Hatena::ブログ(Diary)

唐沢俊一検証blog

2008-10-27

「イギリス人とテロの深い関係」のまとめ&パクリ発見。

20:37

 『唐沢俊一トンデモ事件簿』(三才ブックス)収録の「イギリス人とテロの深い関係」は、既に何回か記事にしたように間違いだらけである。というかイギリスをかなりナメた文章である。そこで今回はコラム全文を紹介しつつ、今までのおさらいもしていきたい。明らかに間違っている部分は赤字で記しておく。

 イギリスロンドンで2005年の7月に、アルカイダの仕業と思われる大規模な地下鉄爆破テロが起こり、52人が死亡した。世界各国のニュースでその現場の状況がレポートされ、興奮したキャスターたちのアナウンスが響いている中で、当のイギリス人は、近くのパブで、いつも通りギネスのジョッキを傾けながらこう会話していたという。

「今日はちょっとうるさいね」

 こういう時は、イギリスという国の国民性が大変うらやましくなる。NHKのインタビューに対し、あるロンドン子はこう答えていた。

「だって、イギリスはIRA(カトリック系武装派北アイルランド軍)のテロがしょっちゅう起こっている国だからね。今さらこの程度では驚かない」

 打たれ強くなるにはやはり常日頃から打たれていないとダメなのだ、という証明みたいな話である。

 まず、ロンドン同時爆破テロの死者は犯人を入れて56名である。しかし、そんなニュースが本当にやっていたのか疑問ではあるが。というか、テレビのニュースを見て「ロンドンっ子はたくましいなあ」と思い込むのってどうなのか。しかし、一番問題なのは「テロがしょっちゅう起こっている」から気にしないかのような書き方である。じゃあ、テロが頻繁に起こって「打たれ強く」なればいいんだろうか。同時爆破テロの後でロンドン市民が平静を装おうとしていたのは、いつも通りの生活を送ることによって「テロに屈しない」という姿勢を見せようとしたためではないだろうか。当時のケン・リヴィングストン市長もそのようなメッセージを出している。「イギリスという国の国民性が大変うらやましくなる」というのは思い上がりでしかない

思えばイギリスというのは妙な国で、爆弾テロを、お祭りの日にしてしまうのである。 

 イギリスの毎年11月5日はガイ・フォークス・デイといって、花火を盛大に打ち上げたり、子供たちが花火を持って町中を走ったりして祝う。このガイ・フォークスという人物は、やはりアイルランド出身カトリック教徒で、1605年のこの日に、カトリック教徒たちが上院の開式に合わせて議事堂に爆弾をしかけ、開院式に参加する国王ジェームズ一世を暗殺しようとしたテロ計画の実行犯であった。

 計画は仲間内から密告者が出て未遂に終わり、ガイ・フォークスは拷問の末、反逆罪で四つ裂きの死刑に処された。いわば国家転覆を図った重大犯なのだが、彼はまた伊達男として有名で、いわゆる“ナイス・ガイ”のガイというのは彼の名前から取られたといわれているくらいのハンサムだった。その一事で、本来大逆罪犯の、天も許さぬこの男を、イングランド人はヒーローとしてまつり上げ、彼の名を冠した祝日を設けて、爆弾テロにちなんで花火をどっかんどっかん打ち上げて祝うのである。何を考えているのか分からない。

 

 この文章については10月21日の記事を参照して欲しいが、おそらく「ナイスガイ」の語源はガイ・フォークスに由来するという説(一応あるらしい)から、唐沢独自の理論を捏造したものと思われる。ヨーク出身ガイ・フォークスがなぜアイルランド出身になったかは謎。

 話をIRAに戻すと、この団体は女王陛下イングランドに楯突く凶悪なテロ組織なのだが、しかしイングランドに長年虐げられてきたアイルランドの独立を目指す組織なので賛同者も多く、あの女王陛下の007”ことショーン・コネリーも、この団体には多額の寄付をしているだからコネリーはいまだにサーの称号がもらえないでいる)。イギリスは王族のマウントバッテン卿すらもIRAのテロヨットごと吹っ飛ばされ、命を失っている。そんな団体に国民的人気の俳優が同調を示して、しかも何をいわれないのであるから、イギリスという国は本当によく分からない。

 この文章については10月4日の記事を参照。

主な間違いとしては、

アイルランド1921年に独立している

ショーン・コネリーは“女王陛下の007”と呼ばれていない

・コネリーはIRAに寄付していない

・コネリーは2000年にナイトになっている

あと、「イングランド」の使い方にも問題がある。やはりこの短い文章の中にこれだけの間違いがあるのは凄い。「本当によく分からない」のは唐沢俊一の脳内である。町山智浩さんnofrillsさんの記事も参照してね。ためになります。

 ちなみに、今や全世界にそのナサケナ男ぶりを知らしめたチャールズ皇太子は、個人的にこのマウントバッテン卿に心服しており、もし卿が1979年に死亡していなければ、ダイアナ妃問題も起こらなかったのではないかといわれている。……しかし、マウントバッテン卿は英国上流社会の伝統に忠実というか何というか、露骨なお稚児趣味で知られた人で、爆死時もヨットに美少年を引き込んでいた(しかも5人も!)とされる。そんな人物にサジェスチョンを受けて、果たしてまっとうな結婚生活を送れたかどうか、やっぱり疑問なのだが。

 「ナサケナ男」というのがよくわからないが、マウントバッテン卿に本当にそのような趣味があったのだろうか。マウントバッテン卿のヨットには5人も少年は乗っていなかったようだが(wikipedia)。それから、イギリスの上流社会に「お稚児趣味」が伝統としてあったのかどうか。だったらどうしてオスカー・ワイルドは捕まったんだろうか。

 それはともかく、マウントバッテン卿の殺害を受け、鉄の女・サッチャー首相(当時)はこの事件に徹底して報復を行うと宣言、IRAを撲滅すると意気込んだ。IRAも反撃。テロと攻撃の連鎖が止まらない。IRAの闘士ボビー・サンズは捕らえられるが、獄中立候補をして下院議員に当選するが議会に出られず、抗議のためにハンストを始めた。 しかし、そんなことでひるむサッチャーではない。サンズの要求を無視。メシを食わないなら勝手に食うな、と放っておいたら本当にサンズは餓死してしまった。する方もする方、される方もされる方である。

