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唐沢俊一検証blog

2009-08-11

「唐沢俊一の処分および処分撤回問題」・その5(完結編)。

23:55

唐沢俊一検証本Vol.1-盗用編-』

コミックマーケット76 3日目(8月16日/日曜日)

東2ホール M−05a「西理研」にて定価1000円で販売予定。

タコシェで8月下旬より委託予定。

※内容についてはプロフィール欄に詳しい説明があります。


 今回でいよいよ最終回である。まずは問題の結末について説明しておく。

 山本弘会長はわりと早い段階で唐沢俊一への処分を撤回して、唐沢俊一からの活動自粛の提案を受諾した」と表現を変更している。唐沢俊一と学会に迷惑をかけたくない」と言ったのを受けて、会長が処分案(詳しくはその1を参照)を提案し、唐沢がそれを受け入れたかたちにしたのである。つまり、山本会長が権力を発動させたわけではなく、唐沢俊一が自分の意志で活動を自粛するのなら問題はない、というわけである。会長は「「処分」という言葉は不適当であったと反省しています」と書いているから、「と学会」という団体内で「処分」を行うことはできないと考えたのかもしれない。その一方で会長は

弱音を吐かせてください。

僕はみなさんが考えているほどタフな人間じゃないんです。

プレッシャーに弱いんです。

mixiニコ動アニメに逃避していたことを告白している。…しかし、団体のトップに弱音を吐かれたら末端の会員としてはたまったものではない。「処分」をするからには毅然としていてもらわなければ。会長は「処分」をするにあたってどれくらいの覚悟があったのだろうか。

 山本会長がこのように揺らいでいたせいか、「活動自粛」と表現が変更されても会員の間から反対意見が次々と出てきてしまった。たとえば、酒井和彦氏は「唐沢氏の活動自粛によって「と学会」の運営に影響が出ているから直ちに復帰してほしい」と要望を述べている。…まあ、盗用しているのにそれでも運営委員を務めるというのはある意味では懲罰なのかもしれないが。酒井氏は他にもこんなことを言っている。

と学会が身内に甘いなどといっているものは、それこそ認識不足である。

実際、と学会員であった伊藤(バカ)氏により、唐沢・岡田両と学会員は名誉毀損訴訟を起こされているのである。

会員同士で裁判沙汰を繰り広げる会が、身内に甘いなどというのはアンチが作った幻想にすぎない。

また、そのような事態にあっても、と学会としては直接裁判等には介入しなかったし、会としてなんら処分を下すことも無かった。

伊藤(バカ)氏はあくまで会費未納による退会(一部退会届を出したとの話もあるが)で除名ではない。

 

 伊藤剛さんの裁判に「と学会」が何か関係しているんだろうか。たまたま当事者3人が「と学会」の会員だっただけなんじゃないの? それに「アンチ」の眼に触れないところで「アンチ」に反論したって意味はまったく無いと思うけどなあ。堂々と表に出てきて「アンチが作った幻想」を破壊してほしいところだ。あと、酒井氏が伊藤さんへの侮蔑的な名称をいまだに使っている意図もおうかがいしたいものだ。大内明日香女史のmixi日記をメーリングリストで流出させた一件(詳しくは5月26日の記事を参照)をあわせて考えると、と学会というのは身内でも弱い立場の人間をいじめる集団なのではないか?と邪推してしまうのだけど。確かに「身内に甘い」わけではないんだろうね。

 で、結局、唐沢俊一は自粛を撤回することになる。

会員の皆様のご意見、意思表明、全て心に強く受け止めています。会を混乱させた責任は痛感しておりますが、これ以上、会が紛糾することを見るに忍び得ません。

運営委員の一人として、また会員として、トンデモを愛する者としてと学会に対し、私が行い得る唯一の行為として、活動自粛、退会等、及びその公表意志を一切撤回いたします。

