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圭吾先生の痛みと痺れの治療院

2012-11-20

顔面神経麻痺と自然治癒力について考える

本来人間はすばらしい自然治癒力を持っているのは誰しも知っています。

それを上手に利用する医療こそが良い医療と私は考えています。

統合医療という考え方がこれからの医療として言われています。

鍼灸治療を含めた漢方などの東洋医学やアーユルベーダなど、人間本来が持っている

自然治癒力を上手に利用した医学です。

西洋医学も最近になってそのことに考えを向け始めています。

私は顔面神経麻痺治療に長年携わってきましたが、いろいろな壁にぶつかることがあります。

顔面神経麻痺後遺症もその1つです。     顔面神経麻痺の中等度以上のタイプでは後遺症は避けられません。

4ヶ月を過ぎたあたりから筋の短縮や共同運動が出てきます。

しかしあらかじめ後遺症を予想し、初期から予防をすればかなりの部分で後遺症の程度を軽く抑えられると考えています。

ただし当院に顔面神経麻痺発症直後から治療に来られる方ばかりではありません。

顔面神経麻痺発症後4ヶ月を経て来院されているケースなどでは、当院に来院された時点で後遺症状がすでに出ているケースもあります。

来院されるまでの間に様々な治療を受けておられるケースも多くあります。

その中には顔面神経麻痺の重度判定も後遺症の事も考えることなく治療をおこなっている所もあるようです。

「治る、治ると先生から簡単に言われた」と言ったケースが顔面神経麻痺中等度以上の方の場合にも見られ、

早く治るはずの顔面神経麻痺なのに後遺症で苦しまれているといったケースもよくお見かけします。

明らかに後遺症を考えて治療をしないといけない重度のケースでも、患者様にお聞きすると、

強い顔のマッサージや顔への闇雲な電気治療をおこなったり、顔面神経麻痺の軽度の人と同じような表情筋の運動を指導されていたりしています。

あえて異論が出ると思われますが、星状神経節ブロック注射は本来血流改善を促し自然治癒力を高めるとしておこなわれているようです。

しかし顔面神経麻痺でも中等度以上の後遺症が出るケースでは5ヶ月7ヶ月9ヶ月と経てくると、星状神経節ブロック注射が自然治癒力を阻害させているではと思われることがあります。

私の症例でたまたま一致しているのでしょうか、しかし当院で治りが悪い後遺症で苦しむ症例の方は全員星状神経節ブロック注射を受けておられました。

あるたくさんの医師の集まるセミナーに参加しましたが、麻酔科の専門医さえ、顔面神経麻痺のブロック治療については、「麻痺麻痺させてどうする」と言った講義をお聞きしました。

予てから疑問に思っていることであり、きっとペインクリニックの先生方からお叱りを受けるのは間違いなさそうです。こういった事への科学的なアプローチをぜひ研究機関でおこなってもらえることを願っております。

人間の自然治癒力を引き出す医学医療こそ最先端の求められる道だと考えています。f:id:keigosensei:20100205184703j:image:w360:left