Hatena::ブログ(Diary)

唐沢俊一検証blog

2008-10-27

外貨を稼いで凱歌をあげよう。

07:06

 「ラジオライフ」12月号掲載『唐沢俊一の古今東西トンデモ事件簿』第39回「呪われた船」の冒頭の文章。

 不景気に悩む日本の産業で、唯一気を吐いているのがアニメ産業である。今や世界を相手の輸出品として、日本のアニメ外貨を稼ぐ筆頭商品なのだ。

 どうして「海外で人気がある」じゃなくて「外貨を稼ぐ」なんだろう?と思いつつもスルーしてしまっていたら、唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板で話題になっていたので取り上げてみた。

 アニメの輸出額についてはこのような情報がある。

日本国内で1年間に放送されるテレビアニメは年間およそ2500作品。アニメ産業はグッズの売上なども含めると、1兆円を越える超巨大産業となっています。そんな中、海外輸出額は年間5000億円(1年間の全米映画興行収入の半分、日本の対米鉄鋼輸出額の4倍に相当)。

 比較されているのが映画の興行収入だったり、「対米」輸出額だったりするあたりが少しわからないが、一応そういうことらしい。でも、唐沢スレの人が言っているように自動車の輸出額とはケタが違う

2007年の四輪車の輸出額は1,186億3,419万ドルに上っています。

 輸出額が外貨獲得額に単純に反映されているわけではないとは思うが、それでも輸出の規模が全然違うのはわかる。「日本のアニメ外貨を稼ぐ筆頭商品」とはとても言えないだろう。そもそも唐沢は日本のアニメが海外でどのように商品として展開されているのかちゃんとわかっているのだろうか。「個人投資家」さんに「日本のオタク文化系、SF文化系って異常に経済知識にに欠けているようにおもう」ってまた言われちゃうな。

441 名前:無名草子さん[] 投稿日:2008/10/26(日) 14:44:43

『古今東西トンデモ事件簿』ラジオライフ 12月号 P.148

>不景気に悩む日本の産業で、唯一気を吐いいるのがアニメ産業である。

>今や世界を相手の輸出品として、日本のアニメ外貨を稼ぐ筆頭商品なのだ。

筆頭商品は「自動車」ですがなにか。桁が違いますが。それでも自動車産業

原料を輸入しているから実際の外貨獲得額はもっと少ないと批判されている。

日本のアニメだって、ほとんどは海外の労働力に依存しているから外貨獲得額は

表面上の数字よりずっと少なくなる。純国産アニメは「サザエさん」だけだって

唐沢は当然知らないよね。

442 名前:無名草子さん[] 投稿日:2008/10/26(日) 14:58:31

>世界を相手の輸出品

ってのもオカシナ言葉だねw

443 名前:無名草子さん[] 投稿日:2008/10/26(日) 16:11:32

>>441

広告だか報道だか判らない事で有名なテレビ東京経済番組での企業情報だって言い切

りはせず、「注目企業」だのなんだの言って誤魔化しているってのに。

なんで、唐沢は無根拠で隙だらけの言い切りをするんだろう?病気なのか?たまげるね。

またもや話の枕だから、それが正しかろうが間違っていようが関係ないとでもおっしゃるんで

すかね?


444 名前:無名草子さん[] 投稿日:2008/10/26(日) 16:16:29

>>443

いやまあ、家内制手工業アニメが日本の外貨獲得筆頭商品だとしたら

自動車、家電、エレクトロニクスなんて産業はやってられんでしょうに。

ホント、唐沢って中二レベル(つか中学生にだっていないよな、こんな馬鹿)。

※追記 一部追記しました。

藤岡真藤岡真 2008/10/27 21:26  書庫が崩れて本が見つかりません。『キッチュワールド案内』で、やはりチャールズ皇太子を誹謗した文章で、確か「イギリスの右翼」(いるのか?)」といった文言があったと記憶しています。唐沢は右翼というものを街宣車に乗って日の丸をふるような人種だと思っているのではないかと。

消印所沢消印所沢 2008/10/27 23:50  nofrills氏のブログ経由で,最近閲覧するようになった者です.
 ロンドン地下鉄テロについては,拙作サイトに当時まとめページを作っておりましたので,ご参考になれば幸いです.
http://mltr.ganriki.net/faq10.html#london

 ロンドン市民がテロ慣れしているかどうかにつきましては,「慣れ」の定義があいまいですのでどうこう言うことはできませんが,少なくとも以下の事例を見る限りでは,私見としては「慣れ」ているとはいえないように感じられます.
 慣れているのでしたら,市民の権利制限に賛成する数字がハネ上がったり,自転車が急に売れたりはしないでしょう.
http://mltr.ganriki.net/faq10b03l.html#02872
http://mltr.ganriki.net/faq10b03l.html#bicycle

