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唐沢俊一検証blog

2008-10-03

ドクター・イーブルのモトネタの人。

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 「伊藤剛さんBSマンガ夜話出演取り消し問題ウォッチャー」をリンクに追加しました。

トンデモ事件簿』P.130〜131

 日本人が自殺にあまり抵抗のない国民であることは、かの007シリーズの作者、イアン・フレミングも日本を取材した記事の中で驚いている。この取材旅行の成果はやがて、『007は二度死ぬ』に結実するが、映画化された作品では悪玉・プロフェルドは宇宙ロケット強奪の基地を九州に設立するのだが、原作では、火山口付近に大規模な自殺センターを作り、もともと自殺願望のある日本人をどんどん自殺させて根絶やしにしようという、ちょっとトンデモな発想の悪事を働くのであった。

 『007』シリーズに登場する秘密組織・スペクターの首領はエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドErnst Stavro Blofeld)。また濁音と半濁音を間違えている9月17日の記事を参照)。しかし、「裏モノ日記」ではちゃんと「ブロフェルド」と書いているのだが(たとえば2007年10月21日)。本番に弱いタイプなんだろうか。

 それから、ブロフェルドが火山の内部に秘密基地を作るのは『007は二度死ぬ』の映画版である(噴火口からロケットが発射されるのだ)。原作でブロフェルドは海岸沿いの城を拠点として暗躍している。以下『007は二度死ぬ』(ハヤカワ文庫)P.92より引用。

「大げさに全国を旅行してまわったあげく、博士はわが南の島九州の、半分こわれた城に興味をもった。この城は九州の中心ともいうべき福岡のいちばん辺鄙な海岸のおそろしく人里はなれたところにあって、昔は対馬海峡に面した一連の城のひとつだった。ロシア海軍の敗北で有名なあの海峡だ。こういう城は、もとは朝鮮からの攻撃にそなえて造られたもので、大部分は修理もできないくらい崩れてしまっていたが、博士が選んだのは戦前まである変わり者の紡績成金の一族が住んでいた大きな建物だった。そのときの塀が、仕事に邪魔になる一方、博士の注文した植物が世界中のいたるところから届きはじめた。農林大臣からの通関免除の証明書で、すぐに適当な土壌を選んで植えられた。ここで博士がこの土地を選んだもうひとつの理由をいっとくべきだろうが、この五百エーカーばかりの敷地は日本にはよくある火山地帯で、強い噴出もあり、間欠泉や噴気孔がいくつもできている。おかげで一年中、熱帯植物や赤道付近の植物がうまく生育できるような温度を保てるわけだ。(以下略)」

 ついでに書いておくと、ブロフェルドは「死の城」を作った理由について「生きていることの重荷から逃げたがっている連中に、無料で死を提供してやることだ。」(P.256)と言っていて、別に日本人を根絶やしにしようとしているわけではない

藤岡真藤岡真 2008/10/04 08:36 >もともと自殺願望のある日本人をどんどん自殺させて根絶やしにしよう
 というのは、拙作『ゲッベルスの贈り物』(1993)のメインテーマなんですねえ。

kensyouhankensyouhan 2008/10/04 14:05 コメントありがとうございます。
うーん、それはなかなかトンデモな発想なのでは…。いや、今度読ませていただきます。

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