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唐沢俊一検証blog

2008-12-23

「盗用の虚人」唐沢俊一。

03:29

「燃える盗魂」でもよかったけど

唐沢俊一キッチュワールド案内』(早川書房)P.100〜101より。

(前略)力道山時代からしばらく、外人レスラーには必ずと言っていいほど、この漢字のニックネーム的肩書がついていたものだ。

(中略)

 三文字のものが多いのは、下もフル・ネームで呼ぶという語呂の問題だろう。中には“神様”カール・ゴッチのように単簡明瞭(原文ママ)のものや、“地獄の墓堀り人”ハンス・シュミットのような仰々しすぎるのもあるけれど。徹底して庶民の娯楽であったプロレスにおいては、カタカナ名前だけのレスラーでは、観客に馴染になりにくいという危惧が最初にあったのだろう。とはいえ、その座りのよさは日本語の特性の一部分を示していると言っても過言ではなく、そういう漢字ニックネームをつける必要のない日本人レスラーにまで、“金網の鬼”ラッシャー木村とか、“まだら狼”上田馬之助といった肩書をつけるのが流行ったこともあった。

 ハンス・シュミットのニックネームは「地獄の料理人」。「地獄の墓堀り人」はローラン・ボックのニックネーム。…唐沢俊一は本当にプロレスファンなのかなあ?

 それから、唐沢はレスラーのニックネームは「日本のファンに外人のカタカナ名前を馴染ませるためにある」と考えているらしいが、外国でもレスラーや格闘家にニックネームがつけられることはよくある。古くはエド・“ストラングラー”・ルイス、ジャック・デンプシーの“Manassa Mauler”(マナッサの巨人殺し)、プリモ・カルネラの“The Ambling Alp”(動くアルプス)、ジョー・ルイスの“Brown Bomber”(褐色の爆撃機)。最近だと“ピープルズ・チャンピオンザ・ロック、“ゴールデンボーイ”オスカーデラホーヤ、“パックマンマニー・パッキャオ、“アイスマンチャック・リデル…、キリがないからやめとこう。それに、プロレス以外のスポーツでもニックネームって昔からいくらでもあるじゃないか。“赤バット川上哲治、“土俵の鬼”若乃花とか。ちょっとマイナーだけど、ピストン堀口のライバルだった笹崎僙は“槍の笹崎”と呼ばれていたし。…要するにスター性のあるスポーツ選手にニックネームがつくのは世界共通なのだという話ではないか(逆に人気を出すためにニックネームを先につけることもあるが)。プロレス以外のことも考えてみればよかったと思うが、唐沢俊一はスポーツの知識がないからなあ。

同じくP.101より。

 こういう肩書は“狂虎”タイガー・ジェット・シンあたりを下限にして、それ以降はあまりつけられなくなっていった。当然のことながら、日本人がカタカナ名前に慣れたためである。スタン・ハンセンはあちらでのリング・ネームがスタン・“ラリアット”・ハンセン、死んだブルーザー・ブロディは“キング・コング”・ブルーザー・ブロディだったが、日本ではただのスタン・ハンセンブルーザー・ブロディでやっていた。カタカナだけが長く続くと、逆にうっとうしくなる、という、これも日本人の言語感覚なのだろう。

 ハンセンもブロディも「漢字のニックネーム的肩書」がある。ハンセンは「不沈艦」、ブロディは「超獣」。これはプロレスファンでなくても知ってると思うが。

キッチュワールド案内(ガイド)

キッチュワールド案内(ガイド)

 

藤岡真藤岡真 2008/12/24 07:59 ボクシングなら「浪速のロッキー」ってのもいましたね(タイソンもいたけどねえ…)。他の格闘技でも「20世紀最強の暴君」とか「ミスター・パーフェクト」「伝説の拳」「番長」「豪腕」「一撃」「悪童」「野獣」「巨神兵」「氷の拳」「皇帝」「神の子」…。いくらでも思いつきますが。

藤岡真藤岡真 2008/12/24 09:33 連投ですが、「地獄の料理人」という名称は1973年に発表された、なぎら健壱の「悲惨な戦い」にも登場する(地獄の料理人雷電)くらいポピュラーなもの。ローラン・ボックが日本に知られるのは1978年のドイツに於ける猪木戦ですから、間違えようがないんですがね。