個人投資家個人投資家 2008/10/28 00:55 >打たれ強くなるにはやはり常日頃から打たれていないとダメなのだ、という証明みたいな話である。

 打たれ強いのではなく、イギリスでは「大人のあるべき姿」というのがきちんとあって、それは「(内心はどうであれ、表面上は)ものに動じず平然としている」のが大人としての理想的な態度として教育上もコンセンサスが出来ているのです。
(中公新書「イギリスのいい子日本のいい子」でその片鱗に触れられる)
 とは言っても、保守党の党首(キャメロン君)でも買い物の隙に愛用の自転車を盗まれると落ち込んだりもするのです。
 
>イギリス旅行をした人ならお分かりと思うが、あの国はめったに陽がささない。

 イギリスもちゃんと日が照ります。冬ならいざ知らず、6月から9月までは、とても天気が良く、日が射して熱い。
 緯度が高いので夜の9時ぐらいまで明るい。
 大西洋の暖流のおかげで雲は ||||||||のような筋を画いてブリテン島を横切るので、さっと曇って雨がぱらぱらと降り、すぐにカンカン照りにもどる。
 だから、イギリスでは雨が降っても傘を差さない。傘を開こうともたもたしている間にやんでしまう(本当に降雨時間が短い)
 きっと唐沢氏は旅費の安い冬季に渡英したのでしょう(本当に行ったのなら)

>野菜や果物はほとんどがスペインなどからの輸入品であり、かなり値段が高い。

 
>政府が必死になってジャガイモ普及に精を出して、やっと200年経って普及したのである。

 ジャガイモが普及したのは19世紀だから300年後。

>すさまじい飢饉がしょっちゅう英国全土を襲っていた。

 イギリス全土を覆う飢饉とはなんぞや?
 私はイギリス史の本を何冊か読んだが、そのような記述に出会ったことはない。
 第一イギリスは主食の小麦がちゃんととれる。
 イギリスでも野菜はちゃんと育ちます。キャベツもニンジンもカブも育つ。(野菜がとれなかったらピーターラビットは何を食べるのだ? 唐沢氏はクレイアニメの「ウォレスとグルミット」も見てないのか?)

 アイルランドのジャガイモ飢饉(1845年から1848年)と勘違いしているのか、例によってアイルランドとイングランドとスコットランドがごちゃ混ぜなのか。
 
 
>大衆食堂だったからかと思って、翌日は高級レストランでローストビーフを注文したのだが、

 イギリスの大衆食堂とはなんだろうか?
 ダイナーか? パブはパブランチを食えばそこそこ旨い。
 ダイナーなら豆料理でも食べれば良かったのだ。
 ラムチョップもそんなにまずくない。
 イギリス料理が基本的にまずいのは確かだが、ヨークの大聖堂の脇の横町にあるレストランで食べたヨークシャープディングはなかなかおいしかった。
 ローストビーフは日本で食べてもそれほど旨いものではない。

>イギリスの食事はまずい、と心の中で思っていたからだろう

 心の中で思っていない。はっきり言ってる。イギリス料理がまずいことはおそらく人類の半分以上が同意できるコンセンサスで、NewsWeekが紙面に堂々と載せているぐらいだ。
 
 でも私の感覚からすると、カリカリに焼いた塩漬けベーコンと山盛りのポテトの食事も慣れてみると、意外とおいしく感じる。
 
 ただ、魚料理は魚自身の塩味や風味を殺してしまった料理しか出たことがないので、なんとも判別しかねる。

nyannnyann 2008/10/28 01:26 >IRAの闘士ボビー・サンズは捕らえられるが、獄中立候補をして下院議員に当選するが議会に出られず、抗議のためにハンストを始めた。

