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見聞読考録

2018-08-10

National Parks とか Mountain Huts とか

NZ の調査地(及び,遊び場所)を探すのに最適なサイトを発見した。その名も DOC (Discover the Outdoors) Maps,訳して「アウトドア発見マップ」である。


DOC Maps: Discover the Outdoors - Department of Conservation "Te Papa Atawbai"

https://www.doc.govt.nz/map/index.html?layers=Open%20hunting%20areas,Public%20conservation%20areas


国立公園の範囲を示した詳細な地図,だけでなく,ニュージーランド中の山小屋やキャンプ場の位置,ハイキングコースなどをすべて表示することができる。めっちゃ便利。めっちゃ使える。


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他にも,100% Pure New Zealand とか New Zealand tourism guide とか,いっぱいある。100% Pure New Zealand なんかは,国の公式の観光案内サイトなのではなかろうか。なんというクオリティの高さ。


100% Pure New Zealand

https://www.newzealand.com/ie/


New Zealand tourism guide

https://www.tourism.net.nz/visitor-information/national-parks


これを見た後で,日本政府観光局のウェブサイトを見ると,あまりの悲惨さに恥ずかしくなってくる。ダサい。何も伝わってこない。ダサい。無意味な項目が多い。ダサい。まじでダサい。いったい何がしたいの,日本は。


日本政府観光局

https://www.jnto.go.jp/jpn/


国土交通省観光庁

http://www.mlit.go.jp/kankocho/


はぁ。鬱々としてくるのでもうやめよう。

とにかく今は,NZ での研究生活を楽しむのみ。


見聞読考録 2018/08/10

2018-08-01

火星の衝

皆さんはここ数日の天体ショーを観ただろうか?

私は観た。繰り返そう,私は観た。素晴らしいショーであった。


まずは15年ぶりの火星の大接近である。日に日に赤光を強める火星に,昔の人が吉凶を占う気持ちがわかる気がした。それほどに,観る人を引きつける眩いほどの輝きだった。

「衝」や「大接近」については,例えば下記のウェブサイトに詳しい。


国立天文台 NAOJ ウェブサイト

https://www.nao.ac.jp/astro/basic/mars-approach.html


そして火星と同じ方角には,山羊座・水瓶座・南ノ魚座流星群が押し寄せる日でもあった。ときに青く,ときに赤く瞬く流れ星が,眩しいほどに長く長く尾を引いて満天の星空を駆け抜けていった。隕石でも落ちたのかと思うほどだった。


下の図は僕がいつも利用している Sky Walk というスマホアプリのスクリーンショットだが,見たこともないような事態になっていた。大接近を迎えた火星の側に土星と海王星と冥王星,少し離れて木星もが今宵の宴に参加している。まさにお祭り騒ぎと言えよう。


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そして何より,ここニュージーランドでこれほどの天体ショーを観られたことが何よりもの幸運だったと言えるだろう。私の住まいはパーマストンノースの繁華街からすぐのところにあるが,田舎の小さな町ということもあり,車で15分も走れば車通りも少なく街の明かりも全く見えないようない牧草地の只中に出ることができる。天ノ川のかかる満点の夜空を我が物のように楽しんだ。


ニュージーランドの星空の美しさは尋常ではないと聞く。今宵の天体ショーなど,まだまだ序の口だろう。

これからがますます楽しみになった,そんな一日であった。


見聞読考録 2018/08/01

2018-07-22

早5日

ニュージーランドに渡って早5日が過ぎた。

濃ゆい濃ゆい怒涛の5日間であった。


パーマストンノースに着いた日に,空港から利用したタクシーの運転手が,なんと車のディーラーだったので,到着後1時間ほどで車を購入できた。新しい愛車は TOYOTA の KAMRY。驚くほど安かった。


家にもすんなり入れた。渡新前にすでに家を入手していたので,鍵をもらって家を借りた。田舎町だからだろう,それほど家賃も高くないのに,庭付き・暖炉付きの一戸建てを借りることができた。ついでに蟻んこもたくさん付いてきて,テーブルのはちみつが集られた。古い家なので隙間が多いのかもしれない。良い家だ。


ちなみに電気を通すのも,温水のシステムも全部,KAMRY を売ってくれたタクシーのおじさんがやってくれた。ベッドがなくては寝れないだろうと言って,セカンドハンドのお店にもタクシーで連れてってくれた。お店のスタッフに取り合って,即日で配達する手配までしてくれた。その間,タクシーのメーターも回していない。タクシーの仕事は良いのかと,こっちがそわそわしてしまう。見たことも聞いたこともないほどの,善意の塊のような人であった。


タクシーの運転手だけじゃない,スーパーのおばさんも,ホームセンターのおじさんも,皆人が良すぎる。最高じゃないか,ニュージーランド。こりゃ楽勝だ。明日も楽しみである。


見聞読考録 2018/07/22

2018-07-19

NZ 到着!

