Hatena::ブログ(Diary)

見聞読考録

2017-06-22

ウェブサイト公開!

個人のウェブサイトを公開しました!


Yuta Morii Website

https://yutamorii.wordpress.com


表示する度に,表紙が変更される仕様になっています。

現時点で 11 通りの写真がランダムで表示されるはず。


なんて,ここで大々的に書いてしまうと,このブロクの中の人が誰だかばれてしまうけれども,今更ですね。


最初は匿名にしていた,いや今も極力匿名にしているのだが,そもそもは恩師のSCさんが,研究室の HP の僕の名前に勝手にリンクを貼ったのが始まりだったなぁ。職業柄,名前が売れた方が良いので(悪名でなければ),こんなふざけた内容のブログでなければいくらリンクを貼られても歓迎だったのだが。。


東北大の HP のリンクは残っているだろうか。そうだ,SCさんにも連絡を取ってみよう。


見聞読考録 2017/06/21

2017-06-21

しろくまあげいん

近くの島,ボートで 30 分くらいのところに,またシロクマが現れたらしい。


まぁそれくらいの距離ならちょいちょい出てるのかもしれないけど,今回はなんと,その島に同じチームの学生さんが二人で上陸していた。


気づいたときにはすでに 70 m くらいしか距離がなかったそうな。写真を撮るどころの騒ぎでもなく,逃げ込める山小屋(島小屋?)とシロクマが同じ方向にあり,乗ってきたボートも二人を置いてすでにどっかに行ってしまっていたという。え,ぜんぜんシャレにならないんですけど。


そんな中,命からがら戻ってきた2人は目に見えて憔悴していた。そりゃそうだろうよ。


その昔,1990 年代くらいには,ここニーオルスン基地の周辺で夏にシロクマが見られることなど滅多になかったという。今も滅多にないという点では変わらないようだが,ここ数年,明らかに増えているという。


それはどうやら,シロクマの食性に関係があるようだ,という話を聞いた。地球温暖化の影響で,海まで張り出していた氷河がすっかり溶けてしまって,そのせいで,シロクマがアザラシを捕まえられなくなってしまっているらしい。確かに氷河から落ちた氷がなくなってしまった海では,アザラシの方が圧倒的に有利だろう。


ニーオルスン基地の眼前に広がるフィヨルドでは,1990 代と比較して 3 km も氷河末端が後退してしまったそうだ。実に嘆かわしい。未だに地球温暖化なんか嘘だと言っている奴は,ここに来たら良いと思う。


さて,そうなるとシロクマは当然お腹が減って困ってしまう。結果として,近年シロクマはアザラシではなく,鳥のコロニーを襲って,卵を食べるようになってきているそうだ。それで,シロクマが近年,行動圏を変えてきているという。実に興味深い。


実に興味深い,のは良いのだが,僕らは今,ちょうどその鳥のコロニーを調査しているわけで,遭遇頻度たるやこれまでの比ではなく高くなってしまうはず,というわけだ。


まぁ,それがわかったところで,気をつける,以外にないのだが。


見聞読考録 2017/06/21

先日のひとコマ


ドイツの研究者:ここではどんな研究をしてるんだい?


私:カタツムリが空を飛ぶかどうかを調べてます。


ド:...お前,酔ってんのか?


『『『お前,酔ってんのか?!!』』』


見聞読考録 2017/06/20

2017-06-16

ニーオルスン基地4日目の今日の天気は

曇りのち,雪!雪?!

来たぜ!北極圏!


見聞読考録 2017/06/15

2017-06-15

ある日,山の中。クマさんに,出会った。...野生のシロクマさんに,出会った。

スピッツベルゲン島北部の街,ニーオルスンの基地に到着して3日目の今日,初めて自分でライフルを携帯した調査の初日にして,シロクマさんに出会ってしまいましたとさ。


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あまりにレアなイベントに街中が大騒ぎになりましたとさ。

はっはっは。もう笑うしかない。


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まっすぐ山に続く道の先で,シロクマさんに遭遇。実は上の写真の左端には,すでにシロクマさんが写っているのだけど,もちろんこの時点では気づいていない。というか,白い世界にシロクマは,卑怯。遠目では気づくのはほぼ無理っぽい。


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遮る物のない山中に2人と1頭,ライフルを使えるのは僕だけ。おお,なんという危機的状況!