ええとですねえ。これ、ひょっとしたら最近東京国際映画祭で観た『ハンガー』っていう映画で描かれていることかも知れないと思って、
調べてみたらやっぱりそうでしたw以下に詳細が書かれています↓

http://tequilamama.blogspot.com/2008/05/blog-post_18.html

完全な間違いとしては、映画で描かれている通りボビー・サンズがハンストを始めたのは元を正せば、サッチャーが刑務所に
収監されているIRA政治犯を「政治犯と認めず一般囚人と同じ扱いをする」と宣言したからです。サンズが死に到るハンストを
始める前段階として、ブランケット・アンド・シット・ストライキだったかな?支給された囚人服を着ないで裸に毛布だけをはおり、
糞尿を床に撒き散らしたり、壁に糞尿で絵を描くという抗議活動をやっていたのですが、それでは埒があかないし、糞尿ストライキを
知った外のIRAの闘士が比較的囚人たちに同情的だった看守長を射殺するテロ事件が発生して誤解の連鎖が生まれたので、
サンズはハンストに切り替えたのだと映画では描かれています。それに、サンズだけがハンストを実行したのではなくて、日数を置いて
次々と囚人たちがハンストを起こす一種の自殺攻撃で、サッチャーに自分たちが政治犯であるということを認めさせようとしたわけです。
だから、サンズが下院議員選挙で当選したというのは映画の中で描かれていないからわかりませんけど、議会に出られないから抗議の
ハンストを行ったというのはまったくの出鱈目じゃないですかね。まあ、唐沢さんはひょっとしてスカトロ趣味と相容れないから、
前段階の糞尿ストライキを削除しちゃったのかな?

とにかくこの映画、確かベルリン映画祭で受賞してるし東京国際映画祭でも満員盛況だったし、いずれ日本でもロードショー
公開されると思いますから、唐沢さん今のうちに訂正しておいた方が良いかも知れませんね。

nyannnyann 2008/10/28 01:49 すみません。
読んでてあんまりビックリしたんで、nofrillsさんの記事を読まずに書いてしまいました。
重複がうざかったら削除していただいて結構です。あと、カンヌ映画祭の新人賞をベルリン映画祭って書いたこともお詫びします。
しかしこの映画には凄く心を揺さぶられました。たぶん唐沢さんの読者はこの映画が公開されても見ないと思うので、
あまり大きな問題は起きないかも知れませんが、自称イギリス通な唐沢さんの感想をぜひ聞かせてもらいたいものです。

すみませんすみません 2008/10/28 02:05 全文転載のリクエストに応えていただき、ありがとうございます。
指摘された部分以外も間違いが多いですね。
唐沢はイギリスでも飢饉が起きたと書いていますね。
アイルランド人は飢饉を逃れてイギリスに移住したのに。

ガイ・フォークスがGUYの語源だという説は英米でも普通に流通している有力な説です。
ただしGUY(奴)の語源としてです。
唐沢はガイという言葉を日本語英語であるナイス・ガイ以外に知らないのでしょう。
GUYには「奴」という意味しかありません。
Bad guyもStupid guyもいます。
唐沢って本当に本当に心底、掛け値なしに馬鹿なんですね。
ていうか、人間全体の知的能力の平均値をとった場合、
あきらかに平均以下の人間だと、確信します。


彼を少しでも信頼している人たちがいるとすれば、もっと馬鹿ですが。

kensyouhankensyouhan 2008/10/28 09:07 コメントありがとうございます。

>藤岡さん
じゃあ、『キッチュワールド案内』もチェックしてみます。
イギリスにも右翼はいると思いますよ。「王室の権威を守れ!」とかそんなことを言っている人たちは「右」でしょうね。
唐沢俊一が「右翼」と「左翼」についてちゃんと理解しているか心配ですが。

>消印所沢さん
ロンドン市民がテロに慣れているわけではないと思いますね。
同時爆破テロに関連して誤射事件も起こってますから。それに「IRAのテロ」と「アルカイダのテロ」も違うと思います。唐沢の文章はそこをゴッチャにしているせいで、かなり雑なものだと言うしかありません。

>個人投資家さん
「イギリスは陽がささない」とか「イギリスの食事はまずい」とかイメージだけで話しているとしか思えません。
個人的な話ですが、中学のときにロンドンに住んでいたことのある同級生に「あそこは霧がすごいんだろ?」と聞いてバカにされたのを思い出しましたw
アイルランドのジャガイモ飢饉の話もどこかで混ざっているのかも、とは記事を書きながら考えましたね。

>nyann さん
いえいえ、自分も『ハンガー』を見たくなりました。
唐沢俊一はどこかでボビー・サンズの話を聞いて、よくわかりもしないのに文章にしてしまったんだと思います。

>すみませんさん
どういたしまして。こちらもあらためてコラム全文をチェックしてみて、酷さに愕然としました。
>彼を少しでも信頼している人たちがいるとすれば、もっと馬鹿ですが。
自分もそうだったんですけど、唐沢俊一という人は直接会ってみると悪い印象はないんですね。唐沢を信頼してしまう人はそういうところにごまかされてしまうんじゃないかと思います。

