真実を求めて

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  • 2016-11-09

    アメリカ大統領

    アメリカ大統領がトランプ氏に決まったようだ。

    まあ、そもそも政治家という種類の人は、権力欲や人の前に立ちたいという欲求、自己承認欲求が人並み以上に強い人であることは誰もが納得していただけると思う。

    例えば、世の中の役に立ちたいという「かなりご奇特」な志を持っている方は、日本中にも五万といるだろうけど、その全員が全員、「政治家になりたい」と思うわけではない。というのも、ミュージシャンになると言うのもアリだし、科学者でもその志は実現できる。だから、選択肢はあまたあるわけである。

    このような選択肢が多い中から政治家になりたいとするのだから、つまり、政治家になりたいという人は、二世や三世で、家督の流れでそうなった人を除いては、全て例外なく「(世の中の役に立ちたいうかなりご奇特な志を持っている方のうちで)権力欲や自己承認欲求が強い人」ということで間違いないのである。

    この上で、トランプ氏とクリントン女史の違いであるが、要は「表向きには権力のために大統領になりたいとはしないのか」あるいは「もうぶっちゃけで権力のために大統領になりたいのか」程度の違いではないかと思う。

    どっちもどっちで、結局、アメリカ国民のためにアメリカ大統領になりたいというわけでは無いであろうということだ。オバマ氏も、実は自著で自分が政治家になりたいと思ったのは、自分を捨てた実父を見返したいというようなコンプレックスが関係しているのだろうと、このことを認めている。

    こう考えてくると、どっちが大統領になっていたとしても、それほどこれからのことに違いは出てこないだろうということだ。


    また、今回の選挙で、私が面白いなと思ったのは、「アメリカ国民がメディア(の見解)を信じていない、あるいは完全には当てにしていない」ということが明らかとなったことだ。アメリカのほとんどのジャーナリストメディアが「トランプはやばい」とあれほど言っていたのに、それが覆されてしまった。これはつまり、もはや、彼らの意見が鵜呑みにされていないということの証明ではないか。もう、情報操作はあまり功を奏さないメディア形態になってきたということだろう。


    次に、世の中の流れは「今」ナショナリズムに傾いているということである。トランプ氏は「メキシコとの国境に万里の長城を作る」みたいなことを言っていたらしい。また、イスラム教徒は受け容れないとかも言っていた。このへんの発言がクリントン女史との大きな違いであったと思うが、このようなナショナリズムの流れ、あるいは、反グローバリズムの流れが、勝敗を分けたひとつの要因だろう。イギリス国民投票もそうであった。


    このへんまでは、どこにでもある意見で、私独自の見解ではない。つまり、これから私独自の見解を述べたいのだが、何が言いたいかと言えば、毎度のことであるが、「今のままでは、誰が大統領になろうと、総理大臣になろうと、人々の不満や不安が解消されることはない」ということである。もはや、資本主義民主主義体制は、今の実態にはそぐわないのだ。

    資本主義は、「工業や商業の発達」という点では、非常に有効なシステムで、事実として人類の生活水準は、資本主義によって相当に上がった。自動車も電気も洗濯機もない江戸時代生活水準に戻りたいと思うような人は一人もいないだろう。そして、そんな生活は想像もできないだろう。これは資本主義の功績である。

    しかし、現在、もはやこれ以上の生活水準の向上は望めない。機械や設備を増やすことで、生活水準は上がるだろうか。これ以上生活水準を上げようとすれば、手塚治虫のマンガよろしく、ロボットが家事全般をして、人はカプセルのような歩行器に乗って生活するしかないだろう。だが、そこまでは望んでいないというのが、人間の本能であると思う。自分の世話は自分でしたいし、そんな便利なロボットができてしまったら、「誰かを手伝ってあげること」もできない。もはや、誰の手助けも借りず、誰を手助けをもせず、生活することになってしまう。もちろん、こういったことが無くなれば、家族も必要なく、いたとしても言葉を交わすことも無くなるだろう。このような、生き地獄ならぬ、生き天国で生活したいと思っている人は、それが無意識的なものであるにしても、絶対にいないはずだ。

    このようなわけで、もう「発展」や「物的に豊かになることによる生活水準の向上」は誰も望んでいないわけである。ならば、「工業や商業の発達」に適していた資本主義はもう用済みなのだ。なのに、現実としての枠組みは資本主義のままというのが現在で、これは聖書に言う所の「古い革袋に新しい酒を入れている」ような状態なのである。

    さらに、資本主義の不利益はこれのみではない。資本主義は「人の仕事を奪う」のである。というのも、資本主義で重要なのは儲けることであり、儲けるためには人の賃金を減らさなければならず、人の賃金を減らすためには仕事を機械化して、効率化しなければならないからである。仕事が機械化され、効率化されれば、必ずや「人の仕事の総量」は減るであろう。つまり、資本主義というシステム自体が、人から仕事を奪うシステムなのである。

    ここで、トランプ氏の勝因のひとつであるナショナリズムの話に戻りたい。というのも、トランプ氏を支持したのが、まさしくこの「人の仕事を奪われてしまった白人労働者」であったらしいからだ。つまり、これらの人は、「メキシコから移民が来る⇒移民が安い賃金で働く⇒自分の仕事が取られる」と思っており、この考え方から、「メキシコから移民が来なければいい⇒移民を受け容れてはならない⇒ナショナリズム」となっているのである。ちなみに、TPP反対も同じような論法である。

    しかし、少し前の私の見解を思い出して頂きたい。彼らの仕事を奪っているのは、本当はメキシコ移民ではなくて、資本主義なのである。

    あらあらびっくり仰天で、自分がなんとかして良くしたいと躍起になっている「景気」と、それを作り出す「資本主義」こそが、自分の仕事を奪う元凶というのが事の真相なのだ。

    では、なぜ、誰も資本主義を責めないのか。答えは簡単、見えない敵は攻撃できないからである。彼らは、自分の真の敵である「資本主義」を敵として認識できないため、見えやすい敵(本当は敵ではない)メキシコ移民や安い中国からの輸入品や「グローバリズム」を敵として攻撃しているのである。こうすることによって、自分の不満をまさしく「八つ当たり」で解消しているのだ。怒りの矛先がない怒りほど、人の心を乱すものはない。

    だから、資本主義という古い革袋が新しい革袋にならない限り、必ずや不満が噴出する。そして、今回のように「不満のはけ口を作ってくれるだけの、明らかな悪者」が代表者として選ばれていく。

    また、だからこそ、「今」はナショナリズムという流れということでしかないのだ。新しい革袋がないまま、完全なナショナリズムに移行したとしても、必ずやまた不満が噴出し、今度はグローバリズムが正しいという流れになろうだろう。予言と言うか、私にしてみれば、もう目に見えて分かりきったことである。

    ちなみに、世の中には、この「新しい革袋」が何か知っているようなフリをして、人々を惑わす人がいるが重要性の格が下がってしまうからほんとにやめて欲しい。私はハッキリ言う、私はこの「新しい革袋」がどんなものか全然わからないし、わかっている人も恐らく今のところはいない。だいたい、期待を寄せて調べてみると、オカルトか、詭弁家の言説ばかりである。

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