野外調査というのはやはり命がけなんだなぁ。。


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見聞読考録 2017/06/14

2017-06-13

2017年06月12日の出来事。

極域研究の聖地・ニーオルスンに到着した,昨日の話。というか,日記。


08:00|起床。パンとハムで朝食を。


10:00|タクシーを呼んで,空港へ。こっちの人は,時間をきっちり守るので,ちょっと緊張する。


11:30|悪天候(霧)の影響で,ロングイエールビーンを発つはずの時刻になっても,出発できず。赤と白に彩られたセスナを前にわくわくが止まらない。


12:00|昼食のために再び,タクシーで街へ。すげーおしゃれないい感じのレストランでお手製の美味しいハンバーガーを食べた。スピッツベルゲンスタウトという黒ビールも。研究のためと言いながら,とても優雅である。ありがたいなぁ。


15:30|いよいよ出発。眼下に広がる白い山々は神々しかった。地を這う雲と谷筋を覆う氷河とが溶け合わさって,神秘的な光景を作り出す。セスナの影を纏うブロッケン現象による虹も見れた。


16:00|30 分ほどでニーオルスンに到着。先に現地入りしていたフローニンゲン大学の同僚に,街を案内してもらった。想像以上に便利で,ほとんど天国みたいなところだと思った。せっかくなので,ニーオルスンで生活するためのいろはをここに記しておこう。


1. WiFi を使ってはいけない。精密機器に影響するから,ってほんまかいな。


2. 道路以外の場所に侵入してはいけない。ツンドラを守るため,鳥も営巣しているし。くしくも僕が到着した日に,道端に営巣を始めたキョクアジサシの夫婦が,僕が通り過ぎる度に襲い掛かってくる。


3. 朝食は 07:30-08:30,昼食は 12:00-13:00,夕食は 17:00-18:00。滞在している全員が,同じ食堂に集って食べる。他国の研究者とも容易に交流できるという,最高の環境である。調査などで遅れるときにはその旨を伝えておけば,夜遅くに食べる事もできる。


4. 毎週火曜の夜にはセミナーが開かれる。初日から参加した。氷河末端の氷が海に落ちる場所の話をしていた。海水が循環してプランクトンや魚の密度が高くなるため,アザラシや鳥もたくさん来る,といういかにもな話だった。


5. 調査は基本的に 2人以上で。シロクマ対策のため,ライフルを携帯する。


6. ジムもあるし,ロッククライミングもできる。共用のシャワールームも,サウナもある。自由に弾けるピアノもあるし,映画のDVDも大量にある。いやほんと,何でもある。気がする。すごい。


7. Shop は月曜と木曜にオープン。Bar は木曜と土曜にオープン。


8. シロクマなどの情報は,食堂の掲示板をチェック。全ての建物は常時空いている,鍵はない。シロクマが来たら逃げ込むように,とのこと。面白い。


9. 食堂も常時オープン。コーヒーも飲み放題。サンプリングに持っていきたいときには,魔法瓶を貸してもらえる。すごい。


10. ラウンドリーも自由に使ってよし。シーツなどは自分で洗う必要なし。服を乾かすための高温室もある。すごい。


17:00|夕食。とても美味しい。オランダより美味しい,とかそういうことは言ってはいけない。


17:30|週一で行われるセミナーに参加。狭い部屋にプロジェクターを映し,和気藹々と楽しむ。そんなアットホームな,30分くらいのセミナー。素晴らしい。


18:00|食堂でコーヒーを飲みながら,デスクワークを。


19:30|なんだかよくわからないままにパーティに参加。ドイツの施設に大勢が集って騒いだ。研究者ってのはサイコーにイカれている。例えば,グリューワイン(Glühwein)というのだろうか,でっかいボールに入れた大量のワインにレモンやオレンジ,シナモンなどを大量に放り込んで,その上で砂糖を溶かしたお酒を作って飲んだが,問題は砂糖の溶かし方で,ボールの上に金属の橋を渡して,カラーコーンのような形をしたでっかい砂糖にラム酒を染み込ませて火を放つというものだった。溶けた砂糖がキャラメルとなってワインに落ちるのを,みんな子供みたいに騒いで,煽る。ラム酒を注ぎすぎて,ボールのワインそのものも,しまいには机まで燃えていた。アホだ。なんなんだこの人たちは。..グリューワイン自体は,とても美味しかった。


