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2007-12-13

[]窪島誠一郎

信州上田の美術館、信濃デッサン館・無言館を立ち上げた。


昭和52年、彼をふらっと引き寄せたのは「村山槐多」という一人の若き才能。

わずか15歳で日本芸術院賞を受賞し

絵画以外にも、詩、小説において才能を発揮した夭折画家。


窪島さんの語り口からは村山槐多に対する心が伝わってきた。

飾り気のない率直な思いを吐露していくようなそんな時間だった。

生きる希望などなかった青年時代に村山槐多との出会い

[]アルケミスト

アルケミスト[alchemist]というのは錬金術師である。

パウロ・コエーリョという名前にも

アルケミストというタイトルにも

錬金術師という響きにも

何か心引かれるものがあった。


平野啓一郎芥川賞を受賞した彼の初めての作品「日蝕」の中で

中世フランスにおける錬金術師を登場させている。

それは異業のもののようであり

科学を志すもののようでもあり

修道者のようでもある。


いずれにせよ、この世に生きていながら

この世に生きていないかのような存在を感じる。


羊飼いの少年サンチャゴはいくつかの出会いを経て

アフリカピラミッドを目指す。

30年も生きていると登場人物の境遇がそんなに珍しく

感じられなくなってくる。

そんな事もあるだろうさ、そんな気がしてくる。


少年の出会いは物語であり、冒険的だけれども

それは私たちの出会いの暗喩であるように感じられる。

あるものはそこにあって、気づいていないのはどうしてだろう。