたので、これを参考に私の言葉で松脂について記すことができればと思います。興味がある人はStradのほうのページも見てみてください。


松脂はヴァイオリンから良い音を発するためにとても大事なものです。静止した弦を弓が振動させるのに役立ち、本体のヴァイオリンが鳴ることで音は空気を伝って人の耳に届くのです。松脂を塗る目的は、弓と弦との摩擦を増やすことです。松脂を塗らずに弾いても弓は弦の上を滑るだけです。

松脂を使って楽器を弾くということは11世紀にはすでに行われていたそうで、様々な松の種類が試されてきたそうです。19世紀初頭ではヴァイマルでヴァイオリンを作っていたヤコブ・アウグストゥス・オットーが「良い松脂というのは、弦を擦っているのではなく掴んでいるという感じ。そして弾いたあと弦にたくさんくっついていることもないのに加えて、飛散して困るこということもない。」と述べたそうです。19世紀、つまり1800年代ですね、この時代にはたくさんの職人たちが自分の好きなレシピで様々な松脂を作ったみたいです。

満足する松脂を選ぶということは難しいことで、楽器・弦・弓・弾き手のスタイルなどすべてに注意を払う必要があります。松脂にはやわらかいものかたいもの、軽いもの重いものなどバリエーションが豊かです。アレルギーがある人向けに開発された松脂もありますし、金粉が入っていたり特別な香りを放つ松脂もあります。

ヴァイオリン教師のシーラ・ネルソンさんは「良い松脂にはお金を払う価値があります。高価な松脂は一般的に安価な松脂に比べて洗練されていて純度が高く、弓の毛にもなじみやすいです。」と指摘しているそうです。

音を発するために実際に弾きやすいかどうかは松脂を選ぶ上で鍵になります。ヴァイオリニストのエマニュエル・フルビッツは、「私にとって重くて粘度の高すぎる松脂はグリップが効ききすぎた音が出てしまい、ボーイングがスムーズにできない。とても粉っぽい松脂は毛替えをしたばかりの弓毛には役立つかもしれないが、弾き始めると十分な粘着性がなくて物足りないし松脂が飛散して松脂の雲に囲まれたようになってしまうよ。結局松脂というのはボーイングを邪魔しない程度の適度な粘着性がないといけなくて、もうそれは試行錯誤しなくちゃいけないことは明らかさ。」と述べているそうです。

ヴァイオリン弾きの中には条件や季節に応じて松脂を変えます。大規模なコンサートホールでは掴まりの良い松脂を選び、マイクの前で演奏するようなときにはソフトな松脂を使う。熱い地域では比較的乾燥した松脂を選んだり、寒い地域では粘着性の高い松脂を選んだり、といった具合です。

バリー・コルスタインはコントラバスを弾く人にとっての松脂は特に難しいと言っています。バリー・コルスタインはコルスタインというブランドを作ったサミュエル・コルスタインの息子で、現在はこの息子さんが工房の指揮をとっています。コントラバスの松脂としてとても人気みたいです。こちらヴァイオリン・ビオラ用にもコルスタインの松脂があります→コルステイン バイオリン・ビオラ用松脂
コントラバスは大きいですよね、弦も当然太くなります。だから十分に弦を振動させるために粘着性の高い松脂で弾きたいのですが、粘着性が高過ぎるとボーイングの滑らかさが失われるとことろが痛いと彼は言っています。結果松脂は粘着性の高いものと高くないものを混ぜて使うことが有効だそうです。
松脂は軽ければ良いのではなく重ければ良いのでもない、粘着性も高すぎても低すぎてもいけない、場合によっては混ぜることが効果的、というより自分に合った松脂の塗り方を把握することが大切なのでしょう。

松脂は弓の毛に均等に塗ることが最も良いです。さきほどのネルソン先生はよくある間違いとして弓先に松脂を塗りすぎてしまうことを挙げ、これをやめたほうがよいとアドバイスしています。塗りすぎているにも関わらず十分に塗れているなと思い込んで、実際には弾くのに差し支えなくても弓に負担をかけてしまっていることがあるそうです。加えて、松脂をもっと塗らないと!と思ってしまうということは弓の毛が古いのかもしれないし保存状態が悪いのかもしれないそうです。

当然松脂をつけてヴァイオリンを弾けば弦に松脂がつきますし、これは弦と接触していく上で自然なことです。しかし弦に松脂がついた状態で放っておくと弦の反応が悪くなるため、弾いたあとは柔らかい布で拭き取ることが理想的です。私はこれ使ってます、とても良いですよ→楽器・精密機器用クリーニングクロスセット


良い松脂は機械量産型の安いヴァイオリンをアマティのような音にしてくれるわけでもないし、メニューインのような素晴らしいヴァイオリン弾きに変身させてくれるようなこともないけれども、あなたと楽器とのより良い関係を築いてくれることに役立ちます。




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