本日早朝に,これから二年間を過ごすパーマストンノース(Palmerston North)に無事到着。のどかで人々の優しい,素晴らしい街だ。初日から良いことがたくさんあった。良いことづくしの,この上ない最高の滑り出しと言えよう。


フライトの予定は,少し狂った。本来ならば昨晩にはパーマストンノースに着くはずが,ブリスベン発・オークランド着のフライトが遅れ,乗り継ぎの便に乗り遅れた。もともと乗り継ぎに余裕がなかったのに,15分ほど機体の整備で遅れ,二名の乗客がさらに15分遅れて搭乗したせいで,ブリスベンを出るのが大幅に遅れてしまった。結果,7月18日にパーマストンノースに着くプランは諦め,オークランドで急遽一泊。翌19日早朝に,ここパーマストンノースに着いた,というわけ。


【当初の予定】

7月17日 17:50 成田・発

7月18日 05:55 ブリスベン・着

7月18日 08:45 ブリスベン・発

7月18日 13:55 オークランド・着

7月18日 15:40 オークランド・発

7月18日 16:50 パーマストンノース・着

【実際の旅程】

7月18日 14:40 オークランド・着

7月19日 07:10 オークランド・発

7月19日 08:00 パーマストンノース・着


着いてからはもう,それはそれはもう,良いことしかなかった気がする。今日はそんな一日だった。素晴らしいところだ。素晴らしい国,素晴らしい街,素晴らしい人々。最高だ。早くも話が積もり積もってしまったが,それはそれはもう眠たくて仕方がないので続きはまた明日。ここまで書くのに何度,ベッドの上で意識を失ったか。ああもうだめ,おやすみなさああああああああああああああああああああああああああああああああああああああzzz


見聞読考録 2018/07/19

2018-07-08

いよいよ

今週13日に札幌を立つ。いよいよ,である。

半分くらいは不在にしていたとはいえ,4年以上もの期間を北大に所属した。

これまで関わった土地の中でも,最も思い出の詰まった場所のひとつになった。


北大関係者初め非常に多くの方々にお世話になり,今の自分がある。

この場を借りて心よりの御礼を申し上げたい。


また今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


見聞読考録 2018/07/08

2018-01-07

空港でのヒトコマ

ここ何年か愛用しているザックである GREGORY の BALTORO 75。

背負い心地がとても良く,収納も広く,また何よりデザインが良く,たいへん気に入っている。


ところが,底のあたりにあるU字フロントジッパーが,この旅の途中で壊れてしまった。

昨夏のことだったか。


幅 10 cm ほどのジッパーの穴。

それほど致命的でもないので,だましだまし使っているが,日本に帰ったらすぐに修理に出したいところ。


そう思いながら呑気に構えていた昨日,空港で預け荷物を待っていると,側面から何やらいろいろとはみ出したザックが流れてきた。

パンツも見えている。あーあー,可哀想に。誰のだろ。


僕のだ。

何食わぬ顔をして,素早く攫って逃げた。油断大敵。


見聞読考録 2018/01/07

2018-01-04

Hey Oh


Red Hot Chili Peppers の Snow がうっすらと響くゲストハウスのリビング。


携帯やら PC やらを覗き込んでくつろいでいる多国籍の面々が,サビに差し掛かった途端おもむろに「Hey Oh ~~」と歌い出す。僕もだが。


Snow (Hey Oh) - Red Hot Chili Peppers

https://www.youtube.com/watch?v=yuFI5KSPAt4


素敵なところだ。

実に落ち着いた良い時間が流れている。


見聞読考録 2018/01/03


明けましておめでとうございます!


