狷介庵無聊雑録 このページをアンテナに追加

2008-12-05

北方謙三『破軍の星』

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破軍の星 (集英社文庫)

破軍の星 (集英社文庫)

北畠顕家を主人公に据えた珍しい南北朝モノ。小生奈良出身のバリバリ南朝派でありまして、この小説を知らなかったのが手痛い無知でした。

公家でありながら軍略と武勇を併せ持つ若武者・北畠顕家が、劣勢に追い込まれてゆく南朝勢の中で孤軍奮闘する様が、痛々しく胸を打つ。

日本史の授業では顕家よりも、親父さんの親房の方が断然重要語句でありますが*1、生き様では顕家も凝縮されてて素晴らしい。小生の大好きな伊達政宗のご先祖・伊達行朝も出てきて嬉しい限り。

因みに北方史観では後醍醐天皇はあまり評価されていませんが、駄目なところも含めて小生はこの天皇が大好きです*2。南朝では護良親王・楠木正成・懐良親王なんかが好きです。あと後南朝の悲愴な感じも大好き。足利家は尊氏も直義も義満も嫌いだが*3、義輝とか義昭は好きだから変な感じだ。小生は滅び行く者が好きなんだろうなぁ。

*1:要するに『神皇正統記』な。

*2:崇徳上皇と双璧といってもいいくらい好き。

*3:直冬はなんかちょっと例外。