くら吹きならこれを聴け!

ライヴ・イン・ジャパン

ライヴ・イン・ジャパン

1999年に買って以来、聴けば聴くほど好きになるこのCDのレビューが書きたくてしょうがなかったですが、ようやくAmazonで売ってることがわかったので紹介。
この楽団のメンバーは指揮者のW・ブイケンス氏のお弟子さんで構成されていて、当然のことながら楽器の吹き方、表現の仕方がよく(という言い方が失礼なくらい)そろっております。
このCD買った1999年は、このCDの良さが分からず、途中で眠くなってしまいあまり聴いてなかったのでですが、楽器の腕が上達するに連れて、この演奏の凄さがわかり、移動中などによく聴くようになりました。

聴きどころはまずトラック3の「序奏,主題と変奏変ホ長調
W・ブイケンスのソロ・クラリネットですが、圧巻は最後の5楽章に当たる部分。高音域のアルペジオをかなりの速さ・そして美しさでやってのけています。あれだけ早く音が変化してあそこまで綺麗に高音の立ち上がりがいい演奏はなかなかありません。

次はトラック6のブルー・ゼット。これもブイケンスのソロクラリネット。こちらは曲も短くて軽い感じの曲なので聴きやすいです。

最後はトラック14のトッカータとフーガ ニ短調。こちらは分厚いユニゾン・ハーモニーを聴かせてくれます。これだけピッチの合うと凄いとしかいいようがない。

と、書きやすいところだけ書きましたが、他の曲もいい演奏をしております(このCDを聴いてからリクディムがやりたくてしょうがない)。

本当はブイケンスみたいに「艶っぽくて輪郭のある音」というか、「響きを内包した音」を出したいのですが、できない。どうしても「芯があって響きがついてくる音」になってしまう。それも逆にありだと思っていますが(その答えがあの装備です)、いつかは出せるようになりたいものです。