2009-04-13
新・そんなに手塚治虫が嫌いなのか。
「パチスロ必勝ガイドNEO」2008年3月号に掲載された『エンサイスロペディア』第10回で、唐沢俊一は『インディ・ジョーンズ』について取り上げている。
パチスロをずっと打ち続けていて、それが夢に出てくることというのがないだろうか。夢の中で自分が玉になって、穴の中に落ちていったり、また玉に追いかけられたりしたことが、昔は筆者にもよくあった。聞いてみると、大抵のパチスロ・パチンコファンもそうであるらしい。
だから、『インディ・ジョーンズ』シリーズの第一作、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の、冒頭の、巨大な丸い岩に主人公が追われるシーンを見て、パチンコファンの友人たちと、“スピルバーグというのはパチンコにハマったことがあるんじゃないかね”と、笑ったものである。
アメリカだったらピンボールの方がありそうだけどね。あと、例の岩がゴロゴロ転がってくるシーンは『宇宙刑事ギャバン』でもやっていたんだけど(エンディングで毎回そのシーンが出てくる)、『ギャバン』を見たのかどうか定かでない唐沢俊一にはわからない話だろうか(『ギャバン』については3月31日の記事を参照)。
そればかりじゃない。インディはヘビが嫌いだという設定だが、原住民の攻撃を避けて飛行機に飛び乗ると、その飛行機の中にヘビがぎっしりだったり、あるいは乗っている飛行機のエンジンが、一個ずつ止まっていって、やがて全部停止してしまったり、また、どこまでもつづくレールの上を、止まらないトロッコで疾走したり、このシリーズには、夢の中でよく出てきて、悲鳴をあげて目を覚ますような、そんな恐怖感覚がよく取り入れられている。
「原住民の攻撃を避けて〜」は『レイダース』のことだが間違っている。インディが飛行機に飛び乗るとコックピットの中に大きなヘビが一匹いて、インディは悲鳴をあげるのである。
「おい デカいヘビがいるぞ」
「おれのペットのレジーだ」
ヘビはジャングルから入り込んだのではなく、パイロットのペットだったというわけである。…相変わらず説明がダメダメ。「ぎっしり」じゃないじゃん。また、『魔宮の伝説』のトロッコのシーンについては、このようなキャプションがついている。
トロッコのシーンは、宮崎駿のアニメ『未来少年コナン』からパクったのではないか、との指摘がある。スピルバーグも公式に否定していない。もちろん、スピルバーグならではの味付けもちゃんとあるのだが。
スピルバーグは『E.T.』のモトネタが『のび太の恐竜』だという説も公式に否定していないんだけどね(詳しくは2月4日の記事を参照)。
彼が天才監督として知られるようになった出世作『激突!』(1971)は、運転する車が、突然巨大なタンクローリーに襲われるという悪夢のようなストーリィだったし、その名を世界にとどろかせた『ジョーズ』(1975)も、突如、信じられないような巨大さのサメに襲われるという、不条理劇みたいな設定だった。スピルバーグをよく、“自分の夢を映画にする永遠の少年”といった表現で日本のマスコミは賞賛するが、その夢というのは悪夢なのではないか、と思ったりもするのである。
『激突!』の原作はリチャード・マシスンの小説、『ジョーズ』の原作はピーター・ベンチリーの小説なのだから、『激突!』も『ジョーズ』もスピルバーグの悪夢というわけではないのでは?
