草なぎ剛さん出演映画へのさりげない評価

こんにちは、検索迷子です。


今日は、書籍のなかに見つけた、草なぎさん出演映画の評価を紹介したい。


本題のまえに、一つお礼を書きたいと思う。
先日書いた、SMAPが『糸』で織りなした声が、自分のTwitterでの過去最高の閲覧数となった。『糸』を歌うSMAPの素晴らしさが伝わればと思って書いたが、多くのかたが読んで、拡散してくださり、感想を寄せてくださったことに感謝をしたいと思う。


正直なところ、SMAPを9か月くらい話題にしてきて、どの記事も閲覧数は安定しているものの、読んでくださるかたの層が広がらないとしたら、SMAPの素晴らしさを、より多くのかたや、ファン以外のかたに広めることのお役には立てていないのではないかと思うこともあった。


でもこの記事を通して、初めてこのブログを知りましたとか、実はずっと読んでましたとか、無縁だった他のジャニーズファンのかたや、音楽にご興味がある一般のかたなど、これまで私の記事にたどり着くことがないかたの反響も伝わってきた。


いただいた言葉から、何か、いままで開くことができなかった重いドアを一枚開けられた気がして、SMAPを言葉で伝えることで、まだ私がやれることがあるのではないかと思い直した。


記事を書くきっかけはいつも、SMAPのパフォーマンスの素晴らしさだが、書き続ける気持ちを支えてくれるのは、読んでくださるみなさんのおかげだと思っている。


SMAPを言葉で表現することは、大真面目に書くと、自分の一つの社会貢献のような、私の役割なのかなと思っている。私が心のなかで留めてきたことを文字にして、喜んでいただけるなんて、思いもよらないことだった。


素敵な偶然が積み重なり、与えてもらった場だと思っているので、これからも一つずつ記事を積み重ねていきたいと思う。大事なのは続けることだと、今回、みなさんに教えていただきました。


SMAPと同じ時代に生きて、いましか書けないSMAPの素晴らしさや美しさを記録したいと、ずっと思ってきましたが、その気持ちを今回、もう一度はっきりと思い出させてもらえました。


あらためて、ありがとうございます。これからも書き続けます。


では、本題にいきます。

太田光代さんの書籍

先日、語学学習本で見つけた草なぎさんのことを、草なぎ剛さんの韓国語での人格で書いた。


今日は、草なぎさんの出演作のことに触れた一節をご紹介したい。紹介された作品は、『僕と妻の1778の物語』だ。

僕と妻の1778話 (集英社文庫)

僕と妻の1778話 (集英社文庫)


この話題にふれたのは、太田光代さんだ。太田さんは、爆笑問題が所属するタイタンの社長さんであり、太田光さんの奥さまで、スマスマなどに出演されていることから、SMAPファンのかたもなじみがあるかただろう。


太田光代さん著、『独走』、キノブックス、2014年10月刊より、紹介された一節をご紹介したい。

独走

独走

3章 太田家は社会の縮図
夫に喜ばれた不思議な夢物語

(本文省略)

おまけ
ねらわれた学園』『なぞの転校生』など、多くの作品を手掛けている作家、眉村卓(引用注:まゆむらたく、のルビあり)さん。先日その、眉村さん御夫婦の実話を映画化した、『僕と妻の1778の物語』を観た。おすすめの作品である。
 映画を観ていたら、昔、夫に話をして、喜ばれた夢を思い出した。


と、草なぎさんの名前こそ出ていないが、草なぎさんの出演作に触れている。この書籍は、2010〜2014年の朝日新聞TSUTAYAのフリーペーパーでのエッセイをまとめたもので、初出がどちらなのかは不明だが、『僕と妻の1778の物語』の2011年1月の公開時か、同年7月のDVD発売時あたりのエッセイだろうか。


「おまけ」の見出しは、エッセイ本文が「夢物語」そのものを書いているところ、書籍化する際に、後日談のように「おまけ」をつけたのか、当時からついていたのかまではわからない。いずれにしても、「夢」というテーマから想起されたのが、この映画だったのだろう。


この本を読んで、あ、草なぎさんの作品に触れているとすぐわかったのだが、草なぎさんの名前はないし、ファンのかたにご紹介するまでもないかと思っていた。だから、読了後しばらく紹介を控えていた。


でもあるとき、草なぎさんの名前をあえて出していないのは、それだけ作品の世界観に太田さんが入り込んだ証拠なのではないかと思うようになった。もしかしたら、「草なぎさんが出ていた作品」という評価よりも、純粋に作品のメッセージを受け取ったからこそ、「眉村卓さん御夫婦の実話を映画化した作品」と感想を書かれたのではないかと思えてきた。


それはある意味、「草なぎさんと竹内結子さん」という名前が出てくるより、とてもいい評価のされかたかもしれないと思ったのだ。何より、「おすすめの作品である。」と太田さんは言い切ってくれている。


ふと、この太田さんの紹介のように、ファンのかたの目にあまり触れられないような場所で、SMAPの作品って「ちょっとした感想」として、書いているかたってたくさんいるんだろうなと思った。


SMAPが社会のインフラと呼ばれるようになり、その「ちょっとした感想」は、書籍や、ネットにも無数にあるだろうが、せっかく見つけたいい評価なので、今回ご紹介したいと思ったのだ。

本としてのご紹介

太田さんの本の内容そのものについても、触れておきたい。太田さんのこの著書を読み、テレビで受ける太田さんの印象はがらりと変わった。敏腕社長という職業人のイメージがとても強い、不器用で硬質な感情表現をするかただと思っていたら全く違っていた。


本書の仕事観のパートでの、社長業の顔や豪快な面は、ある意味イメージに近かったかもしれない。が、女性としての側面、不妊治療の葛藤といった話題、なかでも美容に関する興味にいたっては女子というか、乙女なのだ。そして、夫である太田光さんを溺愛している様子や、夫婦仲の良さが随所に伝わる。ちなみに、あとがきも太田光さんが書いている。


仕事の話題から始まり、どんどん話題が柔らかくなって、多岐に渡るので、とても読みやすく親しみを感じる内容ばかりだ。何より、太田さんの愛らしさが随所ににじみ出ていて、読了後、完全にテレビでの太田さんの印象は変わった。話題が豊富な、おしゃべり好きな女性と話をしているような本だった。エッセイで一つのテーマが短いため、読みやすい本だと思う。


また、あとがきで、本書の章扉のイラストは、日本エレキテル連合中野聡子さんによるものと紹介されている。当時、日本エレキテル連合には仕事がほとんどなく、イラストの才能を知ってほしくて挿絵を託し、中野聡子さんにこの本を捧ぐとしている。この一言で、太田さんが慈愛に満ちたマネジメントをするかたということがとても伝わってくる。


ということで、本題の話題は「ちょっとした感想」のご紹介となったが、まだまだ、こういう、ファンのかたがあまり知らないであろう、SMAPへの「ちょっとした感想」のストックがあるので、これからもどうぞお楽しみに。


では、また。