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唐沢俊一検証blog

2008-12-03

たいそうな間違い。

12:37

 こないだ延期になった来年1月10日のロフトプラスワンの「司馬遼太郎の朗読イベント」(詳しくは11月17日の記事を参照)は唐沢俊一の古本処分市第2弾に変更になったようで。前回のイベントは相当酷かったようなので(詳しくは11月26日の記事を参照)、もう少しマシなものにしてほしいところだ。前回同様自分は行くつもりはありませんがw

 では本題。『トンデモ一行知識の逆襲』P.118

ラジオ体操第一は「作業員用」、第二は「事務員用」である。

 かんぽ生命によるラジオ体操の紹介を見てみると、ラジオ体操第一は、

老若男女を問わず誰でもできることにポイントを置いた体操です。

ラジオ体操第二は、

第1より運動量を増やし、体力・筋力の強化にポイントを置いています。

とある。…単純に疑問なのだが、どうして「作業員用」より「事務員用」の方が運動量が多いのか?作業員の方が身体を使うだろうに。ウィキペディアには、ラジオ体操第一は、

小学校から工場などの職場まで広く使われており、一般的にはラジオ体操といえば第1のことを指すことが多い。事務職向けの体操と言われている。

ラジオ体操第二は、

主に小学校高学年〜高等学校で使われている。作業などを行なう現業向けの体操と言われているがそのような職場でも時間が取れないことなどから第1のみを行うことが多い。

とあるが、この記述の根拠になった資料が見つからない。というわけで、全国ラジオ体操連盟に電話で質問してみた。すると、ラジオ体操第一は「子供からお年寄りまで一般の人が行うことを目的とした体操」、第二は「働き盛りの人が職場で行うことを目的とした体操」とのことだった。「作業員用」「事務員用」という区別はしていないとのことである。電話での質問に答えていただいてありがとうございました。

 なお、この一行知識は『知泉元祖「ヘェ〜」716連発』(二見書房)と重複したネタである。唐沢俊一が『知泉』からネタをパクっていた前科があり、『知泉』とネタが多数重複していることは8月2日の記事を参照して欲しい。『知泉』とのネタの重複についてはいずれ続編を書くつもりである。

 

 今回のガセビアはminoさんからのご指摘で発見できました。どうもありがとうございました。唐沢俊一のガセ・パクリを発見した方は当ブログまでお知らせしていただけると大変助かります。ご協力をよろしくお願いいたします。

※追記 この記事の更新後、ウィキペディアの「ラジオ体操」の記述が当ブログを出典として変更されました。

トンデモ一行知識の逆襲 (ちくま文庫)

トンデモ一行知識の逆襲 (ちくま文庫)

知泉 元祖「ヘェー」716連発

知泉 元祖「ヘェー」716連発

ラジオ体操の誕生 (青弓社ライブラリー)

ラジオ体操の誕生 (青弓社ライブラリー)

EBCDICEBCDIC 2008/12/03 15:13 今回のエントリは、唐沢氏だけではなくウィキペディアのいい加減さも指摘した形となりましたね。

「事務職向けの体操と言われている」って、誰が言ってんだよw これに限らず、ウィキペディアって「〜という声が多い」だの「〜と評価されている」だの、情報源を明示しない胡散臭い記事だらけで。

Anonymous CowardAnonymous Coward 2008/12/03 19:37 wikipediaは、出典を示す事で証明の煩雑さを解決しようとしている訳ですが(それ
自体は仕方ない面もあると思います)。ただ、実際は、唐沢の項のようにwikipedia
を根城にしている暇人があれこれ難癖をつけて記述を削除したり、「大日本図書に入
社」の部分のように出典があいまいであるにも関わらず、いつまでも記述が残ったり
するような恣意的な部分が多くて、ガッカリします。

ただ、本当はただの独自研究の類なのに、あまり注目されていないせいで残っている
マイナーアイドルについての記述とかは、異常に充実していたりして、完全には嫌い
になれないのです(笑)。