 この文章については10月5日の記事を参照。時間関係がムチャクチャだし、IRAについて基本的なことが何もわかっていないことがバレバレである。詳しくはnofrillsさんの記事を参照してほしい。

 IRAも黙っていない。この報復のためサッチャー暗殺を企て、ホテルに爆弾テロを仕掛けたが、強運!大破したホテルの瓦礫の下でサッチャーは生きていたのだ。そして、予定通りに演説の席に立ち、テロがあろうと何だろうと、我々は全く動じないと宣言して喝采を浴びた。

 要するにイギリス人は、不動心というか、どんな自体になっても“いつもの気分”を失わない国民なのだ。さっきの地下鉄テロの話もそうだが、頑固なイギリス人たちは、ヤバン人(多くのイギリス人はアラブ人をまっとうな人間と思っていない)のテロごときで毎日、その駅近くのパブを利用するという自分の習慣を変えたりはしないのである。

 これが日本だったらどうか。地下鉄サリン事件の翌日に、別の路線の地下鉄を利用する用事があったのだが、混み合う時間帯にも関わらずガラガラだった。あれだけの大事件が連続して起こる確率はかなり低いと思うのだが、日本人は自分の不安を優先してしまうのである。イギリス人だって不安だろうが、彼らは自分の習慣を優先する国民なのだ。

 この「爆弾テロ」とは1984年10月12日の「ブライトン爆弾事件」のことだろう。なお、サッチャーとボビー・サンズの話は『社会派くんがゆく!維新編』(アスペクト)のコラムでも使いまわしている

 それにしても「要するに」以下はただの妄言である。「多くのイギリス人はアラブ人をまっとうな人間と思っていない」って本当にそうか?たとえば、名門デパート「ハロッズ」のオーナーはアラブ人モハメド・アルファイドなのだが(彼の息子があのドディ・アルファイド)。そもそもロンドン同時爆破テロの犯人はアラブ人ではない。それから、ロンドン地下鉄だってテロの翌日は乗客が減っていたかも知れないし、ロンドン同時爆破テロの2週間後には爆破未遂事件も起こっている。唐沢が「あれだけの大事件が連続して起こる確率はかない低いと思う」のはいいが、「大事件が連続して起こる」ことだって有り得るのだから、事件のあった地下鉄を避けたいと思う気持ちに日本もイギリスも違いはないと思うのだが。

 このイギリス流の頑固さを証明するのが、食事のまずさだ。テロの直前にフランスシラク大統領(当時)が、「イギリスの食事はフィンランドの次にまずい。食事のまずい国は信用できない」と述べて話題を呼んだ。かなり失礼な発言なのだが、あまりシラクが批判されなかったのは、やはりすべての国が(フィンランドを除いて)イギリスの食事はまずい、と心の中で思っていたからだろう。

 実際、あの国のメシはまずい。以前イギリス旅行をした時、初日にラムチョップを食べてあまりのまずさに仰天し、大衆食堂だったからかと思って、翌日は高級レストランでローストビーフを注文したのだが、これがまた言語を絶するまずさで呆れ返った。名物と呼ばれるキドニー(腎臓)パイはションベン臭かったし、アイルランド料理のハギスに至っては人間の食い物とも思えなかった。

 「イギリスの食事はまずい」というのはよく話題になるが、ここまで失礼な文章というのもなかなかない。シラク大統領のことを言えない。そもそも、ハギススコットランドの料理である。どこの国の料理かも知らないで「人間の食い物とも思えなかった」もないだろう。というか、「ショーン・コネリーはIRAを支援している」の時もそうだったが、唐沢俊一の脳内ではスコットランドアイルランドということになっているか、またはスコットランドは存在しないことになっているのだろうかスコットランドのことをスコッチでいいから考えてほしい(今回の記事の没タイトル)。

 ここまでひどい料理でイギリス人はなぜ満足しているのか、舌がバカなのかと聞いてみたらそうではなく、イギリス人もやはり、自分の国の料理はまずいと思っているらしい。うまいものが食べたい時には、インド料理店や中華料理店に行くそうだ。こういう店はかつて自国が植民地にした時、腕の良いコックを拉致して連れてきたから味が良いのだ、と彼らは自慢する(ひどい自慢だね、しかし)

 じゃあ、味が分かるのならなぜ、自分の国の料理をもっとうまくするべく努力しないのかというと、そこが習慣をかたくななまでに守るイギリス人の頑固なところで、昔っからずーっと食べてきたものを今さら変えるのは良いことではない、と思っているのだ。

 

 外国の料理が口に合わない時に「舌がバカなのか」と考えるのは失礼だが(逆に日本に来た外国人に「日本人は舌がバカなのか」と聞かれたら嫌だろう)、一体誰に「聞いてみた」んだろう。「腕の良いコック」うんぬんはジョークなんだろうが、仮に植民地時代にコックを拉致してきたとしても、そのコックたちはとっくに現役ではないと思うし。

 イギリス旅行をした人ならお分かりと思うが、あの国はめったに陽がささない。野菜や果物はほとんどがスペインなどからの輸入品であり、かなり値段が高い。16世紀に南米からジャガイモが輸入されてくるまでは、すさまじい飢饉がしょっちゅう英国全土を襲っていた。そこに飢饉に強いジャガイモが入ってきたのだから、イギリス人はこれで飢えずに済むと狂喜した……かと思いきや、ジャガイモイギリスの食卓に定着したのは輸入されてから200年も経ってから、だった。

 「こんな見たこともない野菜を食べるくらいなら飢えたほうが良い」と考えたのである。凄まじい頑固さである。政府が必死になってジャガイモ普及に精を出して、やっと200年経って普及したのである。そして、普及したと思ったらいきなり国民食となった。白身魚とジャガイモを揚げたフィッシュ・アンド・チップスはイギリス大衆のソウル・フードである。なら、早く受け入れればよいのに、と思ううちはまだイギリスのことを分かったとはいえない。

 あなたこそまず「イギリスのことを」分かってくれ!と心の底から思う。「こんな見たこともない野菜を食べるくらいなら飢えたほうが良い」って本当かなあ。献上されたジャガイモを食べたエリザベス1世が中毒を起こしたという話もあるらしいから、案外新し物好きのような気もするのだが。

