「黄色花の紅」「バニラ」から「リコリス・リコイル」までの流れみたいなものを振り返り
リコリスリコイル。なんかすごく人気みたいですね。
かわいい女の子とハードなガンアクション。うん、これは人気出るわ。千束かわいいし。
というわけで、折り返しも過ぎてストーリーもこれから佳境に入っていくだろうというリコリスリコイルの原案であるアサウラさんの小説を振り返って、アサウラ作品──特に初期作品で描いてきたものからリコリスリコイルで描かれているものを見ていきましょうというのが今回の趣旨でございます。
まずは、アサウラさんのデビュー作である「黄色花の紅」。第5回スーパーダッシュ小説新人賞の大賞受賞作で、集英社スーパーダッシュ文庫から2006年に刊行されていますが、今はKindle unlimitedで読むことができますので、ぜひそちらを読んでいただければと思います。
ざっくりと言うと、守られるだけの存在だった紅花が、自分を守ろうとした母親のように慕う奈美恵の怪我をきっかけに、自分で戦う力──銃を手にして、激しい戦いの中で本当に戦うための力を手に入れるお話です。アクションシーンの連続に手に汗握ること間違いなし! で、特に、紅花が仮面の男と戦うシーンは非常に熱いものがあり、最後の戦いで迷いながらも立ち上がり、弾丸よりも強い思いを胸に歩を進める姿に見える戦う少女の強さはとても良いものだと思います。
途中途中で挟まれる、銃器関係(特にハンドガン)のマニアックな知識は、そこまでいらんやろw と思ってしまうくらいですが、アサウラさんだしなぁ……とその人となりをある程度知っている今なら思わず草生やしてしまうようなご愛嬌ポイントです。その辺り、リコリコでも千束の銃の構え方がC.A.R.システムからウィーバースタンスに変わるところに注目! と言ってみたりで、この人変わってないなぁ、という微笑ましいポイントですね。
続いて「バニラ A sweet partner」も同じく集英社スーパーダッシュ文庫から2007年に刊行されており、Kindle unlimitedで読むことができます。
こちらは、ひょんなことからライフルを手にした女の子二人──ケイとナオが自分たちの思いと愛を貫き通すアクションノベルで、どうしようもない境遇とか状況の中で大切なものを見つけて、確認して、そのために全力を尽くしていく姿は、どことなくテルマ&ルイーズを思い出したりします。銃という戦うための力、今を変える力を手にしたか弱い二人が自分たちを守るために、二人の思いを守るために戦い続けた少女たちの結末は!? というストーリーですが、もう一人の主人公とも言える中谷刑事をはじめとする警察の面々も非常に良いキャラクターになっています。はぐれものだから、大人だけどケイやナオたちの気持ちを考えることができる。けど、大人だからそれは回りくどいし不器用だし……と、読む人の年齢とか性別によって、どちらに感情移入しやすいのか、と言うのも、電子版あとがきで書かれていることですが、興味深いところだと思います。
その後は、皆さまご存知のように、アニメ化もされた「ベン・トー」で一躍飯テロ作家として名を上げ、飯と銃の集大成でありアニメ化不可能(各企業に怒られそう)な「デスニードラウンド」で法務に目をつけられたり、「生ポアニキ」で筋肉作家の地位を確立し、「サバゲにGO!」でサバゲ作家の第一人者となり、「シドニアの騎士」のノベライズや、ゲーム「AKIBA'S TRIP」のシナリオなどなど、さまざまな活躍を見せており、満を辞して、リコリスリコイルでアニメストーリー原案ということになります。
こうして見ると転換点となったのは、やはりベン・トーと言えるのではと思いますが、「銃で戦ったりなんだったりしたって、人間それが全てじゃないし、腹は減るしやることだってやる」というアサウラ作品の特徴とも言える日常とバトルの連続性というところについては、展開上の都合だったりするかもしれないですが、「黄色花の紅」でも「バニラ」でも見ることができると思います。「黄色花の紅」ではあづみの店のご飯を食べたりとかシューティングレンジに集うボンクラ共の描写だったりとか、「バニラ」では遑屋の描写に後の飯テロ作家の片鱗を見たりとか。リコリコだと、さらにそれが進んで、主な舞台として喫茶店だったり、ドンパチやった後にボドゲで遊んだりとか、日常とハードな展開が裏返しだったりするわけではなく、すぐ隣にある、地続きなところが見えると思います。奇しくも、刑事が言っていた、日常を守るために〜という言葉とは裏腹に、日常とハードな世界っていうのは分けられるわけじゃないんだよね、というのが、特徴になっているのではないかと思うのです。
もうひとつ流れとして見えるところは、弱い存在だったものが、力を手に入れるというのはどういうことか、そして、その力を手に入れてどうするのか? と問いかけているところです。「黄色花の紅」では銃という力を手に入れた紅は自ら戦い、最後はもっと強い力で、一人で立つことを選びました──もちろん隣にはたくさんの人がいるけど。「バニラ」では、どうしようもない閉ざされた世界から抜け出すための銃という力を手に入れたケイとナオが、その力で最後にはかけがえのないものを手にすることになります。
また、以降の作品でも、この特別な力というのは特徴としてあると思っていて、ベン・トーだって半額弁当という栄誉と食への渇望自体が特殊能力っちゃ特殊だし、デスニードラウンドは初期2作で出てきた工藤商会を思わせつつ、借金返済のために銃という思わぬ力を手にした主人公の話だし、道-MENなんかはそのまま特殊能力の話だし、最たるものは生ポアニキの筋肉ですかね。
という感じに特別な力──その象徴としての銃──だとか、その力をもって何を成し遂げるのか、何を手に入れるのか、ということを描いてきてますが、リコリコでは何を成し遂げるのか、という点が、これからクライマックスに向けて描かれていくのではないかなぁ、と。その特別な力の象徴というのが、アラン・チルドレンであり、千束と彼が持つものであり、クライマックスではその力と力がぶつかり合うのではないかと思うのです。
そんなわけで、アサウラさんの初期2作からリコリスリコイルへの通じる流れをさらっとみてみました。個人的には、ひたすらボドゲやるだけの回とかひたすら千束がボンクラ映画について語るだけの回とか見たかったり、せっかく喫茶店なんだからもうちょっとコーヒー関連でグッときても良いのになぁ、とか思ったりするわけですが、まとめとしては、千束の
「ちっさとがきったぞーーーーー!(ドアばーん」
がめっちゃ良くてですね、うん、千束かわいいよ千束ということで。
ワルキューレLIVE2022 〜Walkure Reborn!〜に行ってきました
去る4/9,4/10と「ワルキューレLIVE2022 〜Walkure Reborn!〜」に行ってきましたので、その感想です。昨年のツアーは現地参戦できなかったので、久しぶりのワルキューレライブ現地参加となりました。
なんとも言えないので、ざっくりいくよ!
