輪環の魔導師4 ハイヤードの竜使い(渡瀬草一郎)

輪環の魔導師〈4〉ハイヤードの竜使い (電撃文庫)

輪環の魔導師〈4〉ハイヤードの竜使い (電撃文庫)

くろねこさん!


……すいません。思わず口走りました。
だんだんと、敵──魔族ってどういうの? というのが少しずつでも見えてきて、見事な死亡フラグがたったりしてた今回ですが、フィノ怖いよ!
これが噂のヤンデレってやつか?
黒猫さんだけど、闇を操る魔術師・アルカインも恐れる怖さ。
お医者さまでも草津の湯でもってやつですか?


と、空鐘のときは、主人公の周りが、たとえ裏があったとしても信頼できそうな人たちばっかりだったのに、輪環はちょっと違うんだよねー。
アルカインも、かわゆい黒猫さんだけど、実際のところ何を考えてるかわからないところもあるし。
何より、一番危ないのがフィノというのが何とも言えない、苦難な主人公。


って、苦難ありすぎ! いきなりのこの展開ですか!
うわー、すごいひきだよー。
次が非常に楽しみなのです。

とらドラ9!(竹内ゆゆこ)

とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)

とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)

テレビアニメも始まって、絶好調なとらドラ!
前巻で、おいおい、いきなりこの展開かよ! とびっくりしたというか、あまりの重さにどうしようか? と思ったりしたんですが、今回は今回でまたすごいなー。


大河の眩しいくらいの真っ直ぐさに救われて、どうしようもないくらいの意地っ張りなところに悲しくもなる。
あーみんも、みのりんも、とっても不器用で、どうして良いかわからないのに、どうにかしなきゃ、というのだけはわかってる。
そんなもどかしさ、というか、今の自分は無くしてしまった/持ったことがないかもしれない、憧憬にもにたものがあって。


ちょうど、アニメの2話、電柱を二人で蹴り傾けるシーン。
あのシーンと、重なって見えてしまう。
あの頃は、立ちはだかる壁なんてわからなかった。
だから、どんどんと立ち向かって行けた。
でも、今回は、目の前にある壁があまりにも大きくて、そして、ただ壊せばいいだけのものじゃなくて、
どうしていいかわからないから、だから、走り出すしかなかった。


次、いったいどうなるのか?
できれば──幸せになって欲しいと思います。
みんなが、一生懸命、生きて、恋しているんだから。


除く、独身(30)。
いや、今回は珍しく(?)担任というか先生っぽかったけど。
独身(30)が幸せになったら、独身(30)のことをなんて呼べば良いんだ!?
独身(30)はあくまで独身(30)じゃないと!

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