何ごともなかったかのように今後とも活動を続けます。

皆様も、何ごともなかったかのようにおつきあいください。

もちろん、責任については重く考えています。

ただし、そのとりかたについては、さまざまな形があると思います。

皆様と一緒に、それについては考えていきたいと思っています。

 と学会」のために自粛を撤回することにしたらしい。まあ、山本会長以外はほぼ全員「処分」に反対だったから仕方ないんだろうけど。唐沢は自分へのメールでも「自分はともかくと学会を攻撃するのはどうか」と書いていた(詳しくは8月3日の記事を参照)が、本当に「と学会」のことを考えているのなら「と学会」の名を貶めるような真似をしなければいいのだ。盗用して「と学会」に大ダメージを与えておきながら「自分は「と学会」のことを考えているんだ!」というポーズをされても虚しいだけだ。

 しかし、「責任」を「皆様と一緒に」考えていくといったってなあ。唐沢俊一の「処分」に反対するような大甘な「皆様」に何が期待できるんだろう。それに盗用についての「責任」はあくまで唐沢俊一個人が負うべきものであって、「と学会」のメンバーにはまったく関係のないことだろう。それとも、「と学会」のみなさんは唐沢の盗用に連帯責任を感じているのだろうか。まあ、会員のみなさんは「特に山本会長と唐沢先生におかれましては、一度表明したことを撤回するのは大変なエネルギーのいることだと思います」とか「唐沢先生、ありがとうございます(涙)」とか喜んでいるんだけど。これからも唐沢俊一と一緒に好きなようにやっていってほしい。ふたたび俺が検証するような事態にならないよう祈ってます。


 以下この騒動についての個人的な考えをいろいろ書いておく。

 この騒動において一番興味深い人物はやはり山本弘会長である。事態をほぼ完璧に理解したうえで「処分」を下したにもかかわらず、結局は撤回してしまったのはどうしてなのだろう。たとえ会長であっても、たったひとりでは「処分」を行えないということなのだろうか。「事態をちゃんと理解していたのは良い」と考えるか「わかっていたのに何もしなかった」と考えるかは人によるんだろうけど(山本会長はいつも「有言不実行」だという意見も見られるが)。極端なことを言えば、山本会長は唐沢を「処分」する代わりに、自分から「と学会」をやめてしまってもよかったのかもしれない。「と学会」を離れても「トンデモ本」を検証することはできるだろうし。

 あと、「と学会」が唐沢俊一を擁護する意見がいちいちヘンなのも気になった。たとえば、「「と学会」は趣味の集まりなのだから「処分」はそぐわない」という意見については、むしろ「趣味」や「遊び」でやっている集まりだからこそ、けじめはしっかりつけなくてはいけないのではないか?と思う。「トンデモ」の中には「ガセ」や「パクリ」も含まれるわけで、それをネタにするたびに唐沢俊一も同じ事をやってるじゃん」と外野から突っ込まれてしまうのだが、そういう状況で「トンデモ」をネタにしても楽しいんだろうか? 「処分」をひそかに支持しながらも表立って意見を言えなかった人もいたのだろうか。

 もうひとつ、「と学会」の古参メンバーが揃って唐沢俊一を「処分」すると「と学会」の活動に支障が出る」と言っているのも気になった。「と学会」が「トンデモ本」をネタにすることを主な活動にしている、つまり他人の著作物に依拠していることは確かだが、しかし、それならば逆に「盗用」については厳しく対処する必要があるのではないだろうか。そうでないと、著作権法上で認められた正当な行為でも疑われる羽目になりかねない。要するに古参メンバーのみなさんは真逆のことをやっているのだ。

 この検証をやりながら「組織っていったいなんなんだろう?」としばしば考えた。組織にいるせいで正しい行いができなくなる(例:山本弘会長)、間違った行動をした人が「組織のため」と自己を正当化して生き延びる(例:唐沢俊一)、…こういうおかしなことが起こるのは何故だろう?と思ったのだ。