まず、会場入ってセンターステージだったのにとうとうきたか! ってなった。
ざわりと始まった1曲目はYami_Q_rayのGlow in the dark。音源でもロックな感じで激しい劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!の始まりにふさわしい曲なんですけど、音源よりも激しさと熱情マシマシで闇雲ΔJUNNAのパワーのある声はやっぱり音源よりもライブの方が強いなぁ、というか、ほんとすごいんですよ。2ndの頃は確かに歌はめっちゃうまかったけど、こういう強さというか、熱というのは今のJUNNAちゃんだからだな……って。
で、続いてはワルキューレの唇の凍傷がきたので、あ、これは今回は劇場版の流れやるのね、って、鋭い皆さんは気がついたと思いますが、唇の凍傷でワルキューレ5人の姿がステージ上に現れたとき、ほんと、真面目に、すごく安心したんですよ。いやですね、自分の推しであるところのマキナΔ西田望見さんがですね、4/1にTwitterで無事ご出産されたというお知らせをされておりましてですね、まぁ、ご出産当日というわけではなく、落ち着かれてから投稿されたと思うのですけれども、それでも、そう期間は経ってないわけで、そんな中でも、そうやってステージに立って、姿を見せてくれただけで、もう、満足。目的は果たした! という感じで。
つらみ現在進行形もこのライブで声を出せないのが厳しいなぁ、という盛り上がりで、個人的には無限大DRIVEが、今のJUNNAちゃんのロックなボーカルにワルキューレのキュートさを絶妙なバランスで掛け合わせた奇跡のような1曲だと思うんですが、いかがでしょうか?(マキナΔ西田望見さんの超愛超愛がかわいい
キキワケナイ!のカナメΔ安野希世乃さんは、やはり女神でした。昭和アイドルっぽさがたまらない。
そして、そこからドローン(いわゆるトロッコ)が出てきてマキナΔ西田望見さんの「マダマニア」。うわあああぁ、めっちゃきゃわわ! あのですね、自分が西田望見さんを推すきっかけになったのがですね、2ndの時の「おにゃの子☆girl」で西田さんがめっちゃきゃわわでですね、何より、ライブを盛り上げようというサービスというか、みんなで楽しもう! という雰囲気がですね、好きになったんですよ。「マダマニア」でもそれは健在というか、むしろ、もっとサービス! になってて、もう、絶対あの場のみんな楽しくヤダマキナマキナーマキナーやってたと思うんすよ。あと、おにゃの子もそうだったんですけど、マダマニアもマキナΔ西田望見さんとレイナΔ東山奈央さん以外のメンバの振り付けもめっちゃキュートできゃわわなので、みんな円盤が出たらしっかりと確認するように。
で、マキナΔ西田望見さんのソロの次は、やっぱりきましたレイナΔ東山奈央さんの「キズナ→スパイラル」。この曲はですね、やばいっすよ。裏裏で入るスネアに畝るベースラインに東山奈央さんのウィスパーボイスが独特の浮遊感を醸し出します。ワルキューレメンバーの中でも絶対に歌いにくいだろうレイナの声でこの曲を見事に歌いあげる東山奈央さんやっぱすげぇっす……ってなるんですよ。
そして、ここからはフレイアゾーン。
まずは、「風は予告なく吹く」。
3rdライブの時も思ったんですけど、フレイアΔ鈴木みのりさんというのは、歌にすごい気持ちがこもっていて、「風は予告なく吹く」も、前までのライブで聞いた時の印象と、劇場版を経てから聞いた今回の印象はガラッと変わっていて、歌う鈴木みのりさんの表情も前回までのライブとは全然違って見えた気がするんですよね。
そして、「愛してる」。
たぶん、今回のライブの中で1曲だけ選べと言われたら、この曲を選ぶと思う。
他の曲もめちゃくちゃ良かったし、盛り上がったし、なんなら、自分の推しは西田望見さんですが、それでも「愛してる」を選ぶ。
ライブのMCやインタビューなどでたびたび鈴木みのりさんがおっしゃっているところですが、彼女は、歌うときに、フレイアの思いに寄り添って歌うと答えています。「愛してる」はフレイアのハヤテへの想いがいっぱいに詰まった歌で、ステージのモニタにはフレイアとハヤテの思い出が流れていて、紙吹雪はハヤテがフレイアの誕生日に降らせた雪のように降り注ぎ、あぁ、今、ここで歌っているのは、憧れて、恋をして、そして、その想いを歌にした一人の女の子なんだ……と感じさせる歌だと思ったんですよ。
「愛してる」は、フレイアがハヤテを愛してる。
でも、それだけじゃないって思ったんですよ。
きっと、その「愛してる」は、自分たちオーディエンスが、フレイアをワルキューレを、そして、マクロス、マクロスΔという作品を「愛してる」でもあっただろうし、何よりも、鈴木みのりさん自身が、きっと、フレイア・ヴィオンという一人の女の子を「愛してる」なんだろうな、というのを、とても強く感じたんですよ。
だから、今回のライブを一言で表すとすると、「愛してる」だったんじゃないか、って。
バンドのインストでの「りんごのうた」を挟んで、ライブは後半戦に。
会場内に散ったメンバーがYami_Q_rayになっての「Dive in Abyss」に「綺麗な花には毒がある」。激しく、気怠げに、そしてキュートに。振れ幅っ! って思わずツッコミたくなるくらいに、見事なパフォーマンスに、少し落ち着いた会場がまた一気にトップギア。