ヨーロッパで送る初めての年末年始。

美しいものをたくさん拝んでおります。


楽しかったヨーロッパでの日々もあと少し。

最後にあとひとつ,研究発表が残っているけれども,まぁせいぜい頑張ってこなすことにします。


そして今年も,実り多き年にできるよう,その時その時を大切に生きていきたいと思います。

応援をどうぞよろしくお願いします。


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▲ 過去最高級の日の出(大晦日だけど)


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▲ 戌ばっかりずるいにゃ


見聞読考録 2018/01/03

2017-12-26

ケルンのクリスマス


ドイツ第四の都市,ケルンで過ごすクリスマスの夜。


本場ドイツのクリスマスマーケットを堪能するぞ!と意気込んでいたのに,いざ着いてみればどこもかしこも見事に閉鎖されていた。クリスマス只中の 24・25 日は,完全にお休み!とのこと。再開は 27 日から。なんてこった。。


さすがに日本とは全然違う。クリスマスはまさに,休暇なのだ。家族や大切な人とゆっくり過ごしなさいと,そういうことなのだ。マーケットを開いて,人を働かせるなんてもってのほか,ということなのだろう。なるほど,これはこれで本場のクリスマスを堪能できたと言えよう。


しかし!

しかし,だ!


これではあんまりだ,いくらなんでも!

このまま引き下がるわけにはいかない!


せっかくここまで来たのだから,クリスマスらしいことのひとつくらいはしてみたい。


幸いにして,教会の類は開いているので,いくつか巡ってみることにした。中でも,ケルンの代名詞とも言える,ケルン大聖堂 (Kölner Dom) は,やはり外せないだろう。中央駅を出ると目の前にドカーンと聳えている。157m を誇る圧巻の大聖堂の双峰は,1880 年完成当時,建築物として世界一の高さを誇った。今でも世界最大のゴシック建築として,名を馳せている。キリスト教の目指した一つのカタチを体現していると言えよう。


観光客の雑踏を掻き分け,内部を歩くと,高く高く伸びる長い天井と,長大で精巧なステンドグラスの数々に,思わず息を呑むほどだ。奥の間には,ローマ帝国の意匠を汲むような見事なモザイク画も見られる。赤や黒の法衣を身に纏う聖職者の姿も多い。


せっかくキリストの生誕祭であるこのクリスマスに,由緒正しきローマカトリックの大聖堂に来たのだから,ここはひとつ無宗教だなどと無粋なことを言わずに,敬虔なクリスチャンの流儀に則って,世界の恵まれない人々に思いを馳せながら,これまでの日々と人生を思い感謝を捧げてみよう。世界平和の日にローマカトリックの教皇フランシスコもそんなことを言っていたし,流儀としては間違っていないだろう。良く知らないけど。


クリスマスの只中に,クリスマスマーケットが全域閉店。それがどうした,上等じゃ。こうなりゃ意地でもクリスマスしてやるわ。おお,やったるわ。


そう意気込んで,ここのところ気に入ってよく聞いている Ed Sheeran の The A Team を耳に,周囲の雑踏を強制的に排除する。頭蓋に響く美しい音と,荘厳な教会の佇まい,さらには音の消えた雑踏の景色とが合わさって,楽曲のプロモーションビデオの中に迷い込んだような錯覚に陥る。随所に設けられた膨大な数の蝋燭の匂いと暖かみが,心に染み入るようだ。人の祈りには蝋燭の灯がよく似合う。


終いに,中央の椅子に腰掛けて,当初の予定通り,この世界に思いを馳せた。本気で音楽に耳を傾ける。


これが,良くなかった。The A Team は Ed Sheeran の曲の中で,個人的に一番好きな曲なのだが,如何せん歌詞が壮絶で,救いがなく,悲しすぎる。クリスマスに荘厳な教会の奥底で,独り祈りを捧げながら聞いて良い類の曲ではなかった。


The A Team - Ed Sheeran

https://www.youtube.com/watch?v=UAWcs5H-qgQ


Cause we’re just under the upper hand

And go mad for a couple grams

And in a pipe she flies to the motherland

And sells love to another man

It’s too cold outside

For angels to fly

An angel will die

Covered in white

Closed eyed

And hoping for a better life


もうだめだ,悲しすぎる。止めどなく,それはもう止めどなく,涙が溢れ出る。そもそもこれは冬の曲なのだ。それがまた灰色の雲が立ち込めるクリスマスのケルンの寒空に良くあっていて,それはもうどうしようもなく心に響いた。