今後は、wikipedia等のwebからぱくった本が出される→それを出典として証明終わり
という全く頓珍漢な事態が起きそうで怖いです。

てつてつ 2008/12/04 02:02 う〜ん今回はちょっと疑問。

>『第1より運動量を増やし、体力・筋力の強化にポイントを置いています。』
なら事務員向きとも言えます。

作業員は一日中、体力・筋力を使って仕事をしているのだから、第一体操だけで身体をほぐし現場に向かう。

事務員は、それほど身体を動かさないので、第二で運動不足を解消し、筋力アップも目指そう。


でもラジオ体操を「作業員用」「事務員用」に分ける事自体が、唐沢さんらしく杜撰ですね。

kensyouhankensyouhan 2008/12/04 10:20 コメントありがとうございます。

>EBCDICさん
当ブログでは以前にも「ういろう」の記事のときにウィキペディアと異なる記述をしています。
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20080909/1220948642
『東海道中膝栗毛』で薬の方の「ういろう」を食べてしまうシーンがあるとウィキペディアにはありますが、自分は「食べていない」と書きました。原文を読む限りではそう判断するのが妥当であり、丸薬と餅菓子を間違って食べるのは有り得ないと考えました。でも、ウィキペディアと違うことを書くのはなかなか勇気が要ります。

>Anonymous Coward さん
「ウィキペディア検証ブログ」なんか始めたら大変でしょうね。唐沢俊一の検証よりはよほど有意義だとは思いますが。
ウィキペディアの唐沢俊一の項目はどうにかしたいですね。何のつもりで頑張っているのかわかりませんが。

>てつさん
「運動量の多い仕事をする人は運動量の多い体操をする必要がある」とシンプルに考えればいいと思いますよ。

nyannnyann 2008/12/04 11:51 どうも。
まあ自分もてつさんと同じ考えなんですけど、経験から言えば体を使わない日ほどラジオ体操第二まで
やらされたような記憶がありますよ。中学や高校の体育の授業で水泳をやる時など準備体操をしますけど、
あれってラジオ体操第一が基本で後は手足をバタバタさせて体をほぐす程度だったような。
バイクの免許を持ってますけど、教習の前にやる準備運動はやっぱりラジオ体操第一に柔軟体操を多少
加えた程度です。バイクという重いものを持ったりまたがったりするので、あんまり念入りに準備運動を
するとバテてしまうから、というのが教官の考えなわけで。
それから東芝の府中工場でCADの仕事をしていましたけれど、やっぱりデスクワークは朝礼の時は第2まで、
機械の組み立てをする人は第1のみでした。
まあ、唐沢さんみたく「事務員用」「作業員用」って決めつけてそれを書籍にしてしまうのは非常識ですけど、
「運動量の多い仕事をする人は運動量の多い体操をする必要がある」というのもちょっと逆じゃないかと。
運動量の多い仕事をする人は、基礎トレーニングはハードにやりますけど、仕事の直前の体操はそんなに運動量を
多くしないと思うんですけどね。とか書いていて、自衛隊とか「海猿」の海上保安庁はどうかと思うとあまり
自信がなくなるんですが。でも、一般には「運動量の少ない人ほど準備運動は念入りに運動量を多く」だと思いますよ。
ちょっと気になったので、すみません。

EBCDICEBCDIC 2008/12/04 16:06 そもそも、「事務員=運動量が多い」「作業員=運動量が少ない」というステレオタイプでものを考えるからおかしくなるんじゃないですか?

kensyouhanさんがご自分で確認した通り、ラジオ体操に事務員用と作業員用の区別など無い、ということでこの件は解決しているわけですから、「事務員と作業員のどちらが運動量が多いか」などということは論じるだけ無駄です。

EBCDICEBCDIC 2008/12/04 16:07 >「事務員=運動量が多い」「作業員=運動量が少ない」というステレオタイプで

すいません。「事務員だって運動量の多い人はいるよなあ」と思いながら書いたらこうなってしまいました。

mm 2008/12/04 16:50 私の投稿を取り上げていただいてありがとうございました。
私は単純に「運動量多い=作業員用」と思ってしまったクチですが、
これって知泉さんの内容にもガセがあるっていうことなんで、
「雑学にはガセが相応に含まれるものなンです。」
とかって開き直られるのが怖いですね。

minomino 2008/12/04 16:51 すいません。↑の投稿者は私です。

nyannnyann 2008/12/04 17:37 >EBCDICさん
たぶん自分にも苦言を呈されているんで一応お断りしておきますけど、
唐沢さんの「事務員、作業員」論もひどいと思うんですが、kenshouhanさんの
「運動量の多い仕事をする人は運動量の多い体操をする必要がある」というのも
ちょっとピンと来なかったので、一応質問させてもらいました。鳶職とか引っ越し作業員が
仕事の直前に運動量の多い体操をするとバテると思うんですよね。
で、唐沢P&Gとは別にちょっと疑問を持ったし、むしろこういう風に書いて下さったおかげで、
自分も知的好奇心みたいのが湧いてきたから、感謝してます。
まあ、こちらのブログと無関係なことなんでうざかったら削除して下さって結構です。
すみませんでした。