Yami_Q_rayの後は、やっぱりきた、足をトントンする映像が流れて、カウントの声が響き、それに合わせてオーディエンスのクラップが鳴って「未来はオンナのためにある」からのメドレー(僕らの戦場→いけボ→絶対零度→God Bless You→ワルキューレはあきらめない)! 盛り上がりは最高潮で、あきらめないの最後のフレイアΔ鈴木みのりさんの「果てるまで」がですね、とても強かったところから、「ALIVE~祈りの唄~」。劇場版のクライマックスの映像をバックに、
行く道も
来た道も
間違いなどひとつもない
とても幸せだから
と歌うフレイアΔ鈴木みのりさんの歌声は、きっと、その場にいたみんなの気持ちだと思うし、
喜びも
悲しみも
満ちるように息吹いていく
まるでライブみたいに
という美雲ΔJUNNAの歌声こそ、その場を表現するのに最もふさわしい言葉だったと思う。
そして、
愛に満ちた 身体が燃える
新たな未来へと温もりを託して
──心から愛してる
というのは、その場にいた全員の言葉だったんじゃないかって。
そして、「宇宙のかけら」。メンバーたちの絆を強く感じる曲だなぁ、と。
うん、愛だ。
本編最後は、「ルンに花咲く恋もある」。風船たくさん飛んできたり、とっても楽しい歌で、もう、本当に多幸感……!
いつか醒める夢だとしても
かまわない愛してる
本当に夢のようなライブだったし、
また逢える日まで
うん、また絶対に次も会いたい! と思うライブだったと思います。
いや、ここで終わらずアンコール!
発売直後のマクロスFとマクロスΔのコラボアルバム「デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!」から、1日目は「サヨナラノツバサ」で2日目は「ユニバーサル・バニー」。
もともとランカ・リー=中島愛さんとシェリル・ノーム staring May'nさん二人だったサヨツバですが、ワルキューレの5人のコーラスワークで同じ曲だけど全く違って聞こえるという感じで、さいっこうに盛り上がったし、2日目のユニバーサル・バニーはですね、これが来たらやばいよなぁ、と思ってたんですけど、まじやばのやばでしたわ。うん。
もともとはシェリル・ノーム staring May'nのソロ曲だったユニバーサル・バニーがワルキューレの5人がやるとどうなるのか? っていうと、JUNNAちゃんのパワーとか安野さんの色気とか鈴木みのりさんの無邪気さとか西田さんのキュートさとかが渦を巻いて、何よりも一番やばかったのが、東山さんの
キミ次第 キミといたい いたい いたい…
イタイのがスキ
ですよ。うん、死んだ。俺死んだ。やられたわ。
もう、そんなの絶対にやばいってわかるじゃん?
で、そこからJUNNAちゃんのフルパワーの
Perfect choiceをきかせてよ
ですよ。絶対にまずいやつじゃん。
で、心地よく死んでるところで、最後のMC。
西田望見さんの挨拶の中で、スタッフとメンバーに支えられてたというお話があり、例えば西田さんが乗るトロッコには椅子があったりとか、たぶん、他にも見えないところで色々なサポートがあったんだろうなぁ、って思ったし、まだまだ体も大変だろうし、今までのように時間も取れないという状況の中で、それでもライブ全編に出演してくださって、本当に、この人のファンをやっていて良かった……って、心から思ったし、それを支えてくれたスタッフの皆さんにも、本当に感謝だし、寄り添ってくれたワルキューレを好きで良かったなぁ、って思うんです。
最後の曲は「ワルキューレはあきらめない」。
この2年くらいで色々とあったけど、決してあきらめなかったから、こうして、また素敵なライブを体験することができて、
歌は幻なんかじゃない
繋がりあう音楽は 幻想なんかじゃない
そんな思いを強くしたライブでした。
蛇足ですが、お客さんも、昔からのマクロスファンっぽい人から、若い、たぶん10代?という人たち、男性だけじゃなくて女性もたくさんいて、しかも、ワルキューレの各メンバのそれぞれに満遍なくファンがいる感じで、そういうのもとっても良いなぁ、って思ったり。
なんか、まとまりなくなりましたけど、まじでめっちゃ最高だったということで。
やっぱりコミケって良いものだったのでは? と思った話
みなさまご存知のように、昨年末、12/30,31で、実に二年ぶりとなるコミックマーケット99が開催されたわけで、自分も2日目にサークルで参加させていただき、持って行った本もたくさんの方にお手にとっていただくことができて、本当に感謝なのです。
準備だいたいできた。西き-01a NthLibraryにてお待ちしております。 pic.twitter.com/o0tSZNARXC
— ことひと(血小板少ない) (@kotohito) 2021年12月31日
スペース番号間違ってても修正できる!そう、シャーピーならね!!! pic.twitter.com/lpdqgjfZFg
— ことひと(血小板少ない) (@kotohito) 2021年12月31日
新刊「思索部vol.9 六花の咲く空の下」については、そう遠くないうちに、KDPによりkindleにて販売しようと思っています。
さて、二年、コミケがありませんでした。
2019年の冬コミで、次はオリンピックだから時期もずれるしどうなるかねぇ、なんて話していたところのいわゆるコロナ禍の到来。時期がずれるどころか、中止に延期を繰り返して、まさか次のコミケが2021年の冬になろうとは、誰が予想していたであろうか。
