ヨザクラカルテット

夜桜四重奏」と書いてこう読みます。最近の僕のおすすめ漫画。
作者のヤスダスズヒトという名前でピンとくる友達が何人かいそうですが、
僕が集めてるピンキーストリートという人形の漫画をちょっと前に描いてた人の初長編です。
ピンキーコミックの頃から独特なギャグシーンを描く人だなぁと思ってましたが、
今作でも真面目と不真面目の間を行ったり来たりするセンスがすごく絶妙だと感じました。
最初は1巻の「キツい目つきの女の子がテレキャスターを持ってる」表紙でジャケ買いしたんですが、
読んでみたら妖怪と人間の関係を新解釈で描いた僕好みの内容で2度ラッキー。
しかも作者の雑多で豊富な趣味を生かしてか、登場人物一人一人に好きな「ミュージシャン」と「芸人」と「内Pメンバー」が設定されていて、しかもそれが全く物語に影響を及ぼす兆しが無いムダ設定っぽいところが僕のクサレアンテナにズコバコ反応します。
(ミュージシャンに至っては挙がってる中でおそらく一番メジャーなのがSuemitsu&THEsuemithという狙ったようなチョイス)
内容自体も西尾維新あたりの匂いが微かに漂う感じで、ピンときた人はきっとそのまま気に入るんじゃないかと思います。
要所要所で熱いけど決して熱過ぎず、かとってクールなわけでもない絶妙な脱力感が僕はすごく好きです。