それはともかく、パチスロも、先の玉に追いかけられる夢でわかる通り、なかなか出ないときは悪夢みたいなものであり、スピルバーグ作品とパチスロの相性はこんなところで案外いいのではないか、と思わせる。
われわれが、夢の中でハラハラするのは、何か“やらねばならないこと”が、夢の中では往々にしてうまくいかない場合が多いというためである。インディアナ・ジョーンズも、このシリーズの中では主人公のくせに失敗ばかりしている。
たとえば、シリーズ最初のサスペンスである、アマゾンの遺跡の中で、インディが神像を、同じ重さの砂袋と取り換えるシーン。大抵の観客は、このシーンにハラハラしながらも、こういう映画の主人公なんだから、うまくやるだろう(007のように)と、心の底で思い込んでいる。ところが、インディは見事失敗してしまうんである。今回の台でも、同じシーンの演出がある。映画と同じく失敗するか、あるいは成功するか。ひょっとして成功する可能性があるだけに映画以上にハラハラする。逆に、トロッコの疾走シーンは、映画と違って失敗する可能性もあるわけで、なお、ハラハラである。
…『エンサイスロペディア』を何回か検証してみて思ったのだが、「この作品はパチスロに向いている」という説明を毎回入れなければいけないんだろうか?そんな説明を入れるくらいならもっと書くべきことがあると思うのだが。あと、若干補足しておくと『レイダース』のオープニングに登場する遺跡はペルーにある(「南アメリカ」としか字幕では出ない)。…「アマゾンの遺跡」というのはどうなんだろう?それから、スピルバーグは『インディ・ジョーンズ』シリーズを作るうえで『007』シリーズを意識していて、それはインディの父であるヘンリー・ジョーンズをショーン・コネリーが演じていることからも明白である(なお、ハリソン・フォードとショーン・コネリーは12歳しか年が違わない)。…こんな具合に『インディ・ジョーンズ』シリーズについて書くのならいくらでもネタはあるんだから、「パチスロも『インディ』もどっちもハラハラするよね!」とか書く余裕は無いと思うのだけど…。
…さて、今回の記事は実はここからが本題である。
『失われたアーク』が公開されたときに、“面白いが心に残らない”と批評した人がいる。なんと、あの手塚治虫である(雑誌『キネマ旬報』にて)。アクション映画として、これほどハラハラドキドキの連続する(そして、監督もそれだけをねらっている)作品を手塚治虫ともあろう人が悪く言うのは意外だが、手塚先生はたぶん、悪夢をあまり見ない人だったのではないか。なにしろ、睡眠時間を削ってマンガを描いていたので有名な人だ。
そして、手塚先生は当然、パチスロなどにお手を染めはしなかったろう。そんな時間などなかったほど忙しい人だったから。夢をよく見て、パチスロのようなゲームのファンなら、この作品にハマらないはずはないと思うのである。
…いやはや、まさかパチスロ雑誌でまで手塚治虫にケチをつけるとは。読者もポカーンとするしかないだろう。「夢をよく見て」以下の文章はわけがわからないし(というより、いちいち指摘しないが今回の文章はヒドい)。…さて、このブログをずっと読まれてきた方なら、唐沢俊一が手塚治虫について語るときは決して信用してはいけない、ということをよくご存知のはずだが(信用していいときがあるのかどうか)、今回も手塚治虫の『レイダース』評に直接あたってみることにする。『観たり撮ったり映したり』(キネマ旬報社)P.308〜309より全文引用する。
「レイダース」は、よくも悪くもスピルバーグの映画になっている。たとえその原案がルーカスの頭の中で生まれ、ローレンス・キャスダンとの共同脚本であるにせよ、これはスピルバーグ作品の集大成であり、ある限界を示したものともいえる。同時にスピルバーグが先輩の誰と誰をお手本にして映画を学んだかを如実に示してくれる映画でもある。というのは、これだけあらゆる映画の見せ場をこまぎれにつなげてくれると、その一つ一つのシーンの原点がどこにあるのかが自然と見えてきてしまうからである。
で、ぼくは今更ながらスピルバーグの黒澤明映画による影響の大きさに驚かされたのだった。ハリウッドの監督の系譜を見ると、かつてのハリウッド色濃いアクション・シーンの構図からカメラワーク、カットバックに至るまで、現在の三、四十代監督のそれとは別世界のような断絶があり、そのモチベーションとして「七人の侍」から「用心棒」などにいたる黒澤映画の強烈な手法を考えないわけにはいかないのだ。「風とライオン」のようなエピゴーネンは別として、何人かの有能な若手監督は黒澤技法の忠実な踏襲をしている。それはたとえばあるシークエンスにエネルギッシュな効果を出すため、オーバーなまでに小道具や音や光や動きを強めることだ。それがなにげないつなぎの場面であっても、驚くほど緊迫感をみなぎらせる。「レイダース」にはあった、あった。『スリルの集中射撃』と評されている見せ場の半分ぐらいは、見せ場としてさほどでもない部分なのに、このオーバーな効果によって観客を酔わせたわけだ。
