日本学生支援機構の返還促進策について

「個人信用情報機関への個人情報登録の同意書の送付について」という文書が日本学生支援機構から送られてきました。今後、奨学金の返還滞納者の信用情報を登録することにしたので、個人情報の取り扱いについて「同意書」を送るようにとの指示が記載されていました。滞納を許すことは教育的によくない云々のことが書いてあるのですが、滞納者の信用情報を流すという警告を行うことで、少しでも返還率を上げようとするものです。



この「返還促進策」自体は債権者として当然の行為であり、なぜもっと早くから実施してこなかったのか疑問に感じるぐらいですが、債務不履行の債務者の個人情報についてまで、これほど丁寧に扱わざるをえない世相を憂います。



また、過去に新聞記事で読んだ内容を信じるのであれば、失職などの特別な事情が亡く奨学金返還を行わない人がたくさんいるそうですが、「同意書」に記名捺印してポストに入れるという無駄なコストを強いられるという形で、そういった人たちのツケが、毎月薄給から返還を続けている自分にも回ってきているような気がして、あまり愉快な気がしません。

意図的に踏み倒しを図っている人ばかりではなく、引き落とし先の銀行口座を解約したままにしてしまったり、結果として滞納するに至ってしまっている事情が個々にあるのでしょうが、自らの勉学なり生活を助けてもらったという意識をもって、きっちり返還すべきだと思います。



参考:日本学生支援機構 奨学金Q&A〜個人信用情報機関〜