まぁ、それを言うと、あらゆる催し物が同じ境遇にあったわけで、コミケ以外の同人誌即売会についても、中止や延期、開催できるようになっても、規模の縮小やさまざまな制限をかけられているのが現状であり、コミケ自体も、一般入場者のチケット制とか、今までになかった状況に置かれているのが現実だと思っています。
一般入場者を制限したせいで、弱小サークルの売り上げがどうこうとか、そこからそもそもコミケが今後どうなるかわからんとか、まぁ、色々と話はあると思うんですが、何か変化があるところには、必ず良い点、悪い点の両方があるものだと思いますし、それらを勘案して今後どうして行くのか、決めていただければと思います。
自分の立場を表明しておくと、コミケは続けて欲しいなぁ、と思うのです。
そして、できれば参加していきたいなぁ、とも。
はっきり言って、一次創作、オリジナルの小説本というのは弱小ジャンルの中の弱小ジャンルだと認識していて、もちろん、サークル参加者は自分の好きなものを好きなように表現している、他のジャンルにもなんら劣ることのない熱意は持っていると思うし、一般参加者で訪れる方々も、それが好きだと思ってきてくださる方々で、他のジャンルと優劣のあるようなものだとは思わないんですが、いかんせん、数が少ない。
そのおかげなのか、歴史創作文芸(そう、創作文芸だけでは成り立たないのか、歴史ジャンルと一緒なのです)ジャンルは、コミケ開催日のどこに行くのか、配置もどこになるのかその時々でふらふらと変わり、流浪のジャンル歴史創作文芸の名をほしいままにしているというのは、その筋では有名な話です。
それが良いのか悪いのか、賛否両論はあると思いますが、自分は、それがすごく面白いです。
特に今回は、自分のスペースの目の前がコスプレ島で、きれいでかわいい女の子のポスターがたくさんだし、スペースの中にはかわいかったりきれいだったりする女の子がいっぱいで、╭( ・ㅂ・)و ぐッ!ってなりましたよね。
じゃなくて、他のオンリーイベントとかジャンルを絞ったイベントだと、これって絶対にないと思うんですよ。小説・文章系のイベントだと、コミティアとか文フリってなるかもしれないですが、両方とも、そこでコスプレROMとか写真集を売る人は(おそらく、ほぼ)いないと思うし。二次創作なら、ジャンルオンリーで本とコスプレが並んでいるかもしれないけど、それはそのジャンルという一つの括りの中で、今回のような状況とはちょっと違う。
まぁ、正直に白状すると、自分、今までコスプレジャンル界隈というのは縁遠いのもあり、あまり良い印象というのは持っていなかったわけなんですよ。Twitterやってれば、界隈のいざこざゴタゴタというのが嫌でも目に入ってくるくらい、色々とあるジャンルだなぁ、という感じで。
それがですね、今回、たまたまスペースが近くなって、何も考えずにぼーっと島の様子を眺めてるうちに変わったんですよ。実態どうかはわからないけど、コスプレで参加している人たちも、みんな、何かを表現することが好きだったり、楽しかったりで、作ってるものは違うけど、自分達とおんなじじゃん、って思ったんですよ。いや、むしろ、彼女たちの方が気合入って作ってるんじゃね? とすら考えたけど、そこは、自分も頑張ったよ! と思い直しましたけど。それくらいに、すごいと思ったんですよ。この年になって蒙を拓かれるとはこのことか! と。
こういう多様なジャンルが上下の隔てなく、隣同士にいるというのが、実はコミケの一番コミケらしいところなんじゃないかなぁ、と思って、コミケ本当に楽しい! コミケって良いなぁ、と思ったわけです。
なので、これからも形ややり方は少しずつ変わって行くかもしれないけど、コミケはあって欲しいなぁ、と思うわけです。
ちなみに、あまりに感動したので、うちの斜め前ですごく寒そうなコスだったお姉さんのコスROMを買ったら、想像以上にえちえちで、「これがコスプレの世界ッ……!」ってなりました。なお、まじで寒くて本当はコート脱ごうと思ってたけどさすがに脱げなかったらしいです。(それでも寒く見えるコスというのを想像してください
あ、2021年はおせわになりました。
2022年もゆるっとよろしくお願いします。
劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!/劇場短編マクロスFlontier〜時の迷宮〜を見てきました
何年か前にクイーンのフレディ・マーキュリーを描いたボヘミアン・ラプソディが大ヒットしたり、今でもカートはアイコンだったり、イアン・カーティスの声はいつまでも胸に響くし、そこまで前の話じゃなくても、チェスター・ベニントンのシャウトとバラードには震える。ただ、もっと彼らの声を、歌を聞きたかったと思う。もっとたくさんの曲を聴きたかったと思う。例えば、日本だと、hideが今も生きていれば、絶対にめっちゃすっごく面白くてかっこいい曲やってるよ、って思う。
でも、彼らが最期まで歌ったというのは、絶対に消えない。
だって、俺らが覚えてるから。
っていう話です。
§
というわけで、劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!/劇場短編マクロスFlontier〜時の迷宮〜を見てきました。
マクロスだしワルキューレだしタイトルが絶対LIVE!!!!!!だし銀河争奪歌合戦だし、歌がたくさんあるんだろうなぁ、とわくわくしてたんですけど、ここまでいっぱい詰め込まれてるなんて聞いてないんですけど、想定内だけど想定以上で、本当にありがとうございました。