さて、この映画で一番成功しているのは本筋とは関係のないプロローグのアマゾンのシーンである。この不気味なグロテスクな宝探しのエピソードの工夫には、たしかに度肝をぬかされる。しかし正直いって、ぼくを酔わせたのはそこまでだった。ぼくはこのムードがラストまで続くかと期待したが、映画は別の方向へ行ってしまった。それはそれでおもしろいのだが、なんとしても、先に述べたように、どこかの映画の見せ場の連続であって、完全なオリジナリティは感じられなかった。そういう意味ではこれは「1941」と同列のアクション・パロディ集と見ることもできるだろう。しかしそういったルーティンを積み重ねるだけで、新しい思いつきにやや不足する所が、見終わった壮快さの陰に今一つといったあっけなさを含んでいる。
ただそのどん欲(原文ママ)なまでのプロ精神には頭が下がり、我が大手四社の製作陣になぜこの気迫が欠けているのか腹が立つ。どうせまたこの手の二番煎じをつくるのに汲々とするだろうが、所詮失敗は免れまいと思う。
…いや、とんでもないね。どうしてこの批評が「面白いが心に残らない」ってなるんだ?手塚治虫は全然そんなことを書いてないし、『レイダース』を評価しつつも批判もするという、かなりしっかりした批評を書いているというのに(最後の方で「それにひきかえ日本の映画界は…」と怒っているのが可笑しい)。文章を読めていないのか、手塚を貶めようとしているのか。手塚の批評は『キネマ旬報』1981年11月下旬号に掲載された、つまり「ガンダム論争」の直後だったわけで、その影響もあるのだろうか。もうひとつ気になるのは、手塚先生も『レイダース』のオープニングについて「アマゾンのシーン」と書いているけど、だから唐沢俊一も「アマゾンの遺跡」って書いたのだろうか?
それにしても…。唐沢俊一は手塚治虫について書くときに、必ず皮肉ったり貶したりしなければ気が済まないんだろうか?「マンガの神様にケンカ売っている俺カッコいい」ってことか?「ガンダム論争」から何も変わってないんだね。怒るより可哀想と思えてきた。
なお、唐沢の手塚治虫へのイチャモン(批判ではない)については、以下の記事を参照。
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この内容を「まんが道」の一場面で映画を語っているところが目に浮かびました。もちろん藤子A先生の絵でね(^^。
更に「レイダース」への厳しい指摘には同じクリエイターとしての対抗意識みたいなものも感じられてとても人間くさいのが何ともいえない味わいです。
本当に唐沢さんには予断でバイアスを掛けた読み方は遠慮して欲しいです。これはかつてのファンとしても弁護のしようもないです。
あと、「手塚治虫について書くときに必ずけなす」存在の筆頭としてはなんと言っても宮崎駿監督がいるわけですがクリエイターとライターじゃ立場が違いますからねぇ…。
>パチスロをずっと打ち続けていて、それが夢に出てくることというのがないだろうか。夢の中で自分が玉になって、穴の中に落ちていったり、また玉に追いかけられたりしたことが、昔は筆者にもよくあった。
>それはともかく、パチスロも、先の玉に追いかけられる夢でわかる通り、なかなか出ないときは悪夢みたいなものであり、
この人、完全にパチンコとパチスロを混同しているようですね。
「昔は筆者にもよくあった」などと書いていますが、本当にパチスロやパチンコをやったことがあるのでしょうか?
「パチスロも〜なかなか出ないときは悪夢みたいなものであり」と書いていますが、パチスロは「出る、出ない」ではなく「揃える、揃わない」「引く、引かない」と言います。
この場合なら「なかなか揃わないときには」「なかなかBIGを引けないときには」と言いますが、間違っても「なかなか出ないとき」などとは言いません。
このページで引用している文章だけから判断する限り、この人は、パチスロも、パチンコのように玉を打って穴に入ると玉がジャラジャラと出てくるゲームだと思い込んでいるのではないでしょうか?
もしかすると、一度も実機を見たこともなく、「パチスロ」という名称から「パチンコ+スロットマシン」だと思い込んでいるのでは?