21:00|パーティはまだまだ続く。なんでも,リーダー?が交代する?らしく,年に一度の恒例行事らしい?次なるゲームは,ユニコーンと呼ばれていた。的役の研究者に角のついたヘルメットをかぶせ,そこに数人が寄ってたかって輪っかを投げて入れるというもの。要は輪投げである。大の大人が。輪っかを投げる側の人たちもなぜか,ユニコーンの角を頭につけたり,ユニコーンの柄が描かれたショッキングピンクの服を着たりしていた。素敵すぎる。


21:30|パーティはいつまで続くのか。外に設置されたイスや机に飛び乗った男たちが,地面に降りないようにしながら移動し,建物の壁にかかった輪っかを四苦八苦して取る,というただそれだけのゲームをあれほどに盛り上げるとは,本当に凄いことだ。それでなくてもなかなかに難易度の高いゲームなのに,皆が必死に自分のビールをキープしながら進む様は,確かに滑稽で面白かった。いや,だとしても,なんだこれは。研究者ってのはサイコーにイカれている。僕も見習った方がいいかもしれない。


23:30|ようやくパーティを後にし,寝床へ。朝食は 7:30 からなので,7:00 には起きねばならない。とんでもなくハードでエキサイティングすぎる一日の幕をようやく下ろして眠りについた,外は全然暗くならないが。


いきなり盛り込みすぎだ,初日から。かくいう二日目の今日も,十分に盛り込みすぎだ。

先が思いやられる,良い意味で。


見聞読考録 2017/06/13

2017-06-12

念願の北極圏!念願のスピッツベルゲン島!

眼下に広がる果てしない岩と氷の世界。

上空から見下ろす北極圏の離島,スピッツベルゲン島の光景は凄まじかった。


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さすがは,氷の女王が住まうと言われるだけのことはある。

SF 映画で見た,地球ではないどこか別の惑星のようでもあった。

図らずも惑星探検にでも出たような気分になる。


フローニンゲンを発って,52 時間。

飛行機のトラブルにガッツリ巻き込まれ,ようやく辿り着いた。

本当は昨晩には着いているはずだったのだが,まぁこんなこともある。


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島内最大の街,ロングイェールビーンに降り立ち,バスで街中へ。

北緯 78 度を誇る,人類の生息する最北の街の一つである。すごいところへ来てしまった。


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目を引くのは,露出した礫浜に散らばる何台ものスノーモービルであろうか。

街を一歩出れば氷河に行き着く島内では,通年に渡って重宝するのかもしれない。

極域ならではの光景だろう。


それから,重機と倉庫,陸揚げされた小型船舶。露出する図太いパイプ。

これぞ未開の土地!と言わんばかりの光景である。


そんな中にあっても,カフェやレストランのクオリティは高い。

腹ごしらえだけのつもりだったのに,かれこれ1時間半もくつろいでいる。

まだ暫く居座るつもりだ。


アンティーク調のソファに薄いカーテン越しの西陽が射している。透ける景色には,雪を纏って聳える荒々しい岩峰。対して,ランタンの淡い明かりを灯し,カントリー調のギターミュージックの流れる店内は,どこまでも優しく暖かい。センスの良い店内でコーヒーを片手にPCに向かう至福のひと時を知ってしまったのは,あるいは不幸なことなのかもしれない。


しかしどうしてこれほどまでに,僕の好きな音楽ばかりかかるのか。

ロングイェールビーンは,恐ろしいところである。


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ただ,懸念は生き物の影が薄いということだろうか。

草も木も,ほとんど生えていない。今のところ,カタツムリにも出会えていない。

昆虫にすら出会えていないのは,不安を掻き立てられる。


明日の朝にはまたセスナを使って,ここより更に北,研究者の集うニーオスルンという街に飛ぶ。


まぁ今晩くらいは,不安を忘れてゆったりと過ごすのも良いだろう。

ただ幸せを噛み締めるだけの日があっても良いだろう。


見聞読考録 2017/06/11

2017-06-11

オスロ空港の朝

昨晩 23:30 頃に,ノルウェーはオスロ空港へ到着。

翌今日の 9:55 の便に合わせて,オスロ空港のベンチのイスでおやすみ。


そして現時刻 5:05 AM。

こんなにも大勢の人がいる。


オスロ空港の朝は早い。

...眠い。


あ,意識が飛んだ。

現時刻 05:21 AM。


朝ご飯でも食べよう。


見聞読考録 2017/06/11

2017-06-09

本当に Hard なのはチューリッヒではなかった

本当に Hard だった Hard Hostel を経て,それでも楽しい楽しいチューリッヒでの日々を終え,昨晩,本拠地のオランダはフローニンゲンに戻ってきた。本当はもう少し,ゆっくりしたかったのだが。。