 もちろん、そんなことは過去にいくらでも行われてきたことで、今でも世界のいたるところで行われていることなのだから、いまさら驚くようなことではない。しかし、企業や軍隊や学校ならともかく、オタクの組織でもそういうことが起こるのがちょっと意外なのだ。しがらみのない「趣味」によって連帯した組織でもそういうことが起きてしまうのかと。…もっとも、唐沢俊一「組織」を利用して今までやってきた人であるのだが。札幌アニソンサークルに始まり(詳しくは2008年10月28日の記事を参照)、アニドウでは一般のファンを批判し(詳しくは7月10日の記事を参照)、そして「と学会」のメンバーとしてタイトルに「トンデモ」とついた著書を多数出してきた。唐沢にしてみれば「うちの「と学会」」なのだろう(詳しくは5月2日の記事を参照)。「趣味」というのはまず第一に個人で楽しむものだと思っている自分には、唐沢俊一の行動原理がよくわからない(岡田斗司夫も同じか?)。

 それにオタクというのは「趣味」や「遊び」を第一に考える人種だと思っていたのだが、「と学会」の人たちは、「趣味」よりも「仲間と付き合う」方を大事にしているのだから少し不思議である。まあ、人付き合いも大事なんだろうけど…。山本会長なんか唐沢俊一の「処分」のことを考えるのがつらくてアニメに逃避していたもんなあ。「趣味のサークル」に入っているせいで「趣味」を楽しめなくなるってどういうことなのか。

 ただ、と学会」は純粋な「趣味の集まり」ではない、と考えればこの騒動は理解できなくも無い。つまり、経済的事情がからんでいることでややこしくなっているのではないか。「と学会年鑑」は毎年発売されていて、コミケでは同人誌が売られ、「トンデモ本大賞」では物販が行われているのだ。…そうなると結構なお金が動いているわけで、簡単に退会したりはできないのかも、と思う。大人って大変だ。

 もうひとつ思ったのは、今、「趣味」を楽しむために何らかの組織に入る必要があるのか?ということだ。昔なら同好の士を探すために組織に入る必要があっただろうし、自分の意見を発表するとしてもひとりでそれをやるのは難しかった(大学生時代の唐沢俊一が『ぴあ』やアニドウ同人誌に投稿していたのを連想する)。しかし、今ではネットで同好の士はたやすく見つかるし、2ちゃんブログで意見を思う存分発表することができる。自分のような集団に属したことの無いオタクにとってはまことにありがたい時代である。「と学会」にも同じ事が言えるわけで、今、「トンデモ」をネタにするとしても「と学会」に入る必要は無いのであって、個人でも十分やれるはずだ。そう考えると、と学会」というのはある世代・ある年代において限定された集団だったのかもなあ、と思う。その点、「と学会」のメーリングリストの中で、ネットの住人に対する反感を書き連ねている人が少なからずいるのも興味深い。「1999年7の月」で解散していれば…。いやいや、冗談冗談。でも、「と学会」が活動を今後も続けていくのであれば、そういった変化に目を向けていく必要があるのは確かなことだろう。がんばってください。

 

 …いやー、大変だった! 初めて「特殊な資料」を使った検証だったから神経を使って疲れた。「ここまでやるのか」と思われた人もいるかもしれないけど、やるからには徹底的にやりたいので。今後も「特殊な資料」を使うことがあるかもしれないし、唐沢俊一の関係者に話を聞く機会もあるかもしれない。最終的には札幌まで取材に…行くかどうかはまだわからないw もはやブロガーというよりはマスコミみたいになってきた。

 それにしても、よりによってコミケ直前にこのネタをやってしまったというのも我ながらどうなのか。「と学会」のブースに行くつもりだったんだけどなあ。わざとじゃないんだけど、俺は検証にエンターテインメント性を持ち込みすぎだ。これからはもっと地味にやろう。

