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Mobile Spiral

2011-04-06

モバイル広告業界の新人に読んで欲しい。1999年からのモバイル広告の歴史その3

その1

その2

の続きです。


前回までが2007年初頭くらいまでの回顧です。

モバイル広告は世間から認知され、普及台数も現在に近い数値になっていたと思います。これから、モバイル広告業界に大きな影を落とすようなことが数多く起きます。

モバイルビジネスは儲かるということで様々なジャンルから参入が相次いだ反動とも言えます。

実際誰でも参入ができるので有象無象が集まってしまいました。

起きたことの一部を箇条書きで挙げます。


出会い系サイトで男女が出会って、殺人事件に発展した

SNSで男女が出会い、これも殺人事件になった

無料ホームページサイトで作った学校裏サイトがいじめの温床になった

携帯掲示板で仲間を募って集団自殺が起きた

違法着うたダウンロードサイトが乱立し、著作権が無視された

アフィリエイト不正登録によるクライアントへの被害

掲示板サイトでの殺人依頼

秋葉原集団殺人事件での掲示板への書き込み


沢山のネガティブな事が起きました。ここで挙げたのはごく一部です。

こうなると国も動かざるをおえません。良い意味でも悪い意味でもモバイルは市民権を得ていました。

モバイルインターネットでのサイトアクセス自体を規制しようとする動きがでました。

特にコミュニティの要素が大きいSNSサイトは規制の対象になりました。

EMA(一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)というモバイルインターネットの治安を守る役割の団体も出来ました。


本当に色々な事件や物事が起きました。

個人的には携帯電話やモバイルインターネットの存在が悪いとは思っていません。

ただ、企業が自分達のサイトを完全に把握し、治安の維持が出来なかったことは問題だったと思います。

しかし、言い訳ではありませんが自分達の身の丈以上にモバイルインターネットの成長は凄まじかったです。

治安を守るにはプログラムで仕組みを作る方法もありますが、完全な日本語解析はプログラムには出来ません。人にしか見つけることのできないことが多々あります。

そうすると、治安を守るために人を雇うか外部に委託するしかありません。サイトが大きければ大きいほど治安維持のためのコストが大きくなります。そのコストを支払い続けることができる企業はそれほど多くありませんでした。

ということは、支払い続けることが出来る企業にとっては競合が減ることを意味します。結果本当に強い企業が協力なメディア・パワーを持つことになりました。代表的なものがSNS3強です(mixi、gree、モバゲータウン)。

広告主にとっては、膨大な数のユーザーにリーチできるメガサイト(規模の大きいサイトのことを指します)に数を絞って広告を出稿する方が、中規模のサイト沢山に出稿するより管理も楽になります。また、この頃になるとモバイル検索の精度が高くなりつつあり、モバイルでgoogle、yahoo!を使って検索するユーザーもかなり数いました。検索連動型広告がモバイル広告の中で非常に大きなシェアを持つようになります。モバイルSEOも同時に普及しました。

ひとつの市場が無くなったら、次は新しい市場が生まれる、これの繰り返しです。


様々な要因で勝手サイト(意味は先輩に聞いてください)に勢いが無くなります。

次は各社はキャリア公式サイトに力を入れるようになります。もちろんキャリア公式サイトはi-modeの初めから存在します。各社のプロモーション戦略により再び脚光を浴びるようになります。

この頃の、市場が停滞している雰囲気は個人的にはなんとも言えない嫌なものを感じていました。何か不健全だと思っていたんですね。

公式サイトが乱立して、また同じようなことの繰り返しです。


そんな状態の中、全く新しいジャンルがモバイル市場に生まれました。

ソーシャルゲームです。

文字通り爆発的な成長を見せ、もともとゲーム好きな会員を多く抱えていたDeNA、greeは大きく飛躍します。ソーシャルゲームで得た莫大な収益によってテレビCMを沢山打ち、今までモバイルのユーザーでなかった層まで取り込みます。

このあたりになるともう歴史ではなく、現在に近いので、割愛させて頂きます。


そして今後はどうなるか?


ここからは本当に完全な私個人の予測です。

もうここまで来たらガラケーからスマートフォン移行の流れは止まらないと思います。

androidを中心として徐々に世界基準に統一されていくでしょう。

その中で

ソーシャルメディア(というかソーシャルグラフを持つ会社のサービス)

リアルとネットの連動

AR(拡張現実)

の3ジャンルが、お互いを補完しながらガラケーの時代とは全く異なった経済圏を創りだすと思っています。

新しい経済圏の中でモバイル広告は経済圏にフィットした形で主張して行くことになるはずです。そうなると確実なことは、今までより強い倫理観を持って広告に取り組む必要が出ることです。

今更なにをと言われるかもしれませんが、広告は人の目が集まる場所に出稿して初めて効果がでます。この事を常に意識することはとても大事なことです。

当ブログもこの3ジャンルに関して色々調べたアウトプットの場として、様々なエントリーをすることになると思います。


モバイル広告の歴史に関しては以上です。

3回もエントリーして申し訳ありませんでした。

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