WOOWOO 2008/10/28 10:12 こんにちは。
「GUY」の語源とガイ・フォークスの関係については、こちら(↓)のコメント欄に否定的な意見が書かれていますね。
http://skmwin.net/archives/000698.html

藤岡真藤岡真 2008/10/28 11:34 『キッチュワールド案内』見つかりました。62ページ。
>おそらく世界の君主の中でももっともなさけない人物というイメージの持ち主の一人であろう
>イギリスのチャールズ皇太子が(イギリスの右翼――いるのか?――の人に言い訳すると、
>これは筆者ばかりが言っているのではない。アメリカのMTVのアニメ『セレブリティ・デスマッチ』
>などを見るといい)インタビューで、これまでの世界旅行の経験を語り、その中で、「いままで、
>世界の料理を食べてきて、どうしても口に出来なかったものが二つある。サウジアラビアで出された
>羊の目玉と、日本で出されたイカの刺身である」と言ったそうだ。

torutoru 2008/10/28 11:53 通りすがりですが、イギリス料理については「イギリス料理はなぜまずくなったか」という論文があります。書いたのは東大教授の小野塚知二氏で『西洋史の新地平』という本に載っています。
そこでは、まずいのを国民性のせいとか気候のせいとかとするのは、よくある俗説としてのっけから否定されています。

藤岡真藤岡真 2008/10/28 12:12 突っ込みを書き忘れました。イギリスの君主は「エリザベス女王」です。
こんな酷いミスはいかな唐沢でもイギリスの右翼に言訳できないでしょう。

森田森田 2008/10/28 13:21 初めまして、いつも楽しく読ませて頂いております
既に上でtoruさんが指摘されておられるので
自分は軽く読んだ中でソースがないので短めに、ですが
イギリス人は以前イタリア人のコックを雇っていた為、という話をみたことはあります
その為イギリスでは牛料理をビーフ、と呼ぶようになったとも(基本的にイギリス料理でカウとは使わず)

にしても、この文章全体を見ると慣れれば怖くない、というように見受けられますね
ロンドンっこの逞しさともあるがどこで聞いてきたのやら
9.11テロの毎年の慰霊のことや、テロが酷かった時期に怪我人に泣きながら付き添い
犯人へ嘆きのメッセージを送っている映像なぞテレビでさんざ流れているというに
唐沢氏は根本的な人がこうしたら悲しいだろうな嫌だろうな、という気持ちを
どこかへ忘れてきてしまったのでしょうかね。まあ盗作事件の対応見てりゃそうもおもいますが

森田森田 2008/10/28 13:23 すいません、自分だけ話がそれてイギリス人の方の話題から
ついロンドンっこの逞しさという部分にイラッとしたので
そちらについて延々かいてしまいました
ずれたコメントですので話題として不適切であれば削除願います;

tamakotamako 2008/10/28 13:48 どこをどうツッコんでいいのやら。。。
まず、テロには慣れていません。地下鉄テロの時は日本にいましたが、当日は電話も一切つながらなく、非常に不安でした。当日はもちろん仕事にはならなかったそうで、翌日からは自転車に切り替えた人が大勢いたそうです。
死者が出たバスは滞在当時よく乗っていたバスだったので、ゾゾーッとしましたが、ロンドンに戻った後は数回乗りました。乗らないと生活にならないからです。ロンドン市民がテロの後も普段と変わらぬ生活を送ったのも同じです。彼らは働いてお金を稼がないといけないのです。テロが怖いからと家に閉じこもっても誰も経済援助なんかしてくれないのです。これで市民の生活や経済がガタガタになるとアルカイダの思う壷なのです。テロに屈してはいけないのです。
唐沢という人は自分の生活を守ろうとする人達を馬鹿にしているのでしょうか?
後、いかにも数日間だけの観光の感想にとどめればいいのに、イギリス論にしてしまって見るも無惨なのですが、レストランはグルメをきどっている癖に美味しい場所を見つけられなかったんですね、としか言いようがありません。ちゃんとしたパブで食べるイギリス料理は本当に美味しいんですよ。

