町田kkkk

可能性の奴隷

maybe

2ヶ月前から病院で働き始めた妻が言う
「あなたって中途半端な亭主関白なんだって、
職場のみんなが言ってたよ」
心底心外である
心の底から僕の意図とそぐわない

妻が言うには眠る時間をあわせるのが
中途半端な亭主関白に該当するらしい

俺は思う
俺はパンクだぜ
反骨精神の塊だぜ
その昔「人より優位に立とうぜ」という歌詞の歌を書いたこともあるが
俺自身は生まれついてのpunkでありバーチャルだ

バーチャルは今は関係ないけれど
反骨の塊といっていい
生まれつきの革命児であり
ハイデガーより先に時間に喧嘩を売った男だ

有利な戦いを忌み嫌い
いつも同等か不利以下の争いしかしない
そんな素晴らしき男だ


それをなんだ
中途半端な亭主関白とは片腹痛い
まるで僕が自分の立場を利用し
立場の弱いものをいじめているみたいじゃないか
おまけに中途半端とはなんだ
ただの亭主関白ならまだ格好がつくものを
中途半端とは最悪じゃあないか
いいとこなしじゃないか


僕はただ
僕はただ君と一緒に寝たいだけだ
君と同じ夢を見、
同じ悪夢から目覚めたいだけだ


だから僕は言う
今夜はっきり言うんだ
今日は先に寝てていいよ