knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

人に強くなる極意

  • 怒りの感情が湧いてきた時には、この感情が出てきた理由、出所を客観的に分析する。例えばこの怒りが嫉妬からくる、コンプレックスからくる、焦りからくるということがわかったら、なぜ嫉妬するのか、どうしてコンプレックスを持つのか、なぜ焦っているのかと続けて分析していく。このように論理的に、客観的に感情の糸をほどいて分析していくと、実は怒りそのものが自分自身の誤解や思い込み、間違った判断から生まれていることに気が付く。ここまでくれば怒りの感情は元のものとはかなり違ってきており、それ自身を完全に消し去ることはできないが、理性の力を当てることにより、それを変質させることができる。
  • 人はよく分からない相手には、いろんな想像を働かせ、その想像が恐怖を招きビビってしまう。ビビらないためには相手や対象を知り、相手の本質や意図を見極めることが重要である。(実は世の中全体が相手を不安にさせ、ビビらせることで回っている。例:健康食品、金融商品、教育関連の商品なども、新興宗教悪徳商法と本質的には一緒である)
  • 侮りは人生の罠、得意の時、絶頂の時、ツイている時、権力を持った時、そんな時に心の中にそっと忍び寄る。怖いのは、自分の中の「侮り」の気持ちに、自分自身はなかなか気が付くことができない、たいていは何らかのとらぶっるで躓きが起きてから、ようやく自分はあの時侮っていたなと気が付く。侮りに気が付くためには、代理経験を積むこと、つまり侮って失敗した本を読むことが最もふさわしい対処法である。
  • 「お金」は他の物とは違い、ある程度手に入れたら「満たされた」という感覚や「もうたくさん」のように、充足することで欲望が減少することがない。100万円手に入れたら1000万円が欲しい、1000万円手に入れたら1億円が欲しいと思う。お金は「限界効用が逓減しない」。いくらあっても満足が得られないのがお金の本質である。お金に「限界効用の逓減の法則」が当てはまらないのは、お金は人間が作り出したものであり、自然物ではないから。自然界にあるものは、人間はある程度得られれば満足するように本能的にプログラミングされているが、人間と人間の関係がつくりだしたお金にはそれがない