kensyouhankensyouhan 2008/10/28 16:32 コメントありがとうございます。

>WOOさん
自分が使っている『ジーニアス英和辞典』で“guy”を引くとガイ・フォークスの名前が出てきますが、一般的な「タフガイ」や「ナイスガイ」とはどうも別のようですね。
>藤岡さん
いやあ、これは大ボケですね。担当の編集者も指摘してやればいいのに。
>toruさん
俗説を鵜呑みにするのは「雑学王」としてはどうかと思いますね。
>森田さん
テレビのニュースで見ただけでよくそんなこと言えるなと思います。『社会派くんがゆく!』で毎回偽悪的な芸風をやってるかのように言ってますが、実はあれが地なのでは?と思えてきました。ちなみに、ロンドン同時爆破テロについては『社会派くんがゆく!維新編』でも取り上げているので機会があれば紹介してみようと思います。
>tamakoさん
「テロに屈しない」ために日常生活を続けるというのが理解できないんでしょうね。
>ちゃんとしたパブで食べるイギリス料理は本当に美味しいんですよ。
自分は個人投資家さんが紹介している
>カリカリに焼いた塩漬けベーコンと山盛りのポテト
が食べたくて仕方ないですw だいたい唐沢俊一が本当にイギリスに行ったのかどうか疑問なんですが。

nofrillsnofrills 2008/10/28 17:12 とりあえず、「ハギス」で、おやつのビスケットが喉に詰まってむせました。やっぱりアイルランドとスコットランドの区別ができてないんですね。この際だから、ウェールズとコーンウォールもこのカオスに投入したいです。

ガイ・フォークスについての認識もひどいですね。11月5日の花火は「プロットが阻止されたこと」を記念するものです。ガイ・フォークスを「ヒーロー」として讃えるお祭りではありません。あれは彼の人形を火あぶりにして喜ぶ祭りです。

マウントバッテン卿について「彼はゲイだった」という説は実在します。私はよく知りませんが、「Mountbatten gay」で検索すればそういう説がいくつか出てきます。これらの「説」を「事実」としてとらえていいかどうかは
非常に微妙だと思いますが。

「テロに慣れている」という話は2005年7月7日直後にありました。事実として、1990年代はロンドン地下鉄では毎日必ずbomb scareがありました(これは私が自分で体験しています)。IRAは地下鉄をターゲットにしていました。駅構内での銃撃戦で地下鉄職員が巻き添えで死んだこともあります。IRAは1994年に停戦し爆弾作戦も終了しましたが、1996年に停戦を破棄してまたロンドンで暴れましたから、最終的にいろいろおさまったのは1998年だと思います。(私もその時期に在英だったわけではないので体験としてはわかりませんが。)たった10年前のことです。2005年の7月は「また始まったのか」という感じに見えました。ただいずれにしても「慣れ」の定義の問題ですね。

私が知る範囲では、語られていた「慣れ」は、決して個人個人の話ではなく、街全体の空気というか雰囲気の話で相対的なものでした。9-11直後の米国に見られた熱に浮かされたような状況は英国では起きていない、それはなぜなのか、という文脈で。具体的には、米国でそういう疑問が出るのを「IRAの爆弾」にさらされてきたイングランドは冷笑的に見ていた、というような。(IRAの資金がどこから来ていたのかを考えれば、まあ、「冷笑」は当然の反応と言えると私は思います。事件当時に私のブログにもそういうことは書きました。)

しかしこれを「国民性」で片付けるのは、変です。IRAが暴れたから「打たれ強い」のだ、という主張は、それがジョークを意図しているか、あるいは論理的に構築されている場合には「そういう考え方もあるなあ」と思いますが、唐沢さんの文章は単に粗雑なだけです。

ボビー・サンズの映画については、先週の上映を見てきたあとに書いたものがありますのでよろしければお読みください。
http://nofrills.seesaa.net/article/108447691.html
※「ネタバレ」全開ですのでご注意ください。見る機会があれば是非。すごい映画です。

唐沢さんの書かれていることの問題点は、ここのコメント欄でのnyannさんのご指摘の通りです。サンズは議会に出席できないからハンストしたんじゃないです。ってことをあんまり書くとまるで自分がIRAサポのような気分になるので
ここらへんで切り上げます。長文失礼しました。

通りすがり通りすがり 2008/10/28 17:43 唐沢さんモンティ・パイソンマニアでそのように度々日記にも書いてますがどれくらい内容を理解してることやら。
http://www.shakaihakun.com/vol079/02.html
モンティ・パイソンにバスジャックのスケッチってあったっけ?

nofrillsnofrills 2008/10/28 18:34 さっきは長文で、しかも検証blogさんの繰り返しみたいな投稿ですみません。もうひとつ、ちっちゃいことですが、気付いたので投稿させてください。