通りすがっ太通りすがっ太 2008/12/04 18:12 私、以前、大手運送業者で働いておりました。
始業時に館内放送で企業体操がありまして第一から第三まであるんですが内勤向けの軽い体操と現場向けのストレッチ
を含んだ体操を毎日やってました、同業他所も導入しているところは多いです。さすがにバテるほど体操はしませんよ、筋肉や間接をほぐす程度です。唐沢氏はどこかでこのような体操があることを知って話を膨らませたのではないかと推測しております。

kensyouhankensyouhan 2008/12/05 00:50 コメントありがとうございます。
記事に追記した通り、ウィキペディアの「ラジオ体操」の記述が当ブログを出典として変更されました。編集した人の仕事の早さに感動するとともに、いい加減な記事は書けないとあらためて思いました。・・・しかし、細々とやってるつもりでも思わぬところに影響を与えてしまうことがあるものだなあ。唐沢俊一にも実は影響が出てたりするんだろうか。

>nyannさん
自分は逆に「運動量の少ない人ほど準備運動は念入りに運動量を多く」というのがピンときませんでした。だから、てつさんのコメントもまわりくどいことを言ってるように思ったのです。
自分が言いたかったのは、「運動量の多い仕事をする人はそれだけ時間をかけて準備体操をする必要がある」ということです。自分の経験でも体育の授業で激しい運動(サッカーの試合とか)をする前にはラジオ体操第二までやった覚えがあるので。あと、ラジオ体操を第二までやったところでバテないと思うんですよね。
ただ、個人の経験を言い合ってもしょうがないので、自分なりの結論を出すと「運動量の多い仕事の準備をするため」も「運動量の少なさを補うため」というのも、どちらもラジオ体操第二の目的としてはアリなのではないか?と思いました。いや、てつさんやnyannさんのご意見にも頷ける点はありましたので。それに全国ラジオ体操連盟に電話で聞いた感じでも、別に運動量で区別はしてないように感じましたし。だから、どちらか一方が間違いということはできないと思うのですがどうでしょうか。

>EBCDIC さん
自分はだいたいステレオタイプな考え方から検証を始めています。それが正しいことだと確認したり裏切られたりするのが楽しいんですけどね。

>minoさん
またしても知泉さんのガセビアも指摘する格好になってしまいました。ただ、知泉さんの本だともう少し事情が詳しく書かれてるんですけど。従来のウィキペディアの記事といい、「作業員向け」「事務員向け」という話がどこかで広まっていたことは確かだと思うんですが。どうして唐沢俊一が知泉さんと同じ間違いをしているのかは謎です。

>通りすがっ太さん
貴重なご意見ありがとうございます。参考になりました。

gryphongryphon 2008/12/05 06:29 問い合わせなど、本当にお疲れ様でした。
ただ、本来的にいうとウィキペディアの記述がこれによって変更されるというのも好ましくは無いことのようですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7
(「自主公表された情報源」の項目)
とはいえ古い記述を放置したくない気持ちも分かるし、自分も信頼するに足ると思うブログ記述をを元にしてウィキペを編集したいということはままあるので、むつかしいところですが。

てつてつ 2008/12/05 13:38 納得しました。ありがとうございました。

kensyouhankensyouhan 2008/12/06 02:55 コメントありがとうございます。

>gryphon さん
当ブログとしては情報源として信用されて嬉しいんですが、いろいろと難しいこともあるんでしょうね。
>てつさん
こちらも大いに参考になりました。

nyannnyann 2008/12/06 16:14 返信が遅れてしまって申し訳ありません。
些細なことを気にしてしまってすみませんでした。

kensyouhankensyouhan 2008/12/07 00:18 コメントありがとうございます。
些細なことを気にするのが雑学の基本ですから気にしないで下さい。当ブログも些細なことばかり突っ込んでますので。