マクロスΔの設定で、フレイアたちウィンダミア人は寿命が短いというのがあり、TV版、前回の映画でもそれを仄めかしつつ、仄めかしているだけだったところがはっきりと描かれていて、物語の中でそれを描かれた時に自分はどう思うんだろうか、というのがあったんですけど、意外に落ち着いているというか、受け入れている自分がいて、いや、正直、ご都合主義でもなんでも良いから奇跡が起こってフレイアが生きて──と思ってしまう自分がいたんですけど、そんな安っぽい奇跡よりも、フレイアがいっぱいに元気で、いっぱいに歌って、いっぱいに愛して、いっぱいに駆け抜けたから、そんな姿が見られて、本当に幸せだったんですよ。
歌ったらどうなるかわかっている。
それでも最期まで歌わずにはいられない。
そんな姿が、何よりも尊くて、愛おしい。
そうそう、歌がね、良かったんですよ。
ワルキューレの歌はもちろん期待していて、十分に期待以上だったんですけど、それでも、やっぱり良かったんですよ。最初のライブシーンは、絶対このままの振り付けでライブやるつもりだろ! というのが見えるような、というより、見えてたわ。うん。Yami_Q_rayもこうきたかー! ってむっちゃごりごり最高! ワルキューレはもともと楽曲の幅が広いのはあると思うんですが、こんなごりごりのくるか! というのがさいっこうですね。特に、JUNNAちゃんの声をああいう曲のああいうアレンジにのせるとやっぱりめっちゃ映えると思うんです。ワルキューレ(美雲)はレスポールの低音弦みたいな声だなぁ、と思うんですが、Yami_Q_rayの闇雲は同じハムバッカーでも2音下げたジャクソン系みたいな?(わかれ 今から音源が楽しみですよ……ふふふ……。
で、TV版の時から、フレイア(鈴木みのりさん)も美雲(JUNNAさん)の歌はすごかったし、カナメさん(安野希世乃さん)、レイナ(東山奈央さん)、マキナ(西田望見さん)もとても良かったんですけど、前回の映画からも時間が経ち、それぞれにキャリアを重ねられて──JUNNAちゃんなんてお酒を飲める年齢にもなって──、さらに凄みを増しているというか、例えば、God Bless Youとか、ライブでもいろんな気持ちが込められる曲ですけど、それが痛いほどにわかるみたいな、新曲ももちろん良いんですけど、既存の曲もさらに魅力的になっているんですよね。その中でも、リンゴの樹でフレイアが歌うシーンと、フレイアに四人が歌を贈るシーンがね……良かったの……。特にフレイアのために歌う「宇宙のかけら」が、入りが美雲(JUNNAさん)の涙まじりの声からで、その前のフレイアと歌いたいと心情を吐露して涙するミクモから繋がっていて、あああぁ、声美雲(小清水亜美さん)だけじゃなくて歌美雲(JUNNAさん)も泣いている……となって、TV版と前の映画で綴られた美雲の物語があるから、これで終わりと思った2ndライブ、それを乗り越えた3rdライブ、そして去年から今年のまさかの世情というのを乗り越えたものが全部詰まっている、作品の中だけじゃなくて、外のワルキューレとしての活動であった色々なものがあの瞬間に結実しているんじゃないか、って思うんです。
歌以外だと、いやー、良かったミラージュ! マクロスFの三角関係と違ってTV版でも途中で身を引いた感のあったミラージュ! もしかして、一気に影が薄く……? と思ったら、今回はまさかの祖父マックス(めっちゃかっこいい!)の登場で表舞台へ復帰!(もともと引っ込んだわけではない) フレイアとハヤテのことを話すシーンとか良き良きですよ。その時のセリフがすごくじーんとくるんですよ。その上で、自分の居場所、自分の風を見つけるという展開がすごく良くて、いやぁ、本当に良かった! これにはマックスさん(マジ天才)も納得ですわ。そのマックス(声がイケメン過ぎる罪)ももうちょっとちょい役なのかなぁ、と思ったら思いっきりガッツリ出てるじゃないですか!(と思ったら、石塚運昇さんが亡くなられていて……ということがあり……) 少し寂しくもあり、マックスのおかげでミラージュの話もちゃんと締まったというのは良かったなぁ。
できれば、マクロス・ギガシオンとマクロス・エリシオンが並んでマクロスキャノン撃つシーンが見たかったな……。
そうそう、メカも良くて、めっちゃかっこよくて、まずバトル・アストレア(敵艦)のマクロスをベースとしながらも曲線とかで有機的にも見えるシルエットがめっちゃかっこよくて、変形後はちょっとAC4系っぽいシルエットにも見えたり、もう、好き。バルキリーとそのアクションもとても良くて、特にマックス(速水奨さまありがとうございます)がさすが天才! という変態機動で動いて変形して天才しててミサイルがサーカスで、これがマクロスのアクション! と大満足です。
あとは徒然に言っていくと、最初のライブ前の美雲のセリフが、TV版の最初の方でも同じようなことは言っていた気がするんだけど、それとは全然違う暖かさが感じられるというのがとても良くて、フレイアにあててんのよやってるマキナ良いし、村のシーンだと子ども相手にゲーム連勝レイナそういうところだぞ! ってなるし、サイン&キスマークなマキナ俺にも一つお願いします……っていうか、あのキスマーク西田望見さんのものだとは……エンドロールで「マキナのキスマーク 西田望見」ってあってマジで笑いそうになったわ。危ない。カナメさんはどんな番組出てたんすか……おかげでメッサーくんも深夜にはぁはぁしながら見てたのかな……とか思っちゃったじゃないですか訴訟。あと整備シーンでもミラージュにあててんのよしにいくマキナとか、フレイアとミラージュの話に入ってあててんのよするマキナとかくるくる回すレイナとか、ほんと、そういう小さなシーンの積み重ねが良いと思うんですよ。
