「OTOTOYアイドル研究室 授業参観日 生徒BiS」平成23年度後期 第1回 レポート

http://ototoy.jp/school/event/info/14

第1回の講座内容は
ローカル・アイドルは何故盛り上がっているのか?
新潟のnegicco、福岡のリンク等が盛り上がっている昨今、現在ローカルアイドルが注目されています。そこで、ローカルアイドルに注目している南波一海が、現場に行かないと買えないCDやDVD等をかけながら、何故彼女達が盛り上がっているのかを語る。


日本列島の上から順に下におりながら紹介。


・北海道

Jewel Kiss (公式 http://jewel-kiss.jp/)

『Magic of Jewel』

歌詞にはじめからmixが入っている
プロデューサーは元有名アイドルヲタ
(園長 http://twitter.com/#!/encho5596・MIXの創始者・娘をメンバーに入れている)
USTをよくやっていて、アイドル側からヲタ側を撮影したUSTとかしていておもしろい


フルーティー (公式 http://www.fruity-girls.com/)

『Happy Smile』

『サクライロ』

2010年まで北海道で活動していたアイドル・クリームのカバー
プロデューサーは全曲同じ



・青森

りんご娘 (公式 http://ringomusic.heteml.jp/jcms1/)

『トレイン』

ハッキリ歌う人達
歌い方が他のアイドルと違っていて地方の純粋培養感がある
歌の感じに反してしゃべるとアイドルっぽい
メンバーのひとりは横浜在住、イベントごとに青森に行く



・秋田

pramo (公式 http://praco-web.jp/pramo/)

『時代をハジメルよっ!』


タウン誌から発生したアイドル
プロデユーサーは高校生・今佳祐(青森在住)http://profile.ameba.jp/kon-keisuke/



・仙台

テクプリ (公式 http://ameblo.jp/techpri/)

『スキスキスキ』

仙台よりも東京での活動のほうが多い
メンバーのひとりはミスヤングチャンピオン菅原 梨央(http://blog.y-champ.jp/2011entry19/)
1stアルバム『ファースト★デート』のプロデューサーはトベタ・バジュン(http://www.bajune.com/)
2ndの『スキスキスキ』のプロデューサーがMiracleCider
水着になっているので攻撃的ってこと(「売り」に来ている)


ドロシーリトルハッピー (公式 http://dorothylittlehappy.com/)

『デモサナラ』

モーニング娘。10期の石田亜佑美がバックダンサーのチームの一員として出ていた(http://ameblo.jp/dorothylittlehappy/entry-11033171790.html)
歌ダンスがしっかりしているので、事務所の育成が上手い?



・関東
関東にはたくさんいるので、あえてどマイナーなアイドルを紹介

KGY40Jr. (公式 http://www.beamposting.jp/index.html)※KGYは鎌ヶ谷の略。


CDの販売はしておらず玉ねぎ皮茶一箱2800円を買うとCD1枚もらえる
妙に楽曲に暗さがある

現場に行った南波さんの感想→
現場にヲタがいない・家族しかいない
玉ねぎ皮茶の販売責任者である皮茶パパによるプロデュース
メンバーが踊っている横で踊っているらしい
ムチャぶりで突然、ビヨンセなどの歌を流しメンバーにアドリブで踊らようとするが
対応できずにただ呆然としていたりする
KGY(鎌ヶ谷)と名乗っているが、鎌ケ谷市は関係していない
どことなく胡散臭さがある

地元が鎌ヶ谷のBiSのメンバー ユフちゃんからの情報
「40は鎌ケ谷市が40周年だから」



・栃木

紹介のみ。
とちおとめ25 (公式 http://tochiotome25.com/)

http://www.youtube.com/user/tochiotome25
必見!らしい
栃木のさくら学院(http://www.sakuragakuin.jp/)的なアイドルらしい



・名古屋

OS☆U (公式 http://osu-idol.com/)

『Kiss!Kiss!!』

『Surfing Striker』

『24-twenty four-』

『Kiss!Kiss!!』の時は歌もダンスも微妙だったが、
最近はだいぶうまくなっている。
地元が人気がかなりあって忙しいので
メンバーを半分に分けてふた会場でイベントに出るほど。



LOVE♥INA30 (読み:ラヴィーナサーティ 公式 http://loveina30.info/)

『MEET YOU〜出会いのキセキ〜』

今夏、稲庭祭りにて結成



・大阪

Mary Angel (公式 http://maryangel.net/)

『恋するスナイパー』

テクノ・ハウスっぽい楽曲が多い
3人だったが最近1人脱退して、2名にて活動。


ファンタ☆ピース (公式 http://ameblo.jp/fantapeace/ http://www.fantastar.info/schedule.html)
専用劇場がある



