ここ数日の目を覆うばかりの「大衆」によるJR西日本タタキを一瞥して思うことは


弱き者によって弱き者がイジメられる、という普遍的構造の発現だ。満たされぬ日常を生きる弱者達はここぞと言わんばかりにその蓄積した鬱積の捌け口を無抵抗のJRに求めている。


奴らが求めているのはJRの謝罪やましてや社風の改善などでは断じてない。滅多打ちにあったJRの傷と泣き顔だけだ。自分より不幸な者の醜態だ。


君は彼らの醜態を求めてはいないか?


強者は弱者など相手にはしない。強者はただ、美学と美そのものを求める。強者は醜い弱者など相手にはしない。


君は彼らの不幸を求めてはいないか?


愚かなことに時間を浪費し続ける醜き「大衆」達よ。死の間際になってあるいは死を迎えてから、自らや近親の死を誰かに呪うが良い。賢き者はその時間さえ惜しんで美を求めるのだ。