Ed Sheeran の曲でもうひとつ,Small Bump も聴いてみたが,教会で聴くそれは,それはもうものすごい破壊力であった。ダメ押しとばかりに,頬を伝う涙を止めようがない。嗚咽をこらえるので精一杯。その場で干からびるかと思うほどであった。


Small Bump - Ed Sheeran

https://www.youtube.com/watch?v=A_af256mnTE


Cause you were just a small bump unborn for four months then torn from life

Maybe you were needed up there but we're still unaware as why


ひと通り泣きはらしたあと,ふと横を見やると,老齢の男性と目が合った。ので,一目散に逃げた。


外に出て街を彷徨う間も,世界が灰色に見えるほどのダメージを隠しきれない。大聖堂の隣に設けられた壮大なクリスマスツリーのイルミネーションもふと油断するとあっという間に涙で霞む。ヨーロッパの基準で言えば家族や大切な人と心温まるひと時を過ごすはずのクリスマスを,日本の基準で言えば恋人と甘いひと時を過ごすはずのクリスマスを,まるで聖職者のごとく世界に祈りを捧げるということの重みを噛みしめるようだった。これほどまでに壮絶なクリスマスは送ったことがない。


結論。いくらクリスマスマーケットが閉まっていて憤っていたとしても,博物館や土産屋が軒並みお休みだったとしても,似合いもしない聖職者のように振る舞って無理やりクリスマスを満喫しようとしてはいけない。うっかり精神的に立ち直れなくなる恐れがある。


こんな素敵な曲を量産している Ed Sheeran だが,恐らく最も売れているであろう Shape of You は,一変して全面的に欲に塗れている。これを聞けば,ケルン大聖堂で独り,世界の行く末を嘆いた祈りも,恵まれない人々を思って流した涙も,一瞬でどうでも良くなる優れものだ。


Shape of You - Ed Sheeran

https://www.youtube.com/watch?v=JGwWNGJdvx8


I'm in love with the shape of you

And last night you were in my room

And now my bedsheets smell like you

Every day discovering something brand new

I'm in love with your body


もはや清々しいほどに煩悩に溢れている。今年売れた曲なので,それはもう街中至るところで,例えば若人の集うケルンの野外ステージでも,流れていた。これこそまさにクリスマスに不似合いと言わざるをえないが,うっかり負ってしまった心のダメージから立ち直れないといけないので,街を練り歩きながら聴いておいた。


おかげで,クリスマス本来の思想を体現しようという一連の試みも全くの台無しである。所詮,僕などは聖職者の柄ではないということだ。たいへん勉強になった。


見聞読考録 2017/12/25

2017-12-20

Scheveningen, Den Haag

荷詰めをしながら,今年採り集めた標本と戯れる真夜中 24 時。

3月に訪ねたハーグ市(Den Haag)の採集地を,改めて Google Map で見てみると...


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Scheveningen ?


え,スケベニンゲン?


何やら面白い名前の場所に,僕はいたらしい。びっくりして,お陰で目が覚めた。

現地で知ってたらもっとテンションが上がってただろうに,惜しいことをした。


アルファベットを目で追って驚いてしまったが,片仮名表記では「スケフェニンゲン」と書くらしい。

それでもなんだか面白い感じがするが。


Groningen だって,そのまま発音したら「グローニンゲン」だ。

なぜか日本語では「フローニンゲン」と書かれるが,「グローニンゲン」の方が実際の読みに近い。

空耳的には「浮浪人間」か「グロい人間」というところか。


他にも Wageningen という街もある。

このナントカニンゲンって,何か意味があるのだろうか。


見聞読考録 2017/12/19

2017-12-09

研究発表@ライデン

オランダ西部の都市・ライデンにいる,知り合いの研究者を訪ね,ついでに研究発表もさせていただいた。

博士課程の学生や貝類学の専門家も多く聞きに来てくださり,非常に盛況のまま終えることができた。

実に有意義な時間を過ごせたと思う。


惜しむらくは,自然史博物館 Naturalis が,建て替えのため工事中だったことだろう。

膨大なコレクションを拝むこと叶わず,ほんの一部だけを見学した。


完成は 2019年7月,とのこと。

これまでにも増して,大規模な博物館になるようだ。


また行かなければ。


見聞読考録 2017/12/08