 そして、このジャガイモもまた、爆弾騒ぎと隣り合わせなのである。2006年5月、ヨークシャーのポテトフライ工場で、2日続けて労働者たちが避難する騒ぎが起こった。第一次および第二次世界大戦の戦場となったフランスベルギーから輸入されたジャガイモに混じって、爆弾の部品が発見されたためである。発見されたのは、「マッケイン」というカナダ資本の世界最大手のポテトフライ会社だったが、洗浄中のジャガイモに砲弾が混じっているのが発見され、労働者たちが一斉避難する騒ぎになった。マッケインの広報によれば、警察と爆弾処理班は周囲100mの立入禁止区域を設けたとのことだ。

 そして、その翌日、今度は手榴弾丸ごとが発見され、再び避難することになった。ヨークシャー警察の広報によれば、軍が手榴弾を取り除き、近くの草原で制御爆発させたそうだ。普通なら、この会社のフライドポテト不買運動とか、工場の従業員のストが起こるところだが、全くそういう気配もなく、爆弾が処理された翌日から、また通常の製造が行われている。マッケインは声明文で「ベルギーと北フランスから輸入されたジャガイモを使用する際、第一次および第二次世界大戦の残骸が見つかるのはしばしばあること」と述べている。今度ロンドンでフィッシュ・アンド・チップスを食べる時には、砲弾のかけらが歯に当たって欠けたりしないように、用心をした方が良いだろう。

 えーと、このマッケイン社の爆弾騒ぎの文章は、ロイター通信の2006年5月22日の記事からのパクリである(元の記事が見られないのでこちらのサイトでチェック)。

ポテトフライ工場の労働者は爆発の危険と隣り合わせ?

英国のポテトフライ工場で、2日続けて労働者たちが避難する騒ぎが起こった。

第一次および第二次世界大戦の戦場となったフランスベルギーから輸入された

ジャガイモに混じって、爆弾の部品が発見されたため。

金曜日、冷凍ポテトフライ業界の世界最大手マッケイン・フーズ社(カナダ)の

スカボロー工場で、洗浄中のジャガイモに砲弾が混じっているのが発見され

労働者たちが一斉避難する騒ぎになった。

マッケイン社の広報によれば「警察と爆弾処理班は周囲100メートルの

立入禁止区域を設けました」とのこと。

土曜日、今度は手榴弾まるごとが発見され、再び避難することになった。

ノースヨークシャー警察の広報によれば、軍が手榴弾を取り除き、

近くの草原で制御爆発させたそうだ。

スカボロー工場は1969年に開業し、毎週1400トンのじゃがいもを使用している。

ピーターバラ近郊のウィットルジー工場でも、第二次世界大戦の大砲が見つかり

今年だけで何度かの避難騒ぎが起きている。

マッケイン社は声明文で「ベルギーと北フランスから輸入されたジャガイモ

使用する際、第一次および第二次世界大戦の大砲の残骸が見つかるのは

しばしばです」と述べている。

ロイター通信社ヨーク)5月22日

 見事P&G(パクリ&ガセ)達成であるなんで引用元を書かないのかね。「世界の三面記事・オモロイド」さんの時もそうだったけど、ニュースを紹介しているときは要注意だな。それに、このマッケイン社の爆弾騒ぎってなにもおかしなことなんてないと思う。日本で同じような事件が起こっても別に不買運動もストも起きないはずである。「検証blog」の中の人の田舎では、第二次世界大戦中の不発弾が見つかることがよくあるが、毎回抗議活動が起きることもなくみんな静かに避難して、不発弾は処理されている。唐沢俊一は日本人をナメすぎである

 とにかく、こういう国で美食が広まるわけがない。まずい食事に耐えられる国民であればこそ、ナチス空爆にも、今回のテロにも平然と耐えられたのである。国家の強さは食事のまずしさに比例する、といった人がいたが、確かに先の大戦でもイタリア軍の弱さは有名だった。シラク大統領イラクに軍を送らなかったのは、食事のうまいフランスの国民には、テロの脅威に耐えることができないと判断したためではないか、と思うのである。

 なにが「とにかく」なのかと思うが、「国家の強さは食事のまずしさに比例する」のなら、どうして日本はアメリカに負けたんだろう。それから、シラク大統領イラクに軍を送らなかった事情はいろいろ考えられるのだが、唐沢俊一には高度すぎる話なので説明しない。「うちの国民はグルメだからなあ」って大統領が考えるわけないだろう。



…というわけで、「イギリス人とテロの深い関係」全文を紹介してみた。おそらく、この文章にはまだまだ突っ込みどころがあると思うが、もし見つけた方がいればコメントを寄せて欲しいイギリスに詳しい人にしてみればこの文章は噴飯物だろう。とりあえず、唐沢俊一は二度とイギリスについて文章を書いたりコメントしたりしないように。本当にイギリスに旅行に行ったのかどうかも疑わしくなってくるよ。

唐沢俊一のトンデモ事件簿

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ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

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社会派くんがゆく! 維新編

社会派くんがゆく! 維新編

藤岡真藤岡真 2008/10/27 21:26  書庫が崩れて本が見つかりません。『キッチュワールド案内』で、やはりチャールズ皇太子を誹謗した文章で、確か「イギリスの右翼」(いるのか?)」といった文言があったと記憶しています。唐沢は右翼というものを街宣車に乗って日の丸をふるような人種だと思っているのではないかと。

消印所沢消印所沢 2008/10/27 23:50  nofrills氏のブログ経由で,最近閲覧するようになった者です.
 ロンドン地下鉄テロについては,拙作サイトに当時まとめページを作っておりましたので,ご参考になれば幸いです.
http://mltr.ganriki.net/faq10.html#london

 ロンドン市民がテロ慣れしているかどうかにつきましては,「慣れ」の定義があいまいですのでどうこう言うことはできませんが,少なくとも以下の事例を見る限りでは,私見としては「慣れ」ているとはいえないように感じられます.
 慣れているのでしたら,市民の権利制限に賛成する数字がハネ上がったり,自転車が急に売れたりはしないでしょう.
http://mltr.ganriki.net/faq10b03l.html#02872
http://mltr.ganriki.net/faq10b03l.html#bicycle