> 当のイギリス人は、近くのパブで、いつも通りギネスのジョッキを傾けながらこう会話していたという。

ライティングとしてふつうに検討した場合、この「ギネスのジョッキを傾けながら」は必ずしも「事実の描写」ではなく「平穏な日常」の象徴なのですが、ロンドンのパブで常連さんが飲むビールの象徴としての「ギネス」、というのはかなり違和感があります。仮に「事実の描写」であった場合はそれとは別で、たまたまその人が「いつも通りギネス」だったのかもしれませんし、そのパブがキルバーンかどっかのアイリッシュ・コミュニティにあったのかもしれませんが、ハギスは「アイルランド料理」だと言い切っている文章で「ロンドンでギネス」が出てくると、ちょっと疑り深くなってしまいます。^^;

2008/10/28 17:43 の通りすがりさん:
> http://www.shakaihakun.com/vol079/02.html
[quote]
村崎 ……マヌケなのはジャックしたバスで東京に行くつもりだったんだけど、このバスは最初から東京行きだったんだと(笑)。だったら、黙って乗ってろよっての!

唐沢 モンティパイソンにそんなギャグがあったような気がするな。……
[/quote]
この談話の本題はモンティパイソンではないし、語尾が「気がする」だからセーフなような気がします。あと、「そんなギャグ」は「乗り物を乗っ取ってどこそこに行けと行ってみたら、もともとそこ行きだったというギャグ」でしょうから、「ハイジャック」のスケッチのオチが微妙にずれて引き合いに出されているようにも思います。
http://orangecow.org/pythonet/sketches/hijack.htm

kensyouhankensyouhan 2008/10/28 19:21 コメントありがとうございます。

>nofrillsさん
丁寧な解説ありがとうございます。「ギネスのジョッキ」は自分も気にはなってたんですけどね。唐沢俊一の「脳内ロンドン」ではそういうことになっているんでしょう。

>通りすがり さん
『モンティ・パイソン』にはバスが結構出てくるような気がします。自分は「スペインの宗教裁判」を思い出しましたが。あの人たち結局間に合わなかったよなあ、と少し和みました。
唐沢俊一が『モンティ・パイソン』に触れると考えただけでイラッとしてしまいますが。頼むから自分の好きなものに絡まないでほしいです。

kamokamo 2008/10/29 00:21 こんにちは。
唐沢氏のイギリス旅行の件ですが、確実に一回はいってます。
弟のなをき氏と一緒なのでガセではないはずですw
 『唐沢商会のマニア蔵』という単行本に収録されたお二人の
対談でロンドン旅行について発言されています。

なをき ――(『蒸気王』という漫画に入れ込むあまり)
       あげくの果てに、手銭で二人でロンドンに行って、
       科学博物館を取材してきたものね。あれは感動したなあ。
       (略)
俊一 ―― ところが、その出発の前日に、連載打ち切りが決まったんだよね。
      掲載誌が休刊になって、ほとんどの連載は本誌に移行できたんだけど、
      この作品だけは中途半端なままでちょん切られちゃった。
なをき ―― オレ、あれが生まれて初めての海外旅行だったんだけどさ(笑)。
       もう、ガックリ。
     
 
 『蒸気王』は「週間モーニング パーティ増刊」に掲載されており、
最後の五話目は1992年3月3日号に掲載されています。旅行の前日に
打ち切りの連絡があったということは、旅行はやはり冬の時期だったのでしょう。
まあ天気は悪そうですねwさらに精神状態がそんなものでは
何を食べても美味しくはなかったんじゃないんでしょうか。
 しかしこのころの俊一氏はこの連載のために明治の言葉遣いの
文献を買いあさって、校正係から「こんな言葉はありません」と
言われて電話で大ゲンカしたりしてたんですよ。今とは(ry

個人投資家個人投資家 2008/10/29 01:03 >当のイギリス人は、近くのパブで、いつも通りギネスのジョッキを傾けながらこう会話していたという。
>「今日はちょっとうるさいね」

これはガセだな。2005年7月7日の自爆テロは、通勤時のラッシュアワーを狙って、地下鉄3カ所、バス1台を破壊している。
 テロが起きたのはラッシュアワーの午前8時50分頃。
 ところがパブの営業時間は午前11時から午後11時までなので、「営業してない」

 パブの24時間営業が許可されたのは2005年11月から。
 営業してないパブでギネスを飲めるものだろうか?
 
