(29)『世界に一つだけの花』が記録と、人々の記憶になるために

こんにちは、検索迷子です。
本題に入る前に、あらためてお礼を書いておきたい。
先日書いた、「SMAPをつなぐ、縁(よすが)とは」が多くのかたに読まれ、とても光栄に思っている。


エンタメとは遠いビジネス書とSMAPを絡めて書くというのは、ファンのかた以外にもSMAPの現状が伝わるようにという、自分ができるささやかな見せ方の工夫だ。


下調べに時間を要し、メモばかり溜まって記事作成に苦戦したり、自分がこれを書かなくても誰も困らないだろうと頓挫しそうなこともあるが、感想を寄せていただけたのを拝見すると本当に力をもらえる。自分のノートでお蔵入りさせずに、試行錯誤しながら書いてよかったと励まされることが多く、今後もチャレンジしていこうと思う。


つくづく、書かなければ誰にも伝わらず、ゼロ地点のままだけど、書けば何万単位のかたが読んでくださるんだと思うと、行動することのたいせつさを実感する。ゼロ地点を突破するために、じっとしているより動こうと背中を押してもらい、また書こうと思う。


さて今日は、「剛 しっかりしなさい!」のブログ運営者である、凪(なぎ)さんのコラボブログ【SMAPとココカラ】(28)世界に一つだけの花 と WoWを受けて、『世界に一つだけの花』の話で、コラボブログ第29回を書こうと思う。

世界に一つだけの花』の購買活動が、記録を更新し続ける

今年の一月以降、『世界に一つだけの花』の購買活動が継続され、一人ひとりの思いは確実に数字となって、トリプルミリオンに徐々に近づいている。この活動の様子をTwitterやネットなどで見ていると、その数字の変遷に震えがくる。

世界に一つだけの花

世界に一つだけの花


人の思いが集結して同じ目標を持つと、確実に目に見える数字になっていき、数字自体が人の気持ちを代弁する効果を持つのだとわかる。


少し話はそれるが、今年『PERFECT HUMAN』でブレイクしているRADIO FISHのオリエンタルラジオ中田敦彦さんが語った言葉と重なる部分がある。


それは、RADIO FISHが一年近く活動してなかなか成果が出ず、配信5曲めの『PERFECT HUMAN』のブレイクにより成果が数字で出始めて、配信収入やダンサーのギャラなど宙に浮いていた部分に、やっと事務所が動き出してくれたという話だ。


芸人さんや他事務所と直接比べるのは違うかもしれないし、意訳で恐縮だが、数字だけが組織や人を動かすから、数字にこだわり、結果を出していきたいというような話をしていたのだ。芸能界にいるかたが、ここまでリアルに数字に執着し、数字を出すために動いているのかという驚きもあり、確かにどの仕事でも、数字ありきで評価は変わると思わされる話だった。

楽曲を歌い継ぎ、人々の記憶に未来永劫、根付かせる活動も

購買活動が始まってから、ずっと自分は何ができるだろうかと考えていた。記録を目指すと同時に、『世界に一つだけの花』の楽曲自体がもっと広まってほしいという思いがあった。


記録を目指すと同時に、さらに、「人々の記憶に残す行動をしたい」ということだ。
各所へのリクエストも、CDをプレゼントするのもその活動の一つだが、自分ならどうしたいかと考えていて、ふと気づいたことがある。それは、「歌い継ぐ」ということだ。


私は、趣味でボイトレをしていて、その話題も何度か書いているが、前回ライブに出てみて、また次のライブに向けて楽曲を考えながら、「みんなが知っている曲を歌いたい」と思うようになった。


そのタイミングで先日、「音楽の日」の放送で、第二部の最後に、永六輔さんの追悼として『見上げてごらん夜の星を』が、楽器のみのインストゥメンタル曲として演奏されたのを観た。


「音楽がみんなを「つなげる」」をテーマとした放送だっただけに、当初、歌唱のない演奏に、あれ? と思ったが、『見上げてごらん夜の星を』は歌詞がなくても、人々が心のなかや頭のなかで、坂本九さんの声を響かせ、そらで歌えるほどの楽曲であることを考えると、その曲の偉大さを再確認できた気もする。


この曲を聴きながら、同じく永六輔さん作詞で、坂本九さんが歌う『上を向いて歩こう』が思い出された。それで、自分のライブでの候補曲を考えるなかで、『上を向いて歩こう』はどうなんだろうと思って、はたと気づいた。この曲も名曲ではあるが、今の時代は『世界に一つだけの花』がそういう曲になるのではないかと。


実はこれを書いている7月21日は、この『上を向いて歩こう』が初めて世の中にお披露目された日だ。2013年に『スキヤキ』として、全米1位から50周年の年に『上を向いて歩こう展』が開催され、そこに出向いた。さらりとした感想だが過去に記事も書いている