個人投資家個人投資家 2008/10/28 00:55 >打たれ強くなるにはやはり常日頃から打たれていないとダメなのだ、という証明みたいな話である。

 打たれ強いのではなく、イギリスでは「大人のあるべき姿」というのがきちんとあって、それは「(内心はどうであれ、表面上は)ものに動じず平然としている」のが大人としての理想的な態度として教育上もコンセンサスが出来ているのです。
(中公新書「イギリスのいい子日本のいい子」でその片鱗に触れられる)
 とは言っても、保守党の党首(キャメロン君)でも買い物の隙に愛用の自転車を盗まれると落ち込んだりもするのです。
 
>イギリス旅行をした人ならお分かりと思うが、あの国はめったに陽がささない。

 イギリスもちゃんと日が照ります。冬ならいざ知らず、6月から9月までは、とても天気が良く、日が射して熱い。
 緯度が高いので夜の9時ぐらいまで明るい。
 大西洋の暖流のおかげで雲は ||||||||のような筋を画いてブリテン島を横切るので、さっと曇って雨がぱらぱらと降り、すぐにカンカン照りにもどる。
 だから、イギリスでは雨が降っても傘を差さない。傘を開こうともたもたしている間にやんでしまう(本当に降雨時間が短い)
 きっと唐沢氏は旅費の安い冬季に渡英したのでしょう(本当に行ったのなら)

>野菜や果物はほとんどがスペインなどからの輸入品であり、かなり値段が高い。

 
>政府が必死になってジャガイモ普及に精を出して、やっと200年経って普及したのである。

 ジャガイモが普及したのは19世紀だから300年後。

>すさまじい飢饉がしょっちゅう英国全土を襲っていた。

 イギリス全土を覆う飢饉とはなんぞや?
 私はイギリス史の本を何冊か読んだが、そのような記述に出会ったことはない。
 第一イギリスは主食の小麦がちゃんととれる。
 イギリスでも野菜はちゃんと育ちます。キャベツもニンジンもカブも育つ。(野菜がとれなかったらピーターラビットは何を食べるのだ? 唐沢氏はクレイアニメの「ウォレスとグルミット」も見てないのか?)

 アイルランドのジャガイモ飢饉(1845年から1848年)と勘違いしているのか、例によってアイルランドとイングランドとスコットランドがごちゃ混ぜなのか。
 
 
>大衆食堂だったからかと思って、翌日は高級レストランでローストビーフを注文したのだが、

 イギリスの大衆食堂とはなんだろうか?
 ダイナーか? パブはパブランチを食えばそこそこ旨い。
 ダイナーなら豆料理でも食べれば良かったのだ。
 ラムチョップもそんなにまずくない。
 イギリス料理が基本的にまずいのは確かだが、ヨークの大聖堂の脇の横町にあるレストランで食べたヨークシャープディングはなかなかおいしかった。
 ローストビーフは日本で食べてもそれほど旨いものではない。

>イギリスの食事はまずい、と心の中で思っていたからだろう

 心の中で思っていない。はっきり言ってる。イギリス料理がまずいことはおそらく人類の半分以上が同意できるコンセンサスで、NewsWeekが紙面に堂々と載せているぐらいだ。
 
 でも私の感覚からすると、カリカリに焼いた塩漬けベーコンと山盛りのポテトの食事も慣れてみると、意外とおいしく感じる。
 
 ただ、魚料理は魚自身の塩味や風味を殺してしまった料理しか出たことがないので、なんとも判別しかねる。

nyannnyann 2008/10/28 01:26 >IRAの闘士ボビー・サンズは捕らえられるが、獄中立候補をして下院議員に当選するが議会に出られず、抗議のためにハンストを始めた。

ええとですねえ。これ、ひょっとしたら最近東京国際映画祭で観た『ハンガー』っていう映画で描かれていることかも知れないと思って、
調べてみたらやっぱりそうでしたw以下に詳細が書かれています↓

http://tequilamama.blogspot.com/2008/05/blog-post_18.html

完全な間違いとしては、映画で描かれている通りボビー・サンズがハンストを始めたのは元を正せば、サッチャーが刑務所に
収監されているIRA政治犯を「政治犯と認めず一般囚人と同じ扱いをする」と宣言したからです。サンズが死に到るハンストを
始める前段階として、ブランケット・アンド・シット・ストライキだったかな?支給された囚人服を着ないで裸に毛布だけをはおり、
糞尿を床に撒き散らしたり、壁に糞尿で絵を描くという抗議活動をやっていたのですが、それでは埒があかないし、糞尿ストライキを
知った外のIRAの闘士が比較的囚人たちに同情的だった看守長を射殺するテロ事件が発生して誤解の連鎖が生まれたので、
サンズはハンストに切り替えたのだと映画では描かれています。それに、サンズだけがハンストを実行したのではなくて、日数を置いて
次々と囚人たちがハンストを起こす一種の自殺攻撃で、サッチャーに自分たちが政治犯であるということを認めさせようとしたわけです。
だから、サンズが下院議員選挙で当選したというのは映画の中で描かれていないからわかりませんけど、議会に出られないから抗議の
ハンストを行ったというのはまったくの出鱈目じゃないですかね。まあ、唐沢さんはひょっとしてスカトロ趣味と相容れないから、
前段階の糞尿ストライキを削除しちゃったのかな?

とにかくこの映画、確かベルリン映画祭で受賞してるし東京国際映画祭でも満員盛況だったし、いずれ日本でもロードショー
公開されると思いますから、唐沢さん今のうちに訂正しておいた方が良いかも知れませんね。

nyannnyann 2008/10/28 01:49 すみません。
読んでてあんまりビックリしたんで、nofrillsさんの記事を読まずに書いてしまいました。
重複がうざかったら削除していただいて結構です。あと、カンヌ映画祭の新人賞をベルリン映画祭って書いたこともお詫びします。
しかしこの映画には凄く心を揺さぶられました。たぶん唐沢さんの読者はこの映画が公開されても見ないと思うので、
あまり大きな問題は起きないかも知れませんが、自称イギリス通な唐沢さんの感想をぜひ聞かせてもらいたいものです。

すみませんすみません 2008/10/28 02:05 全文転載のリクエストに応えていただき、ありがとうございます。
指摘された部分以外も間違いが多いですね。
唐沢はイギリスでも飢饉が起きたと書いていますね。
アイルランド人は飢饉を逃れてイギリスに移住したのに。