 また、当日、ロンドン市内は交通機関は全面停止、TVは各局現場から一日生中継。
 パニックにこそならなかったが、行方不明となった夫や妻や息子の写真を貼りだして安否の手がかりを求めたり、駆けつけた夫の腕に難を逃れた妻が飛び込んだりといったそれなりにドラマチックな光景があったそうです。
 イギリス在住のエッセイストがテロ当日の模様を「やっぱり、イギリス人はおかしい」という本に書いてます。

個人投資家個人投資家 2008/10/29 01:18 訂正です

その後の捜査で自爆テロではなく、犯人は爆弾をそれと知らずに運ばされた運び屋として利用されたにすぎないことが判明していたようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E5%90%8C%E6%99%82%E7%88%86%E7%A0%B4%E4%BA%8B%E4%BB%B6

kensyouhankensyouhan 2008/10/29 11:23 >kamoさん
ああ、じゃあ本当にイギリスに行っていたんですね。本当に行ってるのにあの程度の文章しか書けないのか?という問題になってきますが。
『蒸気王』で校正係とケンカした話は『文筆業サバイバル塾』でも言ってますね。この話を読んで唐沢俊一は作家に向いていないと改めて思いましたが、ロンドンまで行ってたとは。凝る方向が間違えているような。

>個人投資家さん
なるほど、テロが発生した時間を考えるとおかしいですね。それもニュースで見たのかどうか。

nofrillsnofrills 2008/10/29 14:21 爆発があった時間と、誰かが飲んでる時間がずれているのは当然ですよね。爆破された場所で飲んでるわけじゃないですし、爆発があったそのときに取材しているわけではないですから。私も、当日か翌日か翌々日くらいに東京で、)。「事件の余波」、「市民の反応」をまとめたものだったと思いますが、テレビかネットのニュースの写真か何かで、「パブで飲んでる人」の映像を見た記憶はあります(あまりに「普通の光景」でしかなく、特に気に留めなかったので詳細は忘れました)。

それと、2005年7月7日についてのウィキペディアは、英語版も日本語版も、一時ニュース速報化してカオスになってしまい、「情報が錯綜しています」という状態で止まってしまっているような感じです。(これこそ、何とかしないといけないですね。)例えば、日本語版の「逮捕」の項にある「2007年3月22日に逮捕された男性3人」は、その後起訴されていますが、今年の8月初めに陪審が結論に達さないという形になっています(下記参照)。そういったことですらウィキペディアには反映されていません。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7537552.stm

それから、確かに一時期「犯人は運び屋として利用されたにすぎない」という話になっていた記憶は私にもありますが、その後報じられたことから、7月7日に爆破を行なった4人がただの「運び屋」だったと考えることは無理じゃないかと思っています。爆発物のエキスパートでなかったことは確かであるかもしれませんが。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/crime/article1845237.ece

そんなことより、問題は、7月7日、21日(未遂)、どちらの事件も「アラブ人」ではないということですね。国籍でいえば英国人です。ルーツでいえば多くがパキスタン系です。(7日の4人は、ひとりはルーツはジャマイカンで改宗した人ですが、3人はパキスタン系ムスリムです。パキスタン系は「アラブ人」ではありませんし、彼らをそう呼ぶ習慣は英国にはありません。パキスタン系の人は一般的にはAsianと呼ばれます。)

いずれにせよ、ハギスがアイルランド料理だと書いているようなものは、それだけで信頼性はないと判断するのが妥当です。一箇所なら「うっかりミス」かもしれませんが、同じエッセイの中で、「ショーン・コネリーはIRAサポ」とセットですからね、単にアイルランドとスコットランドの区別すらついていないのでしょう。しかも「カトリックといえばアイルランド」だと思っているから、ガイ・フォークスについても適当なことを書いている。それでいて自分のなかの「イメージ」の「英国」を膨らませるために「テロ」を引っ張り出してきている。このような失礼なこともできちゃうんだな、と思うだけです。

kensyouhankensyouhan 2008/10/29 14:43 コメントありがとうございます。
ロンドン同時爆破テロの犯人について追記しておきました。
実は唐沢俊一は『社会派くんがゆく!維新編』でもロンドン同時爆破テロについて書いています。本が手元にないので記憶に頼りますが、ロンドン同時爆破テロについて「屁のようなテロ」と書いていて、テロに動じないイギリス人を見習え、というように書いていたように思います。つまり、日本人をバカにしようとしてイギリスを持ち上げたわけです。見当違いの持ち上げ方をしたために日本以上にイギリスをバカにする結果になってしまったわけですが。こっちのコラムも機会があれば取り上げてみようと思います(内容は「イギリス人とテロの深い関係」とだいぶ重複しているはずですが)。

nofrillsnofrills 2008/10/29 18:26 追記ありがとうございます。「ハギス」の衝撃がすごすぎて、シリアスなツッコミどころにしばらく気付かなかった……。自分のコメントへのツッコミなのですが、7月21日の未遂事件に関連した人たちの中には「アラブ人」もいたかもしれません。関係者の数が多すぎて全然把握しきれていないのですが (^^;)、北アフリカやヨルダンにルーツがある人もいたかもしれません。(何人[なんにん]が逮捕され、何人が起訴され、何人が有罪になっているのか、そしてそれらの人々はどういうバックグラウンドなのか、といったことから調べないとこのことについては書けないのですが。)

