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2010-05-28

#appengine でComet! Channel APIでpushできるぞ

Google I/O 2010ではApp Engine関連の大きな新機能発表がいくつかありましたが、「Channel API」もそのひとつ。これは「Webブラウザとのpush通信(comet)のためのAPI」です。


ついにpushできるよ!

これまでApp Engineにおいてクライアントへのpushを行うには、

  • XMPPプロトコルを通じてのXMPPクライアントへのメッセージ送信
  • URLFetchを用いて外部のpushサーバー(WebSocket対応サーバーとかTornadoとか)経由でへWebブラウザにpush(例:松尾さんのwebsocket連携

のいずれかしか手段がありませんでした。


しかしXMPPクライアントの実装は容易ではなく、とりわけApp Engine側のXMPPサーバーとしてGoogle Talkサーバーを用いる場合はTLS通信が必須となり、利用可能なクライアントが極端に限られていました。私もWindowsネイティブのXMPPクライアントとApp Engine間のpush通信には成功していましたが、例えばFlash上にオープンソースのXMPPライブラリを載せてもうまくGTalkサーバーに接続できず、どうしたものか。。と悩んでました(実案件ではさくっとApp Engineを捨ててEC2+Tornadoを選びましたw)


Channel APIは、そんなApp Engineのアキレス腱であったpush通信をcometで実現する機能です。クライアントとしてはWebブラウザ上で動作するJavaScriptクライアントのほか、Flashクライアントからも利用でき(るはずだろう普通のcometだしとGooglerが答えて)ます!


リンク集


Channel APIの概要

  • チャネル型の双方向非同期通信サービス
    • 「ついさっきprodに載せた」と言ってましたが、まだ公式APIとしては未公開
      • robotのリポジトリにある.jarには入ってるらしい。。?

  • 現在はGoogle Talkサーバーのcomet機能を利用してpushを実現
    • よってスケーラビリティは極めて高い
    • cometでつなぎっぱなしにしたソケットでMXHRを流しているらしい(thx! > @monjudoh)
    • 将来的には同じAPIのままWebSocketに対応予定

  • クライアントAPI
    • JavaScriptで実装
    • メッセージ受信時にコールバックするAPI
    • GWT向けJavaラッパーも提供予定
    • 基本cometなので、Flashやその他のJavaScriptでも動くはず。試して!(googler談)

  • サーバーAPI
    • アプリ毎にユニークなキーでチャネルを作成
    • クライアントとの間でチャネルを作成したら、ChannelMessageで通信
    • UTF-8文字列を送受信可能(オブジェクトのシリアライズも可)
    • Defered.Defferable
      • Pyのdefferedのようなもの?
      • オブジェクトをシリアライズし、TQでコールバック

dance-dance-robotデモ

セッションではChannel APIを利用したゲーム Dance Dance Robot!のデモが行われました。その場にいた聴衆も参加してゲーム大会開始!ロボットの手足を動かすと、他の参加者にもリアルタイムに動きが伝わります。


  • dance-dance-robotデモの特徴
    • Webブラウザ上で動作するGWTクライアント
    • GWT RPCでサーバーのChannel Serviceに接続、リアルタイムにメッセージを送受信
    • アプリ内の各種処理の実行にはTask Queueを多用
    • ゲーム終了時に出てくる賞状画像はBlobstoreで生成

鬼スケーラブルなメッセージングサーバーがタダで使えるなんて。。

というわけで、もうXMPPとかAmazon EC2のFMSサーバーのことは忘れてください。Tornadoを立てる必要もありません。あとでWebSocketな世の中になったときでも、クライアントやサーバーのソースはそのまま使えます。オンラインチャットやコラボレーションツール、ゲームなどの通信サーバーとしてApp Engineが強力な選択肢になったわけです(ただし、データセンターが北米にあることによるレイテンシの問題があるので、対戦型のオンラインゲームには厳しいかも)。


またエンタメ系に限らず業務系でも、例えばひとつのデータを複数ユーザーで共有して同時編集するようなwave的UIの業務アプリを構築するのに使えます(もちろんデータのマージや排他は自分で考える必要がありますが)。GTalkサーバそのもののスケーラビリティと可用性を備えたメッセージングサーバーがタダで使えるんですよ奥さん!これはじわじわ応用が広がってくると思います。

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