・広島

まなみのりさ (公式 http://manaminorisa.fc.yahoo.co.jp/)

『ドレみそ☆ロック!』

『Home Again 〜愛のみそ汁〜』

Perfumeが以前いたアクターズスクール広島出身のアイドル
テクニックがある
新曲が二曲とも味噌に関する歌




・岡山

S-Qty(公式 http://s-qty.com/

『チャンスの神様』



・愛媛

ひめキュンフルーツ缶 (公式 http://himekyun.jp/pc/)

『8分の1のブレス』

※補足動画
『恋愛エネルギー保存の法則

150人ぐらいのキャパの劇場を毎回埋めている

南波さんの印象

対外試合(他のアイドルと対バン)していないので気の緩みが感じられる
ライブに行ったが振りもあまり合っていなかったし口パクだった
しっかり作られているので、みんなひめキュンに期待をしているけどもしかしたら
現場を見るとみんなが思っているよりかはすごくないかもしれない
BiSのほうがダンスかっこいいと思う



・福岡

LinQ (読み:りんく  公式 http://www.loveinq.com/)

『カロリーなんて!』

※補足動画
『なう。』

ハジメマシテ』


Rev. from DVL (公式 http://www.active-hakata.co.jp/revfromdvl/index.html)

『Love ~arigatou』

曲としておもしろい


QunQun (公式 http://qunqun.asia/)

『ギフト』

CDのトラックに全員の自己紹介トラックが収録されている


CQC's (公式 http://www.cqcs.jp/)

『ふわゆるweekend』

女子大生のアイドル




南波
・地方のヲタはヤンキーが多い。
・どのローカルアイドルもそうだが、ローカル感がほとんどない。
・ローカル感がちょっとあると、人は推しやすくなる



授業を聞きながらした個人的メモ
・この現象はまさに「今」って感じがする。
・ネット上ではメジャーとローカルが対等。差が見えない。
・AKBとの違いは展開量と質ぐらい。
・けど質の差もそんなにない。それぞれの室の違いという程度の差。
・なまりという武器。
ローカルアイドルなのにローカル色がないということは、それでやっていけているということは、逆にローカルであるということ「その土地特有の何か」が武器にしなくてもいいっていうこと。
・アイドル戦国時代とは、全国規模の話だったのか?
・地下アイドルが地下になれない時代。
KGY40Jr.のいびつさ故の強烈さはパンクという意味でまさにアート。
・日本の素人文化がより開眼していっている感じ
・クソヲタほどロコドルにハマるのではないか?
・ご当地性のなさ=ジャスコ
・発信するという環境のインフラが整ったおかげであることは確か。→特にUSTREAM
・アイドルの現場の生(リアルタイム性)というものがUSTとtwitterである程度補完できるようになってきている。
・あとインフラが整うまでに、受け手側にアイドルというノウハウが自然に溜まってきた証拠でもあると思う。今まであまりにも受け手でいざるをえなさすぎただけ。



授業後の質問
(※メモっていないので、曖昧な所がありもしかしたら実際ニュアンスが違うかと思いますがそれをご理解の上お読みください)

Q:寳樂 A:南波

Q.ローカルアイドルは結局中央(東京)を目指しているのか?AKBみたいになりたいのか?

A.結局みんなそう。東京で話題になって(ピックアップしてもらって)、その評価が地元でも有効になるから余計にそうなる。東京でイベントうったほうが収入あるというのもある。
ただみんなAKBではなく、Perfumeになりたがっている(※Perfumeローカルアイドルとしてがスタート)。
(質問したことがないからだと思うが)AKBになりたいというのは聞いたことがない。


Q.他県のローカルアイドル同士の戦いはあるのか?

A.そういうのもない。お互い頑張って行きましょうという感じ。


Q.ローカルアイドルだと、地元なので過去がわかるし、実家もわかるので擬似恋愛が成立しないと思うが、そこはどうなのか?

A.そこの問題があるのは確か。危険になる可能性があるとは、地元の人も言っていた。



・改めて感想
いくつも連続して見たお陰で
ローカルアイドルのローカル性のなさがハッキリ見えてそこがおもしろかった。
それぞれの地方が地方と言うよりも、それぞれが中心であり、
それはネットのインフラ(特にUSTREAM)によって支えられているものだということが自分の中ではっきりした。
現場に行っていないので、当初は
それぞれのローカルアイドル同士が切磋琢磨している感じかなと思ったが
そこがないのが意外だった。
それがないということは、いくつものアイドルが共存共栄していくことで
アイドルというものの質が変化するような気がする。


・今月の のんちゃんの言葉
「地方のアイドルさんもレベルアップしている」