> ロンドン同時爆破テロについて「屁のようなテロ」
……えっと、実際にロンドンにいる人が「あんなもん、屁みたいなもんだ」と言って自分が意気消沈しないようにしているということはあるかもしれませんが、そうではない人間が他者の言葉として使うべき言葉とは思えません(「伝聞」ならまだしも)。外部の人間が2005年7月7日についてそう言うのは、あの事件についてまともに調べていないということです。

> つまり、日本人をバカにしようとしてイギリスを持ち上げたわけです。
なるほど。英国についてのそういう文章は1990年代に流行ったことがあります。「イギリスはすばらしい」と言うためだけに、例えば「ロンドンの地下鉄」を誉めるのですが、誉めるのは別に構わないにせよ、具体例がいちいち事実無根というか、地下鉄を利用したことがある人が書けるような内容ではありませんでした。

そういうのも、何か根拠があっての主張ならそれはそれなんですが、唐沢さんの場合は、スコットランドとアイルランドの区別すらついていない(区別の必要性にさえ思い至っていない)ということですね。両者の違いは「おもしろい雑学」の宝庫なんだけどな……。

書店か図書館に『社会派くんがゆく!維新編』があれば、一応、中を見てみますね。確認のために。

kensyouhankensyouhan 2008/10/29 19:53 コメントありがとうございます。
自分も探しておきます。>『社会派くんがゆく!維新編』

discussaodiscussao 2008/10/29 21:11 たびたびコメント欄を汚して申し訳ございません・・・

>nofrillsさん
>kensyouhanさん
唐沢俊一を過剰に貶める表現は、かえって紋切り型で空疎な検証内容になるような気がして、できるだけ避けております(これでも・・・)。で、それを踏まえて以下文。

『社会派くんが行く!維新編』は、シリーズ全編について言えることですが、はじめから終わりまで与太のゴミ本なので、読んでもムカついて消耗するばかりだと思います。特にnofrillsさんのブログを拝見するかぎりにおいて、氏が多大なストレスを被るであろうことは想像に難くありません。
といっても、読むのをやめるということもありえないのですが・・・
あの本での唐沢は、「こういう人間だけにはなりたくない!」という感想以外持ちようのない人物として描かれています(が唐沢シンパ略して唐シンの言うような、「鬼畜の側面を」演出したとかそんなイイもんじゃないです。ナンカやりすぎて人格崩壊した無残さに近い)。文中頻発する嬉々として歌うアニソン替え歌がイヤでここに書き写そうと思いましたが、なんか悪いものが移りそうでとても私にはできません(そういう意味でkensyouhanさん頑張ってください><)。
「屁のようなテロ」と言ったのは唐沢ではなく相方のほうで、意図としては・・・・と、書こうと思いましたが、とまらなくなりそうなので止めます。kensyouhanさんも言ってましたが、彼は鬼畜でもなんでもなく気配りの利いた常識人です。二代目鈴木健二だか円鏡だかです。だいたい・・・(ホントに頭冷やします、駄文申し訳ない。が心底そう思ってるので投稿はする。)

kensyouhankensyouhan 2008/10/30 07:21 コメントありがとうございます。
そうですね、『社会派くん』を読むことはあまりおすすめできないかもしれませんね。うちのブログで『社会派くん』を引用すると、あまりの下劣さに驚かれる人が結構いますから。意外と知られていないというか、知られていないからこそ未だに連載されているというか。

nofrillsnofrills 2008/10/30 16:24 discussaoさん、kensyouhanさん、ご心配ありがとうございます。
「社会派くんが行く」はウェブでちらっと読んで「ああいうもの」として把握しているので、見るくらいは大丈夫だと思います。(^^)
なお、うちから一番近い小規模な書店にはありませんでした。大きめのところに行くついでがあれば見てきます。

> 知られていないからこそ未だに連載されているというか
けだし名言。そういうもの、なんでしょうね。

kensyouhankensyouhan 2008/10/30 17:04 コメントありがとうございます。

大きい書店のサブカルコーナーにあると思います>『社会派くん』
それから、今日はこの後で別のイギリス関連のネタをアップするので、よろしければチェックしてみてください。
これもかなりヒドい文章なんですが…。