「慰安婦」交渉を加速=日韓首脳、関係改善で一致

時事通信 11月2日(月)12時10分配信

 【ソウル時事】安倍晋三首相は2日午前(日本時間同)、韓国の朴槿恵大統領とソウルの青瓦台(大統領府)で約1時間40分会談した。
 両首脳は今年、日韓国交正常化から50年を迎えたことを踏まえ、懸案のいわゆる従軍慰安婦問題について、早期の妥結に向け交渉を加速させることで一致。関係改善に努力することも確認した。
 会談後、首相は記者団に「将来世代に障害を残すことがあってはならない」と述べ、解決を急ぐ考えを強調。韓国政府関係者によると、朴大統領は席上、「慰安婦問題が両国関係改善の最も大きな障害だ」と指摘し、被害者と韓国国民が納得できる解決策を求めた。
 これに関し、日本政府関係者は1965年の日韓請求権協定などを踏まえ「補償の問題は解決済みだ」と重ねて強調。一方で「人道的見地に立った対応」を検討していることを明らかにした。両政府は首脳間の合意を踏まえ、外務省局長級協議で接点を探っていく見通しだ。
 首相は会談で「50年間の日韓関係の発展を高く評価する。それを基礎に未来志向の日韓関係の新たな時代を築くべく、朴大統領と努力していきたい」と表明。大統領は「痛ましい歴史を癒やすことができる会談になり、両国関係を発展させていく大切な機会になることを願う」と述べ、関係改善に前向きな姿勢を示した。

★これまでの外務省の対応、村山談話、河野発言が「すき」を与えている。