民間療養死:少女の両親、岐阜の研究所代表に損害賠償請求(毎日インタラクティブ)

 とりあえず両親が民事で訴えるそうだが。
 刑事訴追しろよ! 同じような目に遭って病気悪化させたり死んだりしてる人、絶対他にもいるから!
 「真光元」とか「光合堀菌」とかのキーワードからぱらぱらとはてなのエントリ読んだら「騙される親が悪い」という声が多いようだけど、親ばかりも責められない。
 確かにちゃんと病気のことを分かってなくて、インシュリン持たずに「療養」に行かせたのは親の愚かさだけど、付き添ってるのが「元看護婦」だと言われたら、ここまで最悪の事態になるとは思わないだろう。実際には医者でも薬剤師でもない堀洋八郎代表は、I型糖尿病について無知で甘く見ていただろうとは思うけど、「元」であれ医療関係者がついていると言われたら信じてしまうかも知れない。
 まして、母親は娘が一番状態が悪くなったときには施設外に出されている。これも団体側の意図によるものだとすると、親には「真光元」の効果がないと分かったとしても、治療を受けさせる機会が奪われていたことになる。
 この「元看護婦」が本当に看護士資格所持者だったか、少女の容態が悪化したときについていたかどうか。でもどちらにせよ、被害が出ている以上この「研究所」責任は免れないはず。
 というか、未だにこの団体が何の処分も受けていないことが恐ろしい。仮に「真光元」に何らかの薬効があるにせよ、効能のない病気にまで効果を謳って、容態が悪化しても治療を受けさせなかったというのはカルトにありがちな狂信ぶりだし。
 実際は、この団体がカルトだとは思えないんだけど、どうもカルトのような状態を装った所が、同様の害悪を生んでいるとも思えるね。
 ともあれ、こういう事件性がきちんと知らされることで、健康食品や民間薬の弊害もちゃんと広めてくれないと。たとえある人に効果があった良い食べ物や薬でも、誰にでもどんな病気にも何の副作用もなく効くなんて物は、ない。そういうことを謳えば謳うほど紛い物だ、というくらいは頭に入れといたほうが良かろうね。