狷介庵無聊雑録 このページをアンテナに追加

2007-05-29

田中ロミオ『人類は衰退しました』

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人類は衰退しました (ガガガ文庫)

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の”調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。田中ロミオ、新境地に挑む作家デビュー作。


記念すべきガガガ文庫一冊目は田中ロミオでした。はてな界隈やラノベ界隈(広いようで狭いような)を見る限り、コレを一番に読んだ人が多いようで、なんなんでしょう、小生はエロゲには疎いんですが、やっぱ著者の威力か? それともタイトルや表紙のインパクトでしょうか?

それは兎も角として、感想を書くとしよう。

実は小生、タイトルと表紙から当初はセカイ系*1だと思ってたわけですよ。具体的に言うとですね、よくわからんけど人類が核戦争とかで滅亡の危機に瀕した、ある種『鉄コミュニケーション』的な世界が舞台でありまして、詳しい事情は説明されないものの、やっとのことで生き残った僕とカノジョは運命的に出会い、殺伐とした中二的植芝的というかむしろ鬼頭的なコミュニケーションやらディスコミュニケーションやら夢使いを経て、もういい加減壊れてるのにまだ色々崩壊したりして、廃墟にただカノジョだけが佇むセカイ的エンドが訪れたのがこの表紙である! 江田島平八である! みたいな? なんかそういうのを想像してたわけですよ!


──でもね、全然違うたよ。「ごかいだー」「かってなそうぞうしていたです」「それもにんげんのほんしつです?」「ごかいもたまにはいいです」「むしろせっきょくてきにごかいをかさねていこう」──ロミオさんごかいしてごめんねロミオさん。

なんかね、ぽややんとした女の子が出てきてですね、やがて鬼神の如く妖精を薙ぎ払う──というわけでもなく精々失禁させるくらいで、お菓子をあげて戯れたりとどこまでも墨家牧歌的な雰囲気であったわけですよ。

ナニコレ? 小生が想像してたのと全然違うよ? コレは所謂一つのエヴリリトルシング? というかお菓子系*2? お菓子系ですよねいろんな意味でっ!

まあ単純化すると予想と全然違ってて面白かった楽しめたということです。最後にあいつが「ラバーメン!!」て挨拶してきたら完璧だったかもとかちょっとも思ったけど、冷静に考えたらゴム人間じゃなくて紙人間だし、続編への伏線てどうせもう一人の専任係官調停官だよねってのも書かなくても分ってると思うので書かないことにして、増刷も決まったようなので待て、しかして期待せよ! 続巻『人類は滅亡しました』を! てことで、ここはひとつ、よしなに。

そして、明日こそはガガガとルルルの初動の話とかをしようと思うので、ここはひとつ、よしなに。

*1:用語の意味がいまいちよく分ってないけど使う。だって格好いいから!

*2:用語の意味がいまいちよく分ってないけど使う。だって混乱してるから!

もみあげ男爵もみあげ男爵 2007/06/03 13:37 妖精さんはちっちゃい「っ」を話せないようです

kenkaiankenkaian 2007/06/03 23:40 ありゃ、そうでしたっけ? と思って今確認してみたんですが、登場したばかりのpp.90辺りから頻繁に「っ」を用いて喋っておられるようなのですが……はて?