自治体法務の備忘録(Old) このページをアンテナに追加 RSSフィード

このblogは、自治体改革の凄まじい流れ中で、自治体がその役割を手探りで拡大している状況を、独自条例の制定の動向等の紹介やそれに対する指摘、そしてそこから展開される政策法務論という点からつたない内容を書き留ようという試みです。(平日の更新は深夜のみに行っています。)

過去記事の一覧はこちら。記事ジャンル・掲載日で検索できます。

【自治体法務】のお役立ち本リストをamazon.で掲載しています。

メールはこちら

18/03/21(水)

[][]条例づくりのきほん ケースで学ぶ立法事実 条例づくりのきほん ケースで学ぶ立法事実 - 自治体法務の備忘録(Old) を含むブックマーク 条例づくりのきほん ケースで学ぶ立法事実 - 自治体法務の備忘録(Old) のブックマークコメント

 刊行されたばかりの田中孝男先生九州大学法学研究院)のご著書です。

 政策法務の語が条例策定過程において出ることが珍しくなくなりましたが、その前提となる立法事実についてわかりやすく解説する参考書はなかったように思います。大学教授自治体職員対話形式構成され、内容の充実に比して読む負担がありません。

 全体は3部構成で、章ごとに「立法事実とはなんなのか」「ケースごとの立法事実検討」「立法事実の整え方」の視点から構成されています。取りあげられる事例は、違憲とされた法律の事例や、自治体のおける条例策定検討例などバラエティがあります。

大まかに言えば、立法事実は、立法者が、何らかの価値観規範的な観点から評価したものであると、理解してよいと思います。

(41頁)

 本書を読むと、政策法務が単なる先行事例のキャッチアップであってはならないことを再確認できるだけでなく、既存法律条例見方も変わります。理念条例のあり方についても考えさせられますね。

 ご興味ある方は、是非お手に取ってください。

 なお、田中先生のご本は、

条例づくりのための政策法務

条例づくりのための政策法務

も読みやすく、政策実現のための条例づくりについて参考になります。

田中孝男田中孝男 2018/03/22 13:58 田中孝男です。このたびは、拙著を紹介していただき、どうもありがとうございました。本書では、主人公の教授の名前の由来などいろいろと凝っていますので、細かいところまでお楽しみいただけると嬉しいです。たとえば、150頁で教授はダイエットをしているとありますので、198頁の教授と職員との歓談のイラストでは、職員の方にはケーキが用意されていますが、教授のところにケーキはありません(立法事実には何も関係ありませんが…)。

kei-zukei-zu 2018/03/26 17:25 会話型の構成も読みやすく、扱わられている内容に比して非常に読みやすかったです。
一方で、自治体の条例づくりに携わる身としては、身にしみる点も少なくなく(^^;
引き続きよろしくご指導ください