憂鬱でなければ、仕事じゃない

こんにちは、検索迷子です。


タイトルを聞いたときから、
そうだよ、そうだよと思っていた本があった。
発行から少し時間が経ったが読了した。


それが、
『憂鬱でなければ、仕事じゃない』見城徹(けんじょうとおる)、
藤田晋(ふじたすすむ)著、講談社刊だ。

憂鬱でなければ、仕事じゃない

憂鬱でなければ、仕事じゃない


読む前は、この本の主役は、
サイバーエージェントの藤田さんかと思っていた。
ところが、この本は藤田さんに、
幻冬舎社長の見城さんが語った言葉たちを中心に構成されている。


どの言葉も強い。
それらの言葉を文字ではなく、肉声で聴いてきたなら、
どれだけの影響を受けてきたのかが伺い知れる。


共感もし、時に反発も感じるような、
そういう強い言葉、明確な思想や方向性を見せてくれる人に、
出会えて、関係が継続できているのは幸せだと思う。


ほどよく、人は誰かに怒られたい。
この人にはかなわないなと、ほどよく思える目上の人が、
できればそばにいてほしい。


そういう、ちょっと先を見てきた人ならではの金言が詰まっている。
ただし、誰にでも応用可能かというとそれは人によるだろう。


タイトルの、憂鬱でなければ、仕事じゃない、だって、
プレッシャーがない仕事をすることへの不安だからだ。
こんな言葉、退屈な仕事を少しでも経験したことがある人しか浮かばない。
いや、もしかしたら、ジェットコースターから降りたことが、
一度も無い人だから言えるのかもしれない。


がつがつ働く人には、カンフル剤になるだろう。
がつがつ働けない人には、こういう人と仕事をしていたら、
どれだけギャップが生まれているかがわかるだろう。


教師にも反面教師にもなりそうな一冊である。


では、また。