せっかくなので旅の全貌を,写真にて紹介。

まずは,ルクセンベルクから。


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長らく戦禍の絶えなかった都市だけに,要塞や砲台が目立つ,異様な景観が広がっている。それでも,古い町並みが綺麗に残されており,中世の要塞や石造りの建造物と相まって美しい。

これまでに訪ねたヨーロッパの都市の中でも個人的にはかなり好感度の高い街であったと思う,まぁそんなにいろいろ行ったわけではないけれども。ドイツのライプツィヒや,ベルギーのアントワープとも,甲乙つけがたい。ちなみに私的1位はダントツで,チェコのプラハ。


お次は,チューリッヒ。言わずと知れたスイスの首都である。


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これまた,とんでもなく美しかった。街に古い教会が点在しているおかげで,あちこちにツンツンとんがった屋根が見えて面白い。やっぱり歴史ある街は違うなぁ。。

湖が近いのも,遠く3,000m級の山々を望めるのも非常に良い。山のあるこの国は,個人的な好みに合いすぎている,最高。流れ出るリマト川の水もとても澄んでいて美しかった。


さて,昨晩帰ってきたばかりだが,明日朝には旅のメインイベントであるスピッツベルゲン島での調査に向かう。

本当に Hard なのはこれから,チューリッヒでひぃひぃ言っている場合ではないのである。


次にオランダの地を踏むのは,8月19日だろうか。

そのまま休む間もなく 20日から国際学会(ESEB)に参加,それが終わり次第,イギリスでの調査に出る。


ちゃんとこなせるだろうか。

僕はどうなってしまうのか。


楽しみで仕方がない。


見聞読考録 2007/06/08

2017-06-06

本当に Hard だった Hard Hostel

旅の目的地,スイスの首都チューリッヒの宿は,郊外にある Hard Hostel というゲストハウスだった。のだが。。


今に至るまで,衝撃の連続である。


まず,宿の場所がわかりずらい。

地図上のポイントまでは来ているはずなのに,入口が見当たらない。


と思ったら,20 cm 四方くらいのちっちゃいステッカーに Hard Hostel を書かれていた。

それもマンションの玄関みたいなくぼみにである。そんなんでわかるか。


さらに,そのマンションの玄関にはダイアル式のロックがかかっていた。

とはいえ,着いたばかりの僕に暗証番号などわかるはずもないし,スタッフをコールする呼び鈴もない。中を覗くと,確かに壁に Hard Hostel と書かれてはいるのだが,入れない。意味がわからない。


途方に暮れること 10 分。宿泊客に会い,入れてもらった。ついでに暗証番号を聞き出す。

なんだか,悪いことをしている気分になる。


さて,建物に入ったはいいが,受付がない。

まるでマンションのような作り,いや完全にマンションだ,これ。


適当に階段を登ると,3階と 4階が Hard Hostel として使われているようだった。

ドアノブを回して入ってみる。


と,そこはいきなり客室だった。受付がない,スタッフがいない。部屋もよくわからない。

見知らぬ客にドミトリールームはどこかと聞いてみると,それっぽい部屋に案内された。ここに寝て良いのだろうか。わからない。


結局,ほとんど誰とも話さないまま,勝手にベッドを占拠し,眠りについた。

WiFi もシャワールームも手探りで探し当てた。本当に意味がわからない。


これでいいのか Hard Hostel。

やる気あるのか Hard Hostel。


チューリッヒでの Hard な日々はまだ続く。


見聞読考録 2017/06/06

2017-06-05

ルクセンブルクの夜


一人,PC に向き合うルクセンブルクの夜。

今日は,よく歩いた。楽しかった。


さて,海外ではよくあることだが,街中が実に騒々しい。

賑やかで良い,という言い方もできるかもしれない。


ルクセンブルクの人々は皆,紳士で優しい。それに陽気だ。

賑やかで良い,という方を採用することにしよう。


でも,時折聞こえる,


コッペパン!コッペパン!


という叫び声には,首をかしげずにはいられない。

こうして筆を取るほどには,気になって仕方がない。


ルクセンブルクでは,ルクセンブルク語,ドイツ語,フランス語の3ヵ国語が常用されるらしい。


コッペパン!コッペパン!


本当はなんて言っているのだろう。


コッペパン!コッペパン!


見聞読考録 2017/06/04