ガイ・フォークスがGUYの語源だという説は英米でも普通に流通している有力な説です。
ただしGUY(奴)の語源としてです。
唐沢はガイという言葉を日本語英語であるナイス・ガイ以外に知らないのでしょう。
GUYには「奴」という意味しかありません。
Bad guyもStupid guyもいます。
唐沢って本当に本当に心底、掛け値なしに馬鹿なんですね。
ていうか、人間全体の知的能力の平均値をとった場合、
あきらかに平均以下の人間だと、確信します。


彼を少しでも信頼している人たちがいるとすれば、もっと馬鹿ですが。

kensyouhankensyouhan 2008/10/28 09:07 コメントありがとうございます。

>藤岡さん
じゃあ、『キッチュワールド案内』もチェックしてみます。
イギリスにも右翼はいると思いますよ。「王室の権威を守れ!」とかそんなことを言っている人たちは「右」でしょうね。
唐沢俊一が「右翼」と「左翼」についてちゃんと理解しているか心配ですが。

>消印所沢さん
ロンドン市民がテロに慣れているわけではないと思いますね。
同時爆破テロに関連して誤射事件も起こってますから。それに「IRAのテロ」と「アルカイダのテロ」も違うと思います。唐沢の文章はそこをゴッチャにしているせいで、かなり雑なものだと言うしかありません。

>個人投資家さん
「イギリスは陽がささない」とか「イギリスの食事はまずい」とかイメージだけで話しているとしか思えません。
個人的な話ですが、中学のときにロンドンに住んでいたことのある同級生に「あそこは霧がすごいんだろ?」と聞いてバカにされたのを思い出しましたw
アイルランドのジャガイモ飢饉の話もどこかで混ざっているのかも、とは記事を書きながら考えましたね。

>nyann さん
いえいえ、自分も『ハンガー』を見たくなりました。
唐沢俊一はどこかでボビー・サンズの話を聞いて、よくわかりもしないのに文章にしてしまったんだと思います。

>すみませんさん
どういたしまして。こちらもあらためてコラム全文をチェックしてみて、酷さに愕然としました。
>彼を少しでも信頼している人たちがいるとすれば、もっと馬鹿ですが。
自分もそうだったんですけど、唐沢俊一という人は直接会ってみると悪い印象はないんですね。唐沢を信頼してしまう人はそういうところにごまかされてしまうんじゃないかと思います。

WOOWOO 2008/10/28 10:12 こんにちは。
「GUY」の語源とガイ・フォークスの関係については、こちら(↓)のコメント欄に否定的な意見が書かれていますね。
http://skmwin.net/archives/000698.html

藤岡真藤岡真 2008/10/28 11:34 『キッチュワールド案内』見つかりました。62ページ。
>おそらく世界の君主の中でももっともなさけない人物というイメージの持ち主の一人であろう
>イギリスのチャールズ皇太子が(イギリスの右翼――いるのか?――の人に言い訳すると、
>これは筆者ばかりが言っているのではない。アメリカのMTVのアニメ『セレブリティ・デスマッチ』
>などを見るといい)インタビューで、これまでの世界旅行の経験を語り、その中で、「いままで、
>世界の料理を食べてきて、どうしても口に出来なかったものが二つある。サウジアラビアで出された
>羊の目玉と、日本で出されたイカの刺身である」と言ったそうだ。

torutoru 2008/10/28 11:53 通りすがりですが、イギリス料理については「イギリス料理はなぜまずくなったか」という論文があります。書いたのは東大教授の小野塚知二氏で『西洋史の新地平』という本に載っています。
そこでは、まずいのを国民性のせいとか気候のせいとかとするのは、よくある俗説としてのっけから否定されています。

藤岡真藤岡真 2008/10/28 12:12 突っ込みを書き忘れました。イギリスの君主は「エリザベス女王」です。
こんな酷いミスはいかな唐沢でもイギリスの右翼に言訳できないでしょう。

森田森田 2008/10/28 13:21 初めまして、いつも楽しく読ませて頂いております
既に上でtoruさんが指摘されておられるので
自分は軽く読んだ中でソースがないので短めに、ですが
イギリス人は以前イタリア人のコックを雇っていた為、という話をみたことはあります
その為イギリスでは牛料理をビーフ、と呼ぶようになったとも(基本的にイギリス料理でカウとは使わず)

にしても、この文章全体を見ると慣れれば怖くない、というように見受けられますね
ロンドンっこの逞しさともあるがどこで聞いてきたのやら
9.11テロの毎年の慰霊のことや、テロが酷かった時期に怪我人に泣きながら付き添い
犯人へ嘆きのメッセージを送っている映像なぞテレビでさんざ流れているというに
唐沢氏は根本的な人がこうしたら悲しいだろうな嫌だろうな、という気持ちを
どこかへ忘れてきてしまったのでしょうかね。まあ盗作事件の対応見てりゃそうもおもいますが

森田森田 2008/10/28 13:23 すいません、自分だけ話がそれてイギリス人の方の話題から
ついロンドンっこの逞しさという部分にイラッとしたので
そちらについて延々かいてしまいました
ずれたコメントですので話題として不適切であれば削除願います;

tamakotamako 2008/10/28 13:48 どこをどうツッコんでいいのやら。。。
まず、テロには慣れていません。地下鉄テロの時は日本にいましたが、当日は電話も一切つながらなく、非常に不安でした。当日はもちろん仕事にはならなかったそうで、翌日からは自転車に切り替えた人が大勢いたそうです。
死者が出たバスは滞在当時よく乗っていたバスだったので、ゾゾーッとしましたが、ロンドンに戻った後は数回乗りました。乗らないと生活にならないからです。ロンドン市民がテロの後も普段と変わらぬ生活を送ったのも同じです。彼らは働いてお金を稼がないといけないのです。テロが怖いからと家に閉じこもっても誰も経済援助なんかしてくれないのです。これで市民の生活や経済がガタガタになるとアルカイダの思う壷なのです。テロに屈してはいけないのです。
唐沢という人は自分の生活を守ろうとする人達を馬鹿にしているのでしょうか?
後、いかにも数日間だけの観光の感想にとどめればいいのに、イギリス論にしてしまって見るも無惨なのですが、レストランはグルメをきどっている癖に美味しい場所を見つけられなかったんですね、としか言いようがありません。ちゃんとしたパブで食べるイギリス料理は本当に美味しいんですよ。

