ワインバーグの本を読む(3)

こんにちは、検索迷子です。


以前、ワインバーグを読む(1)で『ライト、ついてますか』
ワインバーグを読む(2)で『ワインバーグの文章読本 −自然石構築法』をご紹介しました。


少し時間があいてしまいましたが、引き続きワインバーグの本、
『パーフェクトソフトウエア −テストにまつわる幻想』について今日は取り上げます。

パーフェクトソフトウエア

パーフェクトソフトウエア

テストの難しさを知る人物が書いた本


私はエンジニアではなく、技術にものすごく明るいわけではありません。
そのため、一読してみてへんに解釈を加えるより、
事実ありのままを抜粋してお伝えするほうが、
この本の良さが伝わると思ったので、気になった箇所を引用していきます。


コンピュータを使った技術的なテストに関わる人であれば、
誰にとっても有効な知識があると思います。


この本の内容については、表紙カバー裏にある著者プロフィールに簡単な紹介があります。

本書でワインバーグは、「テストとは、製品の品質についての”情報”を収集・提供することである」と説く。テストの結果は幾通りもの解釈が可能であり、とかく人は置かれた立場によって、自分の都合の良いように考えてしまいがちである。そうした人間の甘さにくぎを刺しながらも、テストの難しさをみずからがよく知るワインバーグの、エンジニアへの愛情が感じられる一冊。


「はじめに」でワインバーグが書いているところによると、
本書は技術用語や詳しすぎる分析は避けることにした、と書いているため、
必ずしも、エンジニアだけが読者ターゲットではないようだ。
「はじめに」の部分を引用すると、あらゆる職種の人に読んでもらうことを想定している。


消費者、とあることから、つまりはすべての人にということなのだろう。
テストする側だけでなく、テストに誤解をしてしまう側、
コンピュータの世界に従事する人以外の一般の方たちにも、
この本は理解できるように書いたのだろう。

対象とする読者は幅広い。本書は、プロのテスト技術者、開発者、消費者、アナリスト、デザイナー、プログラマー、さらにそれらの人たちのすべてのマネジャー、すべての同僚に読まれることを想定した。
(中略)


テストを理解したい人たちの役に立つことに主眼を置くため、本書の構成は、多くの人を悩ませる問題を中心に組み立てた。


 ただ遅くなるだけのように思えるが、どうしてわざわざテストをするのか?
 なぜ最初からきちんとソフトウエアを作って、テストがいらないようにできないのか?
 すべてをテストする必要があるのか?
 どうして全部テストしないのか?
 どうしてテストがそんなに難しいのか?
 なぜテストにそれほど時間がかかるのか?
 完璧なソフトウエアなどというものはありうるのか?
 なぜ多少のバグを容認できないのか?

どこかで耳にしたことがあるようなフレーズばかりで、
世界中でこの言葉たちは、毎日言われているのだろうなと苦笑いしました。


長くなるため本書の構成や内容は、明日以降にアップします。


では、また。