理想的ビラの数学

パッラーディオが占めていた理論的な地位は18世紀に崩壊し、比例は個人の感性と私的なインスピレーションの問題となってしまった。機能主義において比例は明らかに偶然的なものであり、根拠のないものとなる。ところが、ル・コルビュジェが数学的なパターンを自己の建築に課するとき、この理論に反しているのである。したがって、二人の建築家は共通の規範、つまりレンによって「自然に拠る」美と定義された数学的規範を分かち合っている。コーリン・ロウ「理想的ビラの数学」より

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