延原時行歌集「命輝く」(第2403回)(神戸・岡本公園の梅)

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2403回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(240−1)本作りの歌、切れ目なき笑み讃歌、雪の日の歌、核超ゆる地球政治の歌、雪深々の歌、人誰もの歌、阪神大震災二十一年目御恵みに歌、本作りの歌、大乗基教の道の歌(2016年1月11日〜20日)。

    1月⒒日
          本作りの歌十二首

 一 誠にや妻と二人の本作り心底より成さむとぞ思ふ
 二 今にして思へば不思議我妻の決意表明我がいのち述ぶ
 三 ドクターの問やありたり何したい本作りたい父さんやって
   (備考:2014年2月13日北越病院にてのことなり。祖父江八紀ドクター妻に「何したい」と訊き給ひしに面白き答へせり。「本作りたい」言ひしまま、ふと振り返り「父さんやって」と続けたるなり)
 四 その一瞬我や悟りぬ妻と我ひとついのちの人なるかなと
 五 かくてぞや往く日我妻最高の仕合せとぞや笑みて謝したり
   (備考:2014年3月11日なり)つ
 六 なんでやと我訊けるにや妻答ふ皆やって呉れる満面の笑み
 七 昼餉にや喉詰まらせて死するやも通夜の夜に笑み増せる見ゆ
 八 汝が笑みや生涯の際溢れてや絶後いや増す御友いませば
   (備考:復唱)
 九 切れ目なき我妻の笑み告ぐるこそ生死一体いのち祝福
   (備考:復唱)
 十 つくづくと悟りにけりや一体ぞ死せる妻こそ生ける我なり
 十一 この不思議表すべくや本作る父さんやって言ひしぞ汝や
 十二 人生は欠くるところの有るやこそ祈求や深し深き幸あり

       ♯              ♯

今朝も上の歌(1月11日)に加えて、先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。

    2月6日
          いよいよの歌十余首

  (五)受肉
 八 第五著ぞ「受肉神学」院よりぞ綴り来たりて五十五年ぞに
   (備考:『受肉の神学ーー救済論と形成論』なり)

          妻や歴々の歌十首

 一 歌賀状米の教へ子返事あり時空を超ゆる妻や歴々
   (備考:クレアモント大学院我が許にてM.Div.論文書きし楠なおみ君=現在Mrs.Naomi Kusunoki-Martin=San Gabriel, CAより我が年賀状への返事来たれり、嬉しも:「延原先生 信子さんには、いつも「ぼくちゃん」と呼んでいただいてかわいがってもらいました(注。自分のことを「ぼくは」というのが口癖なりき)。自分の子どもが今、上は20歳、下は16歳となりましたが、ちょうど下の子は、これから運転免許取得にむけて練習を始めようとしているところです。その様子をびくびくと見守りながら、信子さんに運転を教えていただいた当時のことなど、懐かしく思い出しています。その間きっと何度も怖い想いをなさったに違いないと思うのですが、先生がお詠みになった歌にもある通り、信子さんは笑みを絶やさず、常に励ましてくださいました。
 南部さん(注。日本からのクレアモント大学院留学生)が亡くなった際、カーペットに残っていた血の痕を、ハンカチで一生懸命に拭き取ろうとなさっていた信子さんの姿も、印象深く胸に残っています。あまりにも鮮明なイメージなので、あれから30年近く経っているなど、信じられないような気がします。
 いろんな事柄を時空を超えて思い出すにつけ、信子さんはこのような形でomnipresentになられたのだという気がしてなりません。
 物理的な束縛から放たれ、今も罪と恥を日々重ねる我々の姿を「また アホなことやっとる」と苦笑いしつつも、暖かく見守って下さっているのだと思います。
 今年の冬、日本海側は雪が多いと聞いています。身体を大切にして、どうか元気でお過ごし下さい。
 生前の信子さんと巡り逢う機会に恵まれたことを感謝しつつ・・・
 2016年1月17日  楠 なおみ拝」)
 二 面白き思ひやこれぞ我妻や我が歌なくばなきにぞやこそ
 三 それほどに我と化したる汝やこそ時空超ゆるも信子歴々
 四 病院で呻吟しつつおりし汝誰(た)が真実を知りおりしかな
 五 御神の祝しし汝や我が歌に笑みて笑み増す切れ目なきほど
   (備考:なあ、ノーちゃん。そう、父さん、嬉しい嬉しい)
 六 汝もしも健やかにして今あらば一大激変なく歌もなし
 七 我が歌を聴く毎にぞや汝言ひし心に清き水流る如
 八 汝がいのち切れ目なき笑み一筋に御友とともに天父往くまま
 九 往くままを我詠ひけるいのちはや誠汝なり我が歌にして
 十 誠にや奇しきいのちの物語延原信子燦として在り

           二校了の歌二首

 一 我妻や新しき本二校了汝や「やって」と言ひしとおりに
   (備考:『良寛「風の歌」にちなんで――御友神学の省察』なり)
 二 汝やげにぽつりぽつりと天よりぞ「仕合せやなあ」響き来るよ

          なにゆえかの歌二首

 一 なにゆえか汝が喜びは我がしも世に羽ばたくを仕合せとせし
 二 なにゆえか汝が出来事のいちいちを我や詠ひて楽しみとなす




昨日も一日中好天に恵まれ、午後の少し遠めの「ぶらり散歩」に、地下鉄長田から三宮へ、阪急電車の特急に乗り換えて岡本駅へ。

岡本駅界隈は、かつて甲南女子大学に出向いていた折にぶらついた場所ですが、この季節、梅の花で賑わう岡本公園へは、数年前にいちど訪れたことがあるだけで、今回二度目のお花見になります。

岡本公園は駅から徒歩10分足らずの場所にあって、その道路わきには「梅まつり」ののぼりが並んで、それがよい道案内になっています。

前回は、勝手に別ルートをのぼってしまい、公園山側の裏口から侵入?しましたが、今回は正規の正面入り口から入園しました。


岡本公園の「梅まつり」は今月28日だそうですが、今年の梅の花20日程度早まっているようで、いまがいちばんの見ごろになっています。

本日は、その岡本公園の様子と梅の花たちを、ぶらり散歩の順番に並べておきます。(たくさん撮影しましたので、その一部になりますが)