Tommy FebruaryのCDを買ってしまった(中古だけど)。
とりたてて偶像として崇拝しているわけではない(とはいえメガネっ子なルックスにそれなりの魅力を感じてもいるのだが)。その音楽性はずばりカイリー・ミノーグやバナナラマなどのストック、エイトキン&ウォーターマンによるユーロビートの流れに位置づけるべきものだろう。ときにはNew Orderなんかの影響を感じさせるかも、なんて思っていたがそれは買いかぶりすぎだったようだ。余談ながら、ウィンクって女の子の二人組が昔いたけど、それもけっこう好印象を持っていた。
ところでNew Order。その活動の軌跡はあまりに偉大すぎる。伝説のニュー・ウェーヴ・バンドJoy DivisionのIan Curtisが自殺した後、残されたメンバーによってNew Orderは結成された。New Orderとして最初に発表した曲は“Ceremony”=弔いである。この奇跡なような名曲を発表することにより、「自己破壊の衝動とその神話化」みたいなものを克服し、そしてIan Curtisの魂を弔った。素晴らしすぎる。
僕はLow Lifeに収録されている“The Perfect Kiss”という曲が大好きである。Tommy Februaryはこの辺りの曲の影響を受けているのではないかと勝手に思っていた。まぁ、どーでいもいいけど。2年くらい前に発売されたNew OrderのBox Set RETROの一枚目は、4曲目が“The Perfect Kiss”、5曲目が“Ceremony”、6曲目が“Regret”。分かってらっしゃる。ちょっと酔っぱらってセンチな気分だったりすると、涙が止まらなくなるほど素晴らしい選曲である。