ハヤタ隊員ハヤタ隊員 2008/12/24 09:43 >なぎら健壱の「悲惨な戦い」にも登場する(地獄の料理人雷電)くらいポピュラーなもの。

「悲惨な戦い」の「地獄の料理人」は「若秩父」ですよ。
(「ハカチチブ」と歌ってるバージョンもありますが。)
雷電は「巨漢の雷電」です。

藤岡真藤岡真 2008/12/24 12:01 >ハヤタ隊員さん

>片や地獄の料理人、相撲界で唯一の凶器の使い手ハカチチブ
 でしたね。有難うございます。このころから既に「地獄の料理人」はポピュラーなものだったということで。

EBCDICEBCDIC 2008/12/24 12:16 >要するにスター性のあるスポーツ選手にニックネームがつくのは世界共通なのだという話ではないか

もう20年近くも前にUKのパソコン雑誌を定期購読していたことがあるのですが、なぜか巻末に「Japanese SUMO」のファン雑誌の広告があり、小錦が「DUMP TRUCK(ダンプカー)」というニックネームの相撲レスラーとして表紙を飾っていたのを思い出しました。

金平糖金平糖 2008/12/24 22:02 普通に日本人レスラーにもニックネームついてるし
スポーツ選手以前に
戦国武将とか独眼竜政宗とか、、、
なんか、、、唐沢さん、、、知識がないというより、
記憶力がない?

O-L-hO-L-h 2008/12/24 22:03 スタン・ハンセンには「ブレーキの壊れたダンプカー」というのもありました。
80年代以降の日本人でも、武藤敬司には「スペース・ローン・ウルフ」「セクシーターザン」(テレビ中継で連呼されただけですが)「ナチュラル・ボーン・マスター」、前田日明「スパークリング・フラッシュ」「新格闘王」、高田延彦「青春のエスペランサ」、橋本真也「破壊王」、蝶野正洋「黒のカリスマ」、大仁田厚「涙のカリスマ」、などなどなど、
きりがないぐらいあります。

唐沢にとってのプロレスは、70年代末で止まっているのではないでしょうか。
いや、プロレス以外の事象にしてもこのあたりまでで、その後は理解不能のようです。
大して知らないことには触れなければいいのに、しょうがない「盗っ人屯田兵」ですね。

唐茄子唐茄子 2008/12/24 22:39 自分はおそらく唐沢俊一と比べても圧倒的に格闘技に興味がない人間で、テレビでもちゃんと試合を見たことは1度もありませんが
>それ以降はあまりつけられなくなっていった。
>カタカナだけが長く続くと、逆にうっとうしくなる、
「ビースト・ボブ・サップ」ぐらいは知ってますよ。

IceIce 2008/12/24 23:04 はじめてで失礼します。
>スタン・“ラリアット”・ハンセン
ではなく、多くの場合、ラリアットの前にザがついていたと思います。日本でもTVなどでそう呼ばれることが多かったと思います。

ブラックウッドブラックウッド 2008/12/25 00:25  いやー懐かしいですね「不沈艦」とか。子供の頃テレビ中継を見ていた記憶が呼び起こされます。
 私が唐沢さんの立場だったらプロレスファンに校正をお願いするところですが…。その辺の配慮がある方ならば盗作事件になんてならない訳で…。
 今からでも遅くない…風には見えないところまで来ていますが…ので「チーム唐沢」で再起を図って欲しいです。

kensyouhankensyouhan 2008/12/25 02:20 コメントありがとうございます。

>藤岡さん
最近はどんなスポーツでも当たり前になってますね>ニックネーム
K1やPRIDEの煽り方が他のスポーツに広がっていったというか。

>EBCDICさん
UKでもサッカー選手とかにはニックネームをつけるんでしょうね。

>金平糖さん
この文章が収められているコラムの別の部分で「独眼龍」について触れてます。でも、ヘンなところがあるので別の機会に取り上げてみようと思います。

>O-L-h さん
プロレスの知識がウスいのと妙な理屈を立てたせいで訳がわからなくなってしまったんでしょうね。

>唐茄子さん
藤岡さんも書いていますが「“ミスター・パーフェクト”アーネスト・ホースト」とカタカナが長く続くニックネームだってありますけどね。ホーストは「フォー・タイムス・チャンピオン」でも可ですが。

>Iceさん
そういう瑣末(トリビアル)なことを押さえなきゃダメだと思いますけどね。

>ブラックウッドさん
検証を進めていくうちに唐沢の周囲は何をやってるんだろうと思うことはあります。

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