"新たな差異"そのものを考え出す

タイトルは最近読み終わった本
"だから、僕らはこの働き方を選んだ"の一文です。





前半に、東京R不動産を運営する仕組み、実際に動かす人たちの働き方
フリーエージェーント(以下,FA)としての働き方が紹介されてます。
FAって言うのは・・・個人と組織それぞれのメリットを活かした仕事のやり方。
よくメジャーに行く野球選手の契約形態ですね
詳しく何なのかというと。

簡単にいえば、組織に所属せず、個人がプロジェクト単位で契約を結びながら、チームとして自分のやりたいことを実現するための働き方だ。
これは、プロ野球選手で例えるとわかりやすい。プロ野球では、選手たちは基本的に個人事業主だ。選手は球団と「契約」し、成果に応じて報酬をもらう。
個人の成果が低ければ年俸は下がり、高ければ上がる。しかし、個人の成果の前にまずチームが勝たないといけない。選手はチームが優勝するという共通の目的を持っていて、個人プレーヤーでありながら、チームが優勝するためにがんばるのだ。

だそうです。
前半は知識として興味深かったんですが、実際に働いた事の無い自分には理解できても感情として共感出来る事ではありませんでした。
本を読んで思ったのは、終身雇用という概念がなくなろうとしている今、世の中が会社主体の考え方から個人主体の考え方にシフトしようとしているということ。(マスなのかは疑問だけど)



後半には、そういった働き方をしている方々の、物事の捉え方考え方、働くことや社会に対する考え方が記されています。
個人的にこの本で大切なのは後半部分です。

何をつくればいいのか明らかだた時代には、会社は拡大再生産が軸であったから、そこでは「どのようにつくるか」が問題だった。
けれど基本的な価値が出揃った今は、企業は小手先の差別化にとどまらない「何をつくるのか?」「新たな価値そのものを考え出す」という課題、つまりHowからWhatという問いかけに立ち戻っている。

結局のところ、仕事というのは個人とアイディアが活躍することが本質であって、会社というハコがふくらむことは、目的の中心にあることではないと思う。

こんな考えを馬鹿正直に口に出来るのはFAという雇用形態だからなんですかね。
共感できる部分が多いとともに、正社員の雇用形態を味わったことのない自分は普通のことまで疑問に思ってしまう一冊でした。雇用形態によるメリット・デメリットを整理して、現時点で最適な働き方を選びたいなと思う今日。





参考になる画像があったので
フリーエージェントノマド

だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル

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