 とりあえずこれでコミケ前の検証は終わり。金曜にコミケの予定について書きますが、気合が乗ったら「夏休み特別企画」をやるかもしれません。そろそろネタをやりたくてウズウズしているので。

mkstonecoldmkstonecold 2009/08/12 00:24 お疲れ様でした(いろんな意味で)。

と学会員幹部お一人お一人の了見が見えて大変結構でした。パロディや盗用の定義すらあやふやだったというのは衝撃的でしたね。
改めて聞いてみたいものです。唐沢についてはもうわかっているからよいですが。
これだけの面子で、表現者の矜恃があったのが約一名というのも凄いです。
ひょっとしたら、トンデモ本の発掘なんかより、ホッピー片手にワイワイやる方が楽しいのかも

トンデモブラウトンデモブラウ 2009/08/12 00:26 利権を守るための言い訳に、「本当にしょうもない趣味の集まりですから。」的な逃げは、虫唾が走る。
トンデモ批判をダブルスタンダードな立ち位置でもできるって凄いねぇ。

mkstonecoldmkstonecold 2009/08/12 00:33 お疲れ様でした(いろんな意味で)。

と学会員幹部お一人お一人の了見が見えて大変結構でした。パロディや盗用の定義すらあやふやだったというのは衝撃的でしたね。
改めて聞いてみたいものです。唐沢についてはもうわかっているからよいですが。
これだけの面子で、表現者としての矜恃があったのが約一名というのも凄い話ですね。

寒い時代ですなあ。

S.KS.K 2009/08/12 00:43 >今、「趣味」を楽しむために何らかの組織に入る必要があるのか?

 そこの所、「と学会」というのは「互助協会」なのかもしれません。
「もっと突き詰めた事をもっと広範囲にやれる」「『と学会』という看板で
もっと大きな声で世間に訴えられる」「金になる」「皆でやれば怖くない」等々。
 まあ最初の一個は「組織」のメリットだと思いますが、後の要素は「トンデモ」
の巣窟、カルトとどう違うのかと。
「唐沢氏の『処分』に反対」が多数だったのは、そういうメンバーなりに別件で
後ろ暗かったり「と学会」利権が損なわれるのが怖かったんじゃないかと思いました。
 そういう意味では「この件の山本弘」が最も正しい判断をしていたというのは
判る気がします、あの人は良くも悪くも「自分が悪いとは考えもしない」タイプの
人の様なので。
 それではコミケ、ご武運を。

まえだまえだまえだまえだ 2009/08/12 01:31 なんともまあ異常な集まりですね「と学会」ってのは
唐沢がそんなに会にとって大事なら会長にでも据えて
開き直ればいいのにそれもせず泣き言を言う会長を誰も助けず
一方でゆるい会を主張して処分のたぐいは相応しくないとしながら
もう一方では外敵を夢想して結束をアピールしたり
まるでどこかの新興宗教のようです

yonoyono 2009/08/12 01:32 伊藤さんに関する発言を見るに「ある目的のために(この場合趣味)集まった団体のセクト主義」みたいな物があるのかなあと
仲間内の論理で唐沢さん問題を語ってるから外から見るとへんてこな事になっているのでしょう
山本さんは板挟みだったんだろうと同情的です(あくまでこの件での話)
ともあれお疲れ様でした

O.L.H.O.L.H. 2009/08/12 01:47 >何ごともなかったかのように今後とも活動を続けます。
>皆様も、何ごともなかったかのようにおつきあいください。


 まるで『盗っ人猛々しい』を辞書で引くと載っている例文ですね。

個人投資家個人投資家 2009/08/12 02:01 これって、固有名詞を入れ替えたら、無責任発言で辞任した元文部大臣が、政界を引退するの、次の衆議院選挙には出ないの、自粛期間が過ぎたから出馬するだの、やっぱりやめるだのという、自民党の内紛劇とそっくりですね。
 笑うしかない。
 やってることはスケールは小さいけど政治そのものなんですよ。