kensyouhankensyouhan 2008/10/28 16:32 コメントありがとうございます。

>WOOさん
自分が使っている『ジーニアス英和辞典』で“guy”を引くとガイ・フォークスの名前が出てきますが、一般的な「タフガイ」や「ナイスガイ」とはどうも別のようですね。
>藤岡さん
いやあ、これは大ボケですね。担当の編集者も指摘してやればいいのに。
>toruさん
俗説を鵜呑みにするのは「雑学王」としてはどうかと思いますね。
>森田さん
テレビのニュースで見ただけでよくそんなこと言えるなと思います。『社会派くんがゆく!』で毎回偽悪的な芸風をやってるかのように言ってますが、実はあれが地なのでは?と思えてきました。ちなみに、ロンドン同時爆破テロについては『社会派くんがゆく!維新編』でも取り上げているので機会があれば紹介してみようと思います。
>tamakoさん
「テロに屈しない」ために日常生活を続けるというのが理解できないんでしょうね。
>ちゃんとしたパブで食べるイギリス料理は本当に美味しいんですよ。
自分は個人投資家さんが紹介している
>カリカリに焼いた塩漬けベーコンと山盛りのポテト
が食べたくて仕方ないですw だいたい唐沢俊一が本当にイギリスに行ったのかどうか疑問なんですが。

nofrillsnofrills 2008/10/28 17:12 とりあえず、「ハギス」で、おやつのビスケットが喉に詰まってむせました。やっぱりアイルランドとスコットランドの区別ができてないんですね。この際だから、ウェールズとコーンウォールもこのカオスに投入したいです。

ガイ・フォークスについての認識もひどいですね。11月5日の花火は「プロットが阻止されたこと」を記念するものです。ガイ・フォークスを「ヒーロー」として讃えるお祭りではありません。あれは彼の人形を火あぶりにして喜ぶ祭りです。

マウントバッテン卿について「彼はゲイだった」という説は実在します。私はよく知りませんが、「Mountbatten gay」で検索すればそういう説がいくつか出てきます。これらの「説」を「事実」としてとらえていいかどうかは
非常に微妙だと思いますが。

「テロに慣れている」という話は2005年7月7日直後にありました。事実として、1990年代はロンドン地下鉄では毎日必ずbomb scareがありました(これは私が自分で体験しています)。IRAは地下鉄をターゲットにしていました。駅構内での銃撃戦で地下鉄職員が巻き添えで死んだこともあります。IRAは1994年に停戦し爆弾作戦も終了しましたが、1996年に停戦を破棄してまたロンドンで暴れましたから、最終的にいろいろおさまったのは1998年だと思います。(私もその時期に在英だったわけではないので体験としてはわかりませんが。)たった10年前のことです。2005年の7月は「また始まったのか」という感じに見えました。ただいずれにしても「慣れ」の定義の問題ですね。

私が知る範囲では、語られていた「慣れ」は、決して個人個人の話ではなく、街全体の空気というか雰囲気の話で相対的なものでした。9-11直後の米国に見られた熱に浮かされたような状況は英国では起きていない、それはなぜなのか、という文脈で。具体的には、米国でそういう疑問が出るのを「IRAの爆弾」にさらされてきたイングランドは冷笑的に見ていた、というような。(IRAの資金がどこから来ていたのかを考えれば、まあ、「冷笑」は当然の反応と言えると私は思います。事件当時に私のブログにもそういうことは書きました。)

しかしこれを「国民性」で片付けるのは、変です。IRAが暴れたから「打たれ強い」のだ、という主張は、それがジョークを意図しているか、あるいは論理的に構築されている場合には「そういう考え方もあるなあ」と思いますが、唐沢さんの文章は単に粗雑なだけです。

ボビー・サンズの映画については、先週の上映を見てきたあとに書いたものがありますのでよろしければお読みください。
http://nofrills.seesaa.net/article/108447691.html
※「ネタバレ」全開ですのでご注意ください。見る機会があれば是非。すごい映画です。

唐沢さんの書かれていることの問題点は、ここのコメント欄でのnyannさんのご指摘の通りです。サンズは議会に出席できないからハンストしたんじゃないです。ってことをあんまり書くとまるで自分がIRAサポのような気分になるので
ここらへんで切り上げます。長文失礼しました。

通りすがり通りすがり 2008/10/28 17:43 唐沢さんモンティ・パイソンマニアでそのように度々日記にも書いてますがどれくらい内容を理解してることやら。
http://www.shakaihakun.com/vol079/02.html
モンティ・パイソンにバスジャックのスケッチってあったっけ?

nofrillsnofrills 2008/10/28 18:34 さっきは長文で、しかも検証blogさんの繰り返しみたいな投稿ですみません。もうひとつ、ちっちゃいことですが、気付いたので投稿させてください。

> 当のイギリス人は、近くのパブで、いつも通りギネスのジョッキを傾けながらこう会話していたという。

ライティングとしてふつうに検討した場合、この「ギネスのジョッキを傾けながら」は必ずしも「事実の描写」ではなく「平穏な日常」の象徴なのですが、ロンドンのパブで常連さんが飲むビールの象徴としての「ギネス」、というのはかなり違和感があります。仮に「事実の描写」であった場合はそれとは別で、たまたまその人が「いつも通りギネス」だったのかもしれませんし、そのパブがキルバーンかどっかのアイリッシュ・コミュニティにあったのかもしれませんが、ハギスは「アイルランド料理」だと言い切っている文章で「ロンドンでギネス」が出てくると、ちょっと疑り深くなってしまいます。^^;

2008/10/28 17:43 の通りすがりさん:
> http://www.shakaihakun.com/vol079/02.html
[quote]
村崎 ……マヌケなのはジャックしたバスで東京に行くつもりだったんだけど、このバスは最初から東京行きだったんだと(笑)。だったら、黙って乗ってろよっての!

