・分解されないマイクロプラスチックによる海洋汚染が恐ろしい!

・分解されないマイクロプラスチックによる海洋汚染が恐ろしい!
・マイクロプラスチックは 分解され、自然界に戻るわけではないから、始末が悪い!
・日本近海でのマイクロプラスチックの汚染密度が高いのは、中国、韓国など近隣諸国から大量のごみが流れ着いているからだ。
・マイクロプラスチック海洋汚染に関しては、G7のみでは解決できない! G20で日本から問題点と対応を指摘せよ!








〜〜〜関連情報(参考)〜〜〜
2016.5.17 05:04更新   【産経抄
プラスチックスープの海 5月17日
 作家の新井満(まん)さんは昭和60年に、太平洋の真ん中に位置するマーシャル諸島を訪れている。当時、電通の社員だった新井さんの旅の目的は、サンゴ礁の海をビデオ撮影することだった。
 ▼海の底で、太陽光に反射して宝石のように光るものを見つけた。潜ってみると、ビールの空き缶だった。世界一美しい海でさえ、環境破壊が進んでいる。その衝撃を小説にしたのが、デビュー作となった『サンセット・ビーチ・ホテル』だった。
 ▼30年後、海洋汚染はますます深刻な問題になっている。最近特に注目されているのが、世界の海を漂流するプラスチック製のごみである。流木などのように、微生物によって分解され、自然界に戻るわけではないから、始末が悪い。2050年までには、魚の重量を超えるという試算さえある。
 ▼ごみは、紫外線に当たったり波にもまれたりして、やがて「マイクロプラスチック」と呼ばれる5ミリ以下の微細な破片になる。エサと間違えて小さな魚が食べ、その魚をより大きな魚が食べる。食物連鎖の末に、プラスチックに添加された有害物質が蓄積されていく。海洋生物だけではなく、それらを口にする人間への重大な脅威になりつつある。
 ▼昨日まで富山市で開かれていた、日米欧の先進7カ国(G7環境相会合でも、マイクロプラスチック対策が議題にのぼった。
 米カリフォルニア州では一昨年、スーパーでのレジ袋の無料配布を禁止する法律が成立した。今年11月には、その是非を問う住民投票が実施される。
 ▼もっとも、この問題は先進国だけで話し合っても解決にはほど遠い。日本近海でマイクロプラスチックの密度が高いのは、中国をはじめとする近隣諸国から大量のごみが流れ着いているからだ。