もう、全部良かったわ。
エンドロールの後のシーン。
見たその時は、あぁ、こうやってつながる良いシーンだな、というだけだったんですが、劇場出て電車に乗って帰る途中にふと気がついたんですけど、もしかすると、ボーグとか他のウィンダミアの人たちも風に召されているかもしれないんだよな……と思って、さらにあのシーンがとても大切なシーンに思えてきました。
きっと、これからも歌は、物語は続いていく。って。
§
そう10年待った、マクロスFrontier〜時の迷宮〜みたいに。
いや、ぶっちゃけ、新曲はあるだろうけど、PVみたいな感じの映像なのかなぁ、とか思ってたわけですよ。まぁ、それでもクオリティは絶対すごいのでそれでも満足だったんですけど、それがさ、ちょっと大人になったランカはめっちゃ可愛いしさ、新曲(時の迷宮)がめっちゃ良くてさ、上述したようにワルキューレも作品の外の時間の流れというのが良い意味で重ねられていたように、いや、それ以上の月日と思いを重ねたランカ・リー(中島愛さん)の歌が神以外あり得ようか、いや、ない(反語)。長い間待って、待って、待ち続けて、その先に今年またライブがあって……とまさに一筋の光が見えたような、そんな状況にぴったりじゃないですか。最高。
あとね、メガネ(ナナセ)が元気そうなの最高だし、メガネ(ミハエル)とクランクラン(かわいい)が末長く爆発してそうで何よりでございますよ。うん。
§
たぶん、きっと、おそらく、マクロスシリーズはこれからも続いていく。
いや、続いてほしいと思う。
だが、マクロスΔ──ワルキューレ、そしてハヤテ、ミラージュたちの物語は、ここでひとつのエンドマークがつけられることと思う。
終わらないライブがないように、終わらない物語もない。
けど、マクロスΔの物語も、ワルキューレの曲も、それを見て、それを聞いた人の中で、ずっと生き続ける。
そう信じてる。
§
あと蛇足。
来年の4月にワルキューレライブ!ということでむっちゃごりごり楽しみなわけなんですけど、まずチケットが当たるかどうかというのが大きな問題であり、その上で西田望見さんがご結婚&ご懐妊おめでとうございます! なので一体どうなるのか? というのが気に掛かるところののぞ民(西田望見さんの公式オンラインサロンでのメンバーの呼称)でした。
シン・エヴァンゲリオンの感想と、あの頃はエヴァとロックンロールだったなぁ、という思い出の話
あまり自分の歳のことを書くのはアレだなぁ、とは思いつつも、エヴァについて何かを書こうというときには、自分の年齢に触れずにはいられないというのがあるんですが、一番最初のテレビ版が、1995年当時中三だった自分に与えた影響というのは、一言で言い表すのは難しいだろうけど、全くないとも少ないとも言えず、どちらかというと大きなものだったような気がするんですが、それじゃあそれからの人生エヴァに支配されていたとか、ずっと隣にエヴァがあったかというと、別にそういうわけでもなく、実際のところ、エヴァの半年後からはナデシコ見てはまってるし、それを言うなら、エヴァの前から天地無用!とか見てはまってたオタクだったし、そう考えると、エヴァっていうのは長く続いてるし、時々ですごく話題にはなってるけど、そんな騒ぐほどだったか? というのが正直な感想だったりもするわけで、まさか25年を経てまでこんなに話題になろうとは、というのが、今の考えだったりします。
中三の頃、ほぼ自分と同じ年代の少年少女が主人公のアニメで、あんなのはなかった──まぁ、今でもああいうのはないとは思いますけど──せいなのか、普段はほとんどアニメの話題を口にしないような友人もエヴァのビデオを買ってたりしてたし、そう言った意味で、あの頃のことを思い出そうとすると、エヴァというのは外せないもののひとつだというのは確かなんですけどね。
そんな、エヴァもテレビ版の最終話でおめでとうってなって、旧劇場版ではぁ……ってなって、新劇場版が始まっていつ終わるんだろう? と待ち続けて、気がついたら、自分もとっくの間に酒を飲んでタバコを吸って、やめてという年になっていて、改めてシン・エヴァンゲリオンというのがどうだったかなぁ、と考えると、なんというか、まさにこの積み重ねた歳月というものだったんじゃないかなぁ、と。
それなりに年月を重ねれば、それなりに経験を重ねて、それなりに何かを考えたり、悩んだり、誰かを励ましたり、励まされたり、凹んだり、増長したり、何かを選んだり、何かを捨てたり、忘れたり、ずっと忘れられなかったり、喜びも悲しみも、哀切も歓喜も、少なからぬものを抱えることになってしまって、結局のところ、そういうのって、まぁ、悪いもんじゃないよね、というのを、あのラストシーンで感じました。
普段、あまり考えていない、自分が何を積み重ねてきているのかという事実を突きつける、ある意味では残酷で、ある意味ではとても優しいラストで。
本当に、「お疲れ様。そして、ありがとう」です。
東山奈央さんの10thアニバーサリーライブ「Special Thanks! フェスティバル」(1日目)の感想。もしくは東山奈央さんと俺。