 こういうときはトップがぐらぐらしちゃダメで「俺の責任でこう処分する」って言い切らないとダメなんだよね。

個人投資家個人投資家 2009/08/12 02:30 >「趣味」というのはまず第一に個人で楽しむものだと思っている自分には、唐沢俊一の行動原理がよくわからない

 端的に言うと、「寄生」だと思う。
 昆虫の幼虫が、成長するにしたがって宿主を渡り歩くように、いろんな組織を渡り歩いて、その組織が持っている知識や人脈を利用して養分(所得)を摂取し、組織が衰えだしたら次の組織に移っていくだけ。


「趣味」を楽しんでいるのではなくて、寄生している組織の同好のメンバーが趣味として蓄積した物を横からパクっているから、趣味にしているように見えるだけ。
 自分自身で何かを生産するスキルはない。

 趣味というのはそれで稼ぐものではなく、稼ぎをつぎ込むものだからね。

Kai1964Kai1964 2009/08/12 05:02 本当にお疲れ様でした。楽しく読ませていただき、また、いろいろと考えさせられました。
>、「と学会」というのはある世代・ある年代において限定された集団だったのかもなあ、と思う。
わかります! 最近の『トンデモ』シリーズがパワーダウンした印象が否めないのは、ノストラダムスの大予言が外れに終わり、わかりやすいトンデモ本が少なくなったこともあるかもしれませんが、それ以上に、他人の著書をおちょくって楽しむことが、ネットでできるようになったことが大きいと思います。
存在意義を失ったにもかかわらず、多くの人数を抱えてしまい、ある程度のお金が動く組織の末路という意味では、「新しい教科書を作る会」を思わせるものがありますね。

山本弘さんなんかは、「と学会」に頼らずとも、ちゃんと生産活動を行う場所を持っているのだから、本音ではやめたい、と思っているのかもしれないな、とちょっと思いました。

WW 2009/08/12 06:08 コミケ直前の慌ただしい中、読み応えのある検証お疲れ様でした。
山本氏の処分案を実行すると、御用出版社など、学会周辺の経済に少なからぬ影響を与えるような気がします。
そのことを感じ取った古参連中が、名言はしないまでも、「と学会の活動に影響が出る」という言い方で会長を牽制したのではないかと。
こうなってしまうと規模の大小はともかく、利権にしがみつく政治屋連中と構図は変わりませんね。
いわゆる「手段の目的化」というやつです。
手段だけが肥大し、それに経済的依存をする人間が増えるほど、初期理念は形骸化していく。
そういうやがて悲しき大人の世界も笑い飛ばしてくれるのがと学会である、と思っていた時期が僕にもありました。(遠い目)

ロマンスロマンス 2009/08/12 06:23 >>会員の皆様のご意見、意思表明、全て心に強く受け止めています。
>>会を混乱させた責任は痛感しておりますが、これ以上、会が紛糾することを見るに忍び得ません。
>>運営委員の一人として、また会員として、
>>トンデモを愛する者としてと学会に対し、私が行い得る唯一の行為として

こう来たら,誰だって「迷惑をかけたくないので脱会いたします」となると思うでしょう。

それなのに,
>>活動自粛、退会等、及びその公表意志を一切撤回いたします。
>>何ごともなかったかのように今後とも活動を続けます。

何でこうなるの!?
私には完全にあべこべとしか思えません。

goito-mineralgoito-mineral 2009/08/12 07:28 お疲れさまでした。
「と学会」の会費なんですが、確か私がいた頃はなかったように思うのです。
記憶違いで実は払っていたのかもしれないのですが、払った憶えがありません。
また、「退会届」なるものも、一体どこに出せばよいのかも分かりません。
仮に私が覚えていないだけで、実際には当時から「会費」があったとしても、
酒井氏の発言を読むに、当時と今とでは会のありようが変化しているように思います。
当時はもっとゆるやかな集まりだったような……。