兎に角、こんなデタラメな文章がパチスロの専門誌に掲載されているのならば、全ての読者が私と同じように感じたと思います。
『007』と『インディー・ジョーンズ』の類似点は有名どころで『インディー・ジョーンズ クリスタルスカルの王国』でインディー・ジョーンズが放射能浴びて国家施設で体を洗うシーンは『007 ドクター・ノオ』まんまでしたね。
それに,蛇嫌いという設定は『インディー・ジョーンズ 最後の聖戦』に出てくるし,
何よりも大事なのは今でこそ有名なんですがスピルバークの悪趣味(例:『インディー・ジョーンズ 最後の聖戦』ではナチの飛行機が両翼を失ってトンネルに突っ込むシーンでインディとヘンリーが飛行機の操縦者が顔合わせするというシーンの後爆死するというのは映画評論家の中原昌也が指摘している)についても言及が足りない。
大体パチスロで『インディー・ジョーンズ』シリーズ語るならルーカスのプロデューサー人生を語った方が手っ取り早いんじゃないか?
それなのに、この原稿、よく編集部が通したものです。
確実に唐沢はパチスロというものを知らないのでしょう。
手塚先生の映画評が。
唐沢がやたら007と刑事コロンボを持ち出すのは、それより後の映画(コロンボはテレビですが)を理解出来なくて、より印象深いからでしょう。
007もコロンボも二十歳以前に映像で見て、さらに解説書的に小説を読んで意味付けをし、より印象に残ったのではないかと。唐沢マジックは、それさえも正しく見て、読んだのか訝しくなるところです。唐沢にとっての007はフレミングの原作とショーン・コネリーの映画だけのようですが。
なんと言っても、キートンの『セブンチャンス』でしょうねえ(バイオ・ハザードにもありましたけど(何回死んだか))。『セブンチャンス』では丸い巨岩が何十個と転がってくるので、ピンボールのイメージはこちらの方が強い。
パチンコにはまっていた頃、パチンコの夢はよくみましたが、自分が玉になったことはありません(盤面をごうごうと大河の如く玉が流れていく夢でした)。『インディ・ジョーンズ』だって、玉に追いかけられているだけで、玉になっているわけではないし。
先生は「自分より優れている」と感じると、
思いっきり貶したということをよく聞きますので、
貶してるならそれはそれでいい作品ということにもなるんだと思います。
作品だけの私見なのですが、手塚さんとスピルバーグで比較論したほうが、まだマシだった気がします
作品を見る人にいろいろな夢(その中には悪夢もあるでしょう)を見せる力とか先行作品をいかに自作に咀嚼したのかとかいくらでも書けるのに
べつに手塚さん批判出さなくてもいい文章なのに無理矢理出すあたりに唐沢さんのなんかどろどろした感じが出てますね
>ブラックウッドさん
宮崎駿も手塚批判をしてますけど、結局は批判の内容なんでしょうね。文章を読めてないのは論外でしょう。
> さん
たぶん混同してますね。コラムを書く前に見直してくれという感じですが。
>デュードさん
ルーカスについてはキャプションで触れていますけど、全然ですね。スピルバーグ作品については多くの人が書いているだけに余計に粗さが目に付いてしまいます。
>O.L.H.さん
『007』はどの辺まで追いかけているのでしょうか。ピアース・ブロスナン時代も怪しそう。
>藤岡さん
>セブンチャンス
あれは斜面を転がってますからピンボールっぽいですね。『ギャバン』は洞窟の中でやっているのでもろ『レイダース』なんですけど。
>minoさん
だから、手塚先生は『レイダース』を評価しつつももっと高いレベルを求めているんですよ。読解力のない人が見たら単なる批判だと誤解してしまうかもしれませんが。
『見たり撮ったり映したり』は手塚先生の映画マニアぶりがうかがえてとても面白い本です。あれだけ多忙なのに10年以上365本映画を見ていたというのだから凄い。個人的には『ウルトラQ』(『W3』の裏番組)に触れたコラムでウルトラ怪獣を描いていたのが嬉しかったですね。エレキングが妙にカッコいいw
>yonoさん
スピルバーグは「悪夢」だけ描いたわけじゃないですしね。
あまりにもくだらないスピルバーグ評だ。
スピルバーグを語るのなら、町山智浩氏の『〈映画の見方〉がわかる本』は読まなきゃ。
唐沢は作品や作家について語ることができない人なので、スピルバーグのようなメジャーな映画監督についての文章を読むと余計にダメさ加減がわかってしまいます。