正直な話、そこまで熱心な東山奈央さんのファンというわけではないんですよ。ただ、東山奈央さんのデビュー10周年ということでキャラソンアルバムが発売されたりしたわけで、まぁ、とりあえずは買おうかということで買ったわけですよ。こういうふうにさくっと思いつきでものを買えるというのは良いことだなぁ、とか思いながら。で、まぁ、収録曲も満足でブックレットも大満足していたところに、そういえば、ライブの先行申込み券がついていたなぁ、ということで、応募したら当たったわけなんですよ。今年はいろいろとあってライブもほとんど行ってないし、これは行こうということで。そんな感じの、まぁ、あまり熱心ではない感じなので、逆に申し訳ないなぁ、というくらいの感覚だったわけです。
というわけで、12/5の1日目に行ってきました。
1曲目は「進め!金剛姉妹」だったんですけど、気がつくとですね、アレなんですよ。ステージには東山奈央さんしかいないのにですね、金剛と比叡と榛名と霧島がいるんですよ……不思議ですね……。いや、艦これはですね、始めて最初に気に入ったのが高雄だったり、最終的には比叡に落ち着いたりですね、今になって考えると、両方東山奈央さんだったりしていて、別にそんな意識はしていなかったわけなんですけど。
続いて2曲目はきんモザの「わたしいろダリア」。
そうするとですね、さっきまで金剛姉妹四人がいたのに、今度はですね、カレンちゃんがいるわけですよ……。いやぁ、びっくりですねぇ。驚きですねぇ。イギリス出身という共通点はあるけどな! とか思いながら、これが東山奈央……! とさすがだなぁ、と思うような余裕もなく、秒でブチ上がってたわけですけど。着席声出しなしのライブじゃなかったら、多分、大変だったね。
「Silent Hacker」はいつも通りにカッコよく、クール!って感じだったりして、そうそう、ワルキューレも、最初は特に意識せずに誘われてライブに行ってハマって……という感じで、マキナΔ西田望見が推しになって今に至るわけなんですが、ワルキューレでも気がついたら東山奈央さんが要所要所でビシッと決めるまさに匠の技というか、これが東山プロ……! という姿を見ていたりするんですよね。
「Expose」(蒼き鋼のアルペジオ/八月一日静)も、アルペジオは好きで見ていて、くまなんでキリクマ好きなんですけどね、人だとかっこいいし、でも、なんとなく、イオナのクルーが出てくると、安心するところはあるんですよね、と、ここにもいたよ東山奈央! 苗字の読み方難しいけどな! というアルペジオらしさというか、かっこいいんですよ……かっこいい東山奈央は良いんですよ……理解して……わかって……。
で、GATEでも出てたな……しんみり良いなぁ……とか、そういえば、まおゆうとかあったね……とか、はたらく魔王さまとか俺ガイルとか、ラノベ系もよく出演されてるよね、とか、グラブルやってないけど知ってる! とか、たまゆらはそんなにじんわりとくるMCされると……! とか、ゆるキャン△……キャンプとかしたいねぇ、楽しそうだねぇ……とか、いや、お願いマッスルやるとか聞いてないけど?(言ってない)でめっちゃ楽しかったりとか。
という感じで、かっこいいからかわいいから元気! まで、戦艦から女子高生から、か弱い少女、筋肉、アイドルまで、バラエティに富んだ、これでもかっ! というライブだったと思うんですよ。普通なら、バラエティありすぎてまとまらないようなところに、東山奈央という芯が一本通ってる感じで。MCなどでも語られていましたが、彼女にとってはキャラソンも演じるということのひとつであって、役を演じるというだけではなくて、役からいろいろと影響を受けていらっしゃるんだなぁ、というのが、本当によくわかるんですよ。
そして、異国迷路のクロワーゼ(湯音)から「ここからはじまる物語」と「風にまかせて」。
自分が東山奈央さんのお名前を初めて意識したのは、異国迷路のクロワーゼの湯音だったし、そもそも、クロワーゼは好きなマンガ・アニメなので、10年経って、こうして聴けるというのが本当に、本当に嬉しいんですよ。
そう、10年。
異国迷路のクロワーゼから、境界線上のホライゾンとか、蒼き鋼のアルペジオとかきんモザ、そういえば愛・天地無用!にも出てたよね……、さばげぶっ!もだし、艦これもGATEも響け!ユーフォニアムでも、マクロスΔもまほいく(2日目はゲストで佐倉綾音さんもきたらしいですね……)とか、ゆるキャン△にダンベル何キロ持てる?でも恋する小惑星でもだし、デレの川島さんでもだし、FGOでも茨城童子(今回のシナリオもかわいかったね)とか鈴鹿御前とかだし、気がつくとそこに東山奈央さんの声があったんですよ。
それだけ東山奈央さんがいろんな作品に出続けているというのがあると思うんですけど、すごい。それは素晴らしいことだ。かもしれませんね。いや、本当にすごいと思うんですよ。この10年をアニメとかゲームとかと共に過ごした人というのは、ある意味では東山奈央さんの声と過ごした10年と言っても過言ではないわけなのではないかと。
というわけで、これからも、気がつけばそこに東山奈央さんの声があって、楽しかったり、ワクワクしたり、きゅんとしたり、ちょっと切なくなったりじんわりしんみり思ったりとか、そういう時間が過ごせたら良いなぁ、と思いました。
無理やりまとめたところで蛇足。
・なおぼうの10周年記念でいろんなところに出てたりする衣装がめっちゃ可愛いのよ! モノトーンだけどめっちゃキュート!
