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唐沢俊一検証blog

2009-04-16

せんとくんもビックリ。

17:55

 今日は記事を書かないつもりでいたが、次の記事のために本をパラパラめくっていたらウッカリとネタを見つけてしまったので書いておく。…適当に読んでいてもガセを見つけられるんだから本当に凄い。


唐沢俊一キッチュワールド案内』(早川書房)P.103〜104より。

もっとも、これだけの大事業を完成させた朝廷は、この大仏開眼のわずか二十三年後に、青丹よしと歌われた(ちなみに青丹とは水銀を含んだ土のことである)奈良を捨てて、平安京へと遷都を行う。


 小学校の社会科のおさらいをしてみよう。東大寺大仏開眼は752年である。そして、平安京への遷都は794年…なのだが、その前に784年平城京から長岡京へ遷都していることも常識だろう。唐沢俊一の書き方だと平城京から直接平安京に遷都したみたいだが。…まさか。

 いずれにしても平城京からの遷都が「大仏開眼のわずか二十三年後」というのは間違いであるが、どうしてこんな間違いが起こったのか想像すると、実は開眼の儀式の時点で大仏は完成しておらず、完成したのは771年なのである。771年の23年後は794年だから、おそらく「開眼」と「完成」を取り違えてしまったということなのだろう。

 なお、上の文章の「青丹」についての説明もガセなので、「トンデモない一行知識の世界OLD」を参照してほしい。

キッチュワールド案内(ガイド)

キッチュワールド案内(ガイド)

O.L.H.O.L.H. 2009/04/16 19:03 >青丹よしと歌われた(略)奈良を捨てて、

「あをによし」は奈良にかかる枕詞で歌の中ではとくに意味をなしているわけではない筈ですが、唐沢の書き方だと「素晴らしい」なり「美しい」なりの意味がありそうに受け取れますね。

ハヤタ隊員ハヤタ隊員 2009/04/17 10:33 >ちなみに青丹とは水銀を含んだ土のことである

この文章は、グーグルで「青丹」を検索すると最初に出てくるサイトを基に書かれているようですね。
http://homepage2.nifty.com/ToDo/cate1/suigin1.htm

ただ、上のサイトには、「青丹」を「青」と「丹」に分け、

>「丹」は通常、鮮やかな赤を意味する言葉として用いられる。
>それは硫黄と水銀との化合した鮮やかな赤い土である「丹」に由来する。

と書いてあるだけで、「青丹とは水銀を含んだ土」とは書いてませんが。

いつも読んでますいつも読んでます 2009/04/17 16:20 丹頂鶴とは、頭のてっぺんが赤い鶴のことです。
それも知らないってことですね、頭のてっぺんを見せられない唐沢は。

kensyouhankensyouhan 2009/04/18 15:26 コメントありがとうございます。

>O.L.H.さん
枕詞というものを理解しているのかどうか。

>ハヤタ隊員さん
「丹」に水銀が含まれているからといって「青丹」までそうではない、ということですかね。

>いつも読んでます さん
知識を比較対照することができれば間違いを失くすことができると思うんですけどね。
「ロサンゼルス=LA」の時もそうでしたが。

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