唐沢 モンティパイソンにそんなギャグがあったような気がするな。……
[/quote]
この談話の本題はモンティパイソンではないし、語尾が「気がする」だからセーフなような気がします。あと、「そんなギャグ」は「乗り物を乗っ取ってどこそこに行けと行ってみたら、もともとそこ行きだったというギャグ」でしょうから、「ハイジャック」のスケッチのオチが微妙にずれて引き合いに出されているようにも思います。
http://orangecow.org/pythonet/sketches/hijack.htm

kensyouhankensyouhan 2008/10/28 19:21 コメントありがとうございます。

>nofrillsさん
丁寧な解説ありがとうございます。「ギネスのジョッキ」は自分も気にはなってたんですけどね。唐沢俊一の「脳内ロンドン」ではそういうことになっているんでしょう。

>通りすがり さん
『モンティ・パイソン』にはバスが結構出てくるような気がします。自分は「スペインの宗教裁判」を思い出しましたが。あの人たち結局間に合わなかったよなあ、と少し和みました。
唐沢俊一が『モンティ・パイソン』に触れると考えただけでイラッとしてしまいますが。頼むから自分の好きなものに絡まないでほしいです。

kamokamo 2008/10/29 00:21 こんにちは。
唐沢氏のイギリス旅行の件ですが、確実に一回はいってます。
弟のなをき氏と一緒なのでガセではないはずですw
 『唐沢商会のマニア蔵』という単行本に収録されたお二人の
対談でロンドン旅行について発言されています。

なをき ――(『蒸気王』という漫画に入れ込むあまり)
       あげくの果てに、手銭で二人でロンドンに行って、
       科学博物館を取材してきたものね。あれは感動したなあ。
       (略)
俊一 ―― ところが、その出発の前日に、連載打ち切りが決まったんだよね。
      掲載誌が休刊になって、ほとんどの連載は本誌に移行できたんだけど、
      この作品だけは中途半端なままでちょん切られちゃった。
なをき ―― オレ、あれが生まれて初めての海外旅行だったんだけどさ(笑)。
       もう、ガックリ。
     
 
 『蒸気王』は「週間モーニング パーティ増刊」に掲載されており、
最後の五話目は1992年3月3日号に掲載されています。旅行の前日に
打ち切りの連絡があったということは、旅行はやはり冬の時期だったのでしょう。
まあ天気は悪そうですねwさらに精神状態がそんなものでは
何を食べても美味しくはなかったんじゃないんでしょうか。
 しかしこのころの俊一氏はこの連載のために明治の言葉遣いの
文献を買いあさって、校正係から「こんな言葉はありません」と
言われて電話で大ゲンカしたりしてたんですよ。今とは(ry

個人投資家個人投資家 2008/10/29 01:03 >当のイギリス人は、近くのパブで、いつも通りギネスのジョッキを傾けながらこう会話していたという。
>「今日はちょっとうるさいね」

これはガセだな。2005年7月7日の自爆テロは、通勤時のラッシュアワーを狙って、地下鉄3カ所、バス1台を破壊している。
 テロが起きたのはラッシュアワーの午前8時50分頃。
 ところがパブの営業時間は午前11時から午後11時までなので、「営業してない」

 パブの24時間営業が許可されたのは2005年11月から。
 営業してないパブでギネスを飲めるものだろうか?
 
 また、当日、ロンドン市内は交通機関は全面停止、TVは各局現場から一日生中継。
 パニックにこそならなかったが、行方不明となった夫や妻や息子の写真を貼りだして安否の手がかりを求めたり、駆けつけた夫の腕に難を逃れた妻が飛び込んだりといったそれなりにドラマチックな光景があったそうです。
 イギリス在住のエッセイストがテロ当日の模様を「やっぱり、イギリス人はおかしい」という本に書いてます。

個人投資家個人投資家 2008/10/29 01:18 訂正です

その後の捜査で自爆テロではなく、犯人は爆弾をそれと知らずに運ばされた運び屋として利用されたにすぎないことが判明していたようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E5%90%8C%E6%99%82%E7%88%86%E7%A0%B4%E4%BA%8B%E4%BB%B6

kensyouhankensyouhan 2008/10/29 11:23 >kamoさん
ああ、じゃあ本当にイギリスに行っていたんですね。本当に行ってるのにあの程度の文章しか書けないのか?という問題になってきますが。
『蒸気王』で校正係とケンカした話は『文筆業サバイバル塾』でも言ってますね。この話を読んで唐沢俊一は作家に向いていないと改めて思いましたが、ロンドンまで行ってたとは。凝る方向が間違えているような。

>個人投資家さん
なるほど、テロが発生した時間を考えるとおかしいですね。それもニュースで見たのかどうか。

nofrillsnofrills 2008/10/29 14:21 爆発があった時間と、誰かが飲んでる時間がずれているのは当然ですよね。爆破された場所で飲んでるわけじゃないですし、爆発があったそのときに取材しているわけではないですから。私も、当日か翌日か翌々日くらいに東京で、)。「事件の余波」、「市民の反応」をまとめたものだったと思いますが、テレビかネットのニュースの写真か何かで、「パブで飲んでる人」の映像を見た記憶はあります(あまりに「普通の光景」でしかなく、特に気に留めなかったので詳細は忘れました)。

それと、2005年7月7日についてのウィキペディアは、英語版も日本語版も、一時ニュース速報化してカオスになってしまい、「情報が錯綜しています」という状態で止まってしまっているような感じです。(これこそ、何とかしないといけないですね。)例えば、日本語版の「逮捕」の項にある「2007年3月22日に逮捕された男性3人」は、その後起訴されていますが、今年の8月初めに陪審が結論に達さないという形になっています(下記参照)。そういったことですらウィキペディアには反映されていません。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7537552.stm

それから、確かに一時期「犯人は運び屋として利用されたにすぎない」という話になっていた記憶は私にもありますが、その後報じられたことから、7月7日に爆破を行なった4人がただの「運び屋」だったと考えることは無理じゃないかと思っています。爆発物のエキスパートでなかったことは確かであるかもしれませんが。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/crime/article1845237.ece

そんなことより、問題は、7月7日、21日(未遂)、どちらの事件も「アラブ人」ではないということですね。国籍でいえば英国人です。ルーツでいえば多くがパキスタン系です。(7日の4人は、ひとりはルーツはジャマイカンで改宗した人ですが、3人はパキスタン系ムスリムです。パキスタン系は「アラブ人」ではありませんし、彼らをそう呼ぶ習慣は英国にはありません。パキスタン系の人は一般的にはAsianと呼ばれます。)