・「お水おいしー?」を言って欲しい系・東山奈央
・「次でラストです」のときの「えー?」とかも
・CD収録曲とライブでやった曲とライブで映像まで使われた曲などなどにある程度の大人の事情を感じたり感じなかったり。
・インタビューとかで転機になったとか語られてて、めっちゃ歌も出してる曲でも、CDにも入れられないし、ライブでも歌えないってあるんだなぁ、とか。聞きたかったよなぁ……。
・何とは言わんけど、わかるわ。
くまクマ熊チェアー もしくは新しい椅子を買いましたという話
くまぁ〜〜〜
もともと自宅でPC作業をする機会は多かったわけですが、昨今の情勢により、テレワークということで、仕事も自宅でという時間が長くなり、どうせだったら……と思ったわけです。やっぱり、いい椅子というのは、体の疲れも違うって言うし。
と言っても、前の椅子にそれほど不満があったわけでもなく。
かれこれ20年近く使っている椅子ですが、全然壊れる気配もなければ、座り心地もそれなりに良いし。しかし、見ていただければ分かる通り、作業用の椅子と言うよりは、カフェとかそういうところでリラックスするための椅子というのは一目瞭然なわけで。
あと、会社の福利厚生ポイントで椅子も買えるというお知らせがあったりで、これはもう買うしかないかなぁ、と。
最初、買おうと思った時は、予算\50,000。
いろいろと調べるうちにもう少し出した方が……というので、予算\100,000にアップ。
まぁ、これでも、全然足りないことが多いのがオフィスチェアの世界。高級オフィスチェアの代名詞とも言えるハーマンミラーのアーロンチェアで20万円以上。日本のメーカーでも、オカムラのコンテッサやバロンチェアなんかは同じくらいの値段します。
という感じで、そこまでじゃなくても……と思いながら行きました。
浅草橋のWORKAHOLICというお店です。
店内は、めっちゃつよつよなオフィスチェアがたくさん! この時点でテンション上がって、ついでに予算も\200,000までなら……とか思い始める。悩むくらいなら、長く使うものになるだろうし、高くても自分にあったものが良いじゃないですか。
で、チェアコンシェルジュ(店員さん)に今の椅子のこととか、座り方とか気になるところとかヒアリングされたり説明されたりとかしてめっちゃ納得! となったあと、いろいろとおすすめされたりとか、自分でも色々な椅子に座ってみて2時間近くじっくりかけて選んだのは、Ergohuman(エルゴヒューマン)のフィット。
まず、大きなポイントのひとつは、腰のサポートのところ。
エルゴヒューマンの椅子は、他メーカーと比較して、ここがぐっと押してくる感じです。上で名前を出したアーロンチェアとかは、サポートはしてくれるんだけど、ちょっと柔らかい感じ。個人的には、ここをしっかりと支えてくれた方が、背筋が伸びるような感じがするので高ポイント。
続いてはヘッドレスト。
エルゴヒューマンの椅子でもフィットはヘッドレストがぐっと前に出るようになっています。
ここがぐっと出てくれることで、リクライニングしていない状態でも、頭を支えてくれるようになります。
最初座ったとき、これが感動でした。どうしても、座っていろいろとやっていると頭が重いなぁ……と思うことが多々あるので、そういう時に、こうして支えてもらえると、非常に楽になります。他のメーカーなどのヘッドレストは、基本的にはリクライニングした時に、頭を支えるようになっています。エルゴヒューマンでも、プロとかベーシックなんかは、リクライニング時に頭を支えるようになっていて、普通にまっすぐ座って作業をしている時は、頭にくっついていない状態になります。
もう、これが決め手で、フィットにしちゃいました。
あと、ついでに、お値段も定価\87,780と、予想以上にお安くなっておりまして、これは予想以上に良かったぞ! となったわけですよ。
あとあと、このご時世、届くまでに1ヶ月かなぁ、2ヶ月かなぁ……とか思っていたら、ちょうどタイミング良く、中二日で配送可能とのこと。お値段も良ければタイミングも最高! というわけで、今日届いて、早速一日中仕事で座ってたんですけど、やっぱり頭を支えてくれるのは非常に楽……。意識して姿勢も良くなるし、そうするとしっかりと腰を支えてくれるし、腕もアームレストですごく楽だし……。今までの椅子も悪くはなかったけど、やっぱり作業用ではなかったね……というのをすごく実感です。
あとは、しばらく使ってみて、どうかなぁ、というのが楽しみなのです。
正直、お店へ行く前にネットで情報を集めていた時点だと、エルゴヒューマンでもフィットは候補じゃなかったんですよ。他のメーカーが気になっていたりはして、エルゴヒューマンならプロとかかなぁ、と思っていたわけで。もし、通販とか、説明の少ないようなお店で買ったなら、間違いなくフィットは選んでなかったと思います。会社の福利厚生ポイントもあったので、予算には余裕があったわけだし。
となると、やっぱり、単純にお金をかければ良いというわけでもなくて、こういうのは実際に座って確かめてみるというのが、すごく大事なんだなぁ、ということを実感した今日この頃なのでした。
なお、タイトルの「くまクマ熊チェアー」は、はじぴーさんの小粋でめっちゃ面白いtweetをパクリました。ちゃんと許可はもらったので、大丈夫です。
くまクマ熊チェアーと聞いて
— はじぴー🍆♎🥐 (@hajipy) 2020年10月28日