いま、この日付のことを調べていたら、作詞にまつわるエピソードを、「ゴロウデラックス」で話題になったという記述もあったので、以下に紹介したい。番組は未視聴のため、記述が違ったらお知らせください。

上を向いて歩こう - wikipedia

曲のモチーフ

歌詞は、まさしく失恋の歌であるが、永自身はラジオで中村メイコに失恋したときの話だとも語っている。これについては、中村は2015年2月20日放映のTBS「ゴロウ・デラックス」出演時に「当時永と神津善行と同等に付き合っていたが、永に神津と結婚することに決めたと伝えた際に永がポロポロと涙をこぼしたためどうしたら良いかわからなくなり、父親に電話で相談した所、『今日は上を向いて帰りなさい。涙がこぼれないように。そのくらい気の利いたことを言うんだぞ!』と言われ、そのまま言ったらあの方はそれを書いてお稼ぎになった」と語っている。


日本でのヒット

元々は中村八大が1961年7月21日に開催した自身のリサイタルのために制作した楽曲であったが、曲直瀬信子の推により、坂本九のシングル曲としてレコーディングされることになった。

1961年7月21日、産経ホールで開催された「第3回中村八大リサイタル」で、坂本九の歌によって初披露された。

100年先まで歌い継がれる楽曲に

上を向いて歩こう』が初めて人前で歌われて、今日で55年。こうして書いてみると、名曲と言われるものの偉大さを実感する。『世界に一つだけの花』は、2003年3月発売で、「13年も前の曲が」という言われ方もするが、もしかしたら、このさき100年も歌われていく歌かもしれないと思うと、まだまだ広められる可能性があるのかもしれないと思うようになった。


また、以前たまたま、ビリー・ジョエルが2008年11月に東京公演を行った際、アンコールで、『上を向いて歩こう』をピアノ演奏してから、代表曲の『ピアノマン』に入っていたと知った。『スキヤキ』として全米に渡ったことが、よりこの楽曲を広めていったんだと思った。ビリー・ジョエルの演奏を動画で観ながら、自分が思う以上にこの曲はすごいのだと再認識させられた。


世界に一つだけの花』は、公式な英訳詞はないようだが、この歌も、SMAPが英語でリリースしてほしいとか、著名なアーティストのかたがカバーしてくれないだろうかとか思ったりする。


少し前に仕事で外国人のかたと多く接する機会があったが、その際、ああ、英語に堪能になりたいとか、英語で歌を歌えればコミュニケーションの幅も広がるのになと思うようになった。そういうときに日本の代表曲として歌える歌に、『世界に一つだけの花』がなるといいなと。


それで、最後にゆるやかに募集したいのですが、英語に堪能なかたで、『世界に一つだけの花』の英訳詞で、日本語での世界観を忠実に訳しているという英詞サイトや、字幕付き動画をご存知のかたがいらっしゃったら、ブログのコメントやTwitterなどで、教えていただければうれしいです。


まだ自分がライブで歌える歌かどうかは選定中ですが、海外に行ったり、外国人のかたと触れ合うときに、コミュニケーションをとる曲として練習したいと思っています。


人々の記憶に残り、100年歌い継がれる曲にするために、自らが歌い継ぐ一人になれればと思う。小さな行動だって、やらないよりはやったほうが何かが動くと信じている。


トリプルミリオンという記録を目指すと同時に、日本の定番歌としての普及のためには、まだまだやれることがありそうな気がしている。『スキヤキ』のようになるためには、まだ何十年もある。


SMAPと一緒に『世界に一つだけの花』を通して、音楽の歴史を動かす時代に生きているんだと思うと、今日このときをたいせつに生きようと力がわいてくる。


歌われてこそ歌は命を吹き込まれ、耳に残り、心に歌詞が届き、声に出して歌えるようになっていく。耳にすればするほど、人の記憶や思い出とシンクロする曲となり、曲が流れれば、リズムに心地よく乗っていける定番となる。


曲が人の暮らしの日常にもっと入り込み、歌い継がれる場を一つでも増やしていければと思う。童謡もそうだが、人が人に歌い継ぐことの温かみの繰り返しが、心地よい記憶を根付かせてくれるのではないかと思う。


では、また。


7月22日追記:
7月21日にアップした際に、音楽の日の楽曲名が異なっていたため訂正しています。ご指摘くださったかた、ありがとうございます。


コラボブログの主旨

ブログ主旨については、下記にリンク先を掲載している。
【コラボブログ:SMAPとココカラ】(2)SMAPとファンは、もはや一つの組織の最下段、【コラボブログ:SMAPとココカラ】(4)木村拓哉さんの自己犠牲の精神の序盤で紹介している。