いずれにせよ、ハギスがアイルランド料理だと書いているようなものは、それだけで信頼性はないと判断するのが妥当です。一箇所なら「うっかりミス」かもしれませんが、同じエッセイの中で、「ショーン・コネリーはIRAサポ」とセットですからね、単にアイルランドとスコットランドの区別すらついていないのでしょう。しかも「カトリックといえばアイルランド」だと思っているから、ガイ・フォークスについても適当なことを書いている。それでいて自分のなかの「イメージ」の「英国」を膨らませるために「テロ」を引っ張り出してきている。このような失礼なこともできちゃうんだな、と思うだけです。

kensyouhankensyouhan 2008/10/29 14:43 コメントありがとうございます。
ロンドン同時爆破テロの犯人について追記しておきました。
実は唐沢俊一は『社会派くんがゆく!維新編』でもロンドン同時爆破テロについて書いています。本が手元にないので記憶に頼りますが、ロンドン同時爆破テロについて「屁のようなテロ」と書いていて、テロに動じないイギリス人を見習え、というように書いていたように思います。つまり、日本人をバカにしようとしてイギリスを持ち上げたわけです。見当違いの持ち上げ方をしたために日本以上にイギリスをバカにする結果になってしまったわけですが。こっちのコラムも機会があれば取り上げてみようと思います(内容は「イギリス人とテロの深い関係」とだいぶ重複しているはずですが)。

nofrillsnofrills 2008/10/29 18:26 追記ありがとうございます。「ハギス」の衝撃がすごすぎて、シリアスなツッコミどころにしばらく気付かなかった……。自分のコメントへのツッコミなのですが、7月21日の未遂事件に関連した人たちの中には「アラブ人」もいたかもしれません。関係者の数が多すぎて全然把握しきれていないのですが (^^;)、北アフリカやヨルダンにルーツがある人もいたかもしれません。(何人[なんにん]が逮捕され、何人が起訴され、何人が有罪になっているのか、そしてそれらの人々はどういうバックグラウンドなのか、といったことから調べないとこのことについては書けないのですが。)

> ロンドン同時爆破テロについて「屁のようなテロ」
……えっと、実際にロンドンにいる人が「あんなもん、屁みたいなもんだ」と言って自分が意気消沈しないようにしているということはあるかもしれませんが、そうではない人間が他者の言葉として使うべき言葉とは思えません(「伝聞」ならまだしも)。外部の人間が2005年7月7日についてそう言うのは、あの事件についてまともに調べていないということです。

> つまり、日本人をバカにしようとしてイギリスを持ち上げたわけです。
なるほど。英国についてのそういう文章は1990年代に流行ったことがあります。「イギリスはすばらしい」と言うためだけに、例えば「ロンドンの地下鉄」を誉めるのですが、誉めるのは別に構わないにせよ、具体例がいちいち事実無根というか、地下鉄を利用したことがある人が書けるような内容ではありませんでした。

そういうのも、何か根拠があっての主張ならそれはそれなんですが、唐沢さんの場合は、スコットランドとアイルランドの区別すらついていない(区別の必要性にさえ思い至っていない)ということですね。両者の違いは「おもしろい雑学」の宝庫なんだけどな……。

書店か図書館に『社会派くんがゆく!維新編』があれば、一応、中を見てみますね。確認のために。

kensyouhankensyouhan 2008/10/29 19:53 コメントありがとうございます。
自分も探しておきます。>『社会派くんがゆく!維新編』

discussaodiscussao 2008/10/29 21:11 たびたびコメント欄を汚して申し訳ございません・・・

>nofrillsさん
>kensyouhanさん
唐沢俊一を過剰に貶める表現は、かえって紋切り型で空疎な検証内容になるような気がして、できるだけ避けております(これでも・・・)。で、それを踏まえて以下文。

『社会派くんが行く!維新編』は、シリーズ全編について言えることですが、はじめから終わりまで与太のゴミ本なので、読んでもムカついて消耗するばかりだと思います。特にnofrillsさんのブログを拝見するかぎりにおいて、氏が多大なストレスを被るであろうことは想像に難くありません。
といっても、読むのをやめるということもありえないのですが・・・
あの本での唐沢は、「こういう人間だけにはなりたくない!」という感想以外持ちようのない人物として描かれています(が唐沢シンパ略して唐シンの言うような、「鬼畜の側面を」演出したとかそんなイイもんじゃないです。ナンカやりすぎて人格崩壊した無残さに近い)。文中頻発する嬉々として歌うアニソン替え歌がイヤでここに書き写そうと思いましたが、なんか悪いものが移りそうでとても私にはできません(そういう意味でkensyouhanさん頑張ってください><)。
「屁のようなテロ」と言ったのは唐沢ではなく相方のほうで、意図としては・・・・と、書こうと思いましたが、とまらなくなりそうなので止めます。kensyouhanさんも言ってましたが、彼は鬼畜でもなんでもなく気配りの利いた常識人です。二代目鈴木健二だか円鏡だかです。だいたい・・・(ホントに頭冷やします、駄文申し訳ない。が心底そう思ってるので投稿はする。)

kensyouhankensyouhan 2008/10/30 07:21 コメントありがとうございます。
そうですね、『社会派くん』を読むことはあまりおすすめできないかもしれませんね。うちのブログで『社会派くん』を引用すると、あまりの下劣さに驚かれる人が結構いますから。意外と知られていないというか、知られていないからこそ未だに連載されているというか。

nofrillsnofrills 2008/10/30 16:24 discussaoさん、kensyouhanさん、ご心配ありがとうございます。
「社会派くんが行く」はウェブでちらっと読んで「ああいうもの」として把握しているので、見るくらいは大丈夫だと思います。(^^)
なお、うちから一番近い小規模な書店にはありませんでした。大きめのところに行くついでがあれば見てきます。

> 知られていないからこそ未だに連載されているというか
けだし名言。そういうもの、なんでしょうね。

kensyouhankensyouhan 2008/10/30 17:04 コメントありがとうございます。

大きい書店のサブカルコーナーにあると思います>『社会派くん』
それから、今日はこの後で別のイギリス関連のネタをアップするので、よろしければチェックしてみてください。
これもかなりヒドい文章なんですが…。