それから、彼の(バカ)君発言ですが、単に不愉快です。

話は変りますが、「趣味の会」の存在意義が薄れ、同好の士がネットですぐに見つかるという
傾向は、おそらくほとんどの趣味において見られるものだと思います。
私にとって卑近な例で言えば、鉱物趣味の世界がそうです。どの会も高齢化が著しく、アメリカ
人のディーラーによれば、アメリカでもヨーロッパでも同じで、club や society の高齢化は
進んでいるようです。

一方、「オタクであること」を「人格」の問題ではなく「趣味」の問題としてとらえた
kensyouhanさんの見方は、たいへん正当なものであると同時に、新鮮なものに見えました。
これは、裏を返せば「オタク」の問題系が、いかに「趣味」として見られてこなかったことの
証左だと思います。と学会の「病理」を考察するのには、「オタク」と自認するある種の人々の
強いコミュニティ指向と、そのコミュニティへの依存、そして「シニシズム理性」という心性に
ついて理解する必要があるでしょう。そのあたりについては、ここでは長くなるので、拙著
『マンガは変る』の前文と、所収の「アジテーションとしてのガンダム」をお読みくだされば
と思います。そういえば、この本も出たとき、アマゾンの読者書評で妙な酷評をされ、しかも
わずか一日で「参考になりました」評が数十も入り、その後2ちゃんねるの唐沢スレと私のスレ
で話題にされた途端、消されるというよく分からない展開をしていました。
さらにその酷評レビューが、すでにウェブに出ていた感想で言及された内容にしか触れておらず、
「本を読まずに他人のブログだけ見て書いた」と思しきものでした。
話が横に流れてしまいましたが、コミケではお会いできればと思います。二、三お尋ねしたいこと
がありますので、よろしくお願いいたします。私は今年は一般参加なので、昼に入場の予定です。

goito-mineralgoito-mineral 2009/08/12 07:32 ×シニシズム理性
○シニカル理性

ですね。訂正します。
ぼくは大澤真幸氏の『戦後の思想空間』で知りました。

ミンダナオさん、あんまりですね。ミンダナオさん、あんまりですね。 2009/08/12 07:49 お、ぴりっと辛味を効かせましたね!
なんという美しいコメント欄の完成でしょう!
ボクが蛇足です!

藤岡真藤岡真 2009/08/12 08:17  わたしは「馬鹿」が屁理屈こいて偉そうにしているのが大嫌いです。久しぶりに、大量のアドレナリンが放出されました。
「洒落で唐沢を殴る会」ってのを立ち上げようかしら。「趣味でやってる馬鹿な集まりですよ」。

 冷静な検証に対して申し訳なく思うものの。

KoichiYasuokaKoichiYasuoka 2009/08/12 08:51 >アマゾンの読者書評で妙な酷評をされ、しかもわずか一日で「参考になりました」評が数十も入り

あ、それ、同じことが私の著書でも起こってました。うーん、そういうの、当時、流行ってたんでしょうかねぇ?

うさぎ林檎うさぎ林檎 2009/08/12 09:02 途中、色々ありましたが想定内だったのでしょうか?どちらにせよお疲れ様でした。

と学会には部活、サークル活動の経験が少ない人が多いのではと思ってしまいました。個人的な理由(見栄とか)で自分の趣味を吐露できなかった人達が、同好の士を見つけてはしゃいでいたら、それを金蔓にする人間が混じった事で事態を見誤ったて感じでしょうか。
私はどちらかと言えば「と学会」よりの年代ですが、一連の流れにパソ通時代の悪しき風情を感じて、ヤナカンジーでしたね。
趣味を楽しむのにムラ社会は、ウザイと思うんですけどねぇ、違うのかなぁ。

kensyouhankensyouhan 2009/08/12 10:39 コメントありがとうございます。

>mkstonecoldさん
揃いも揃って著作権の知識がないのは困ったものだなあと。いや、普通の人が著作権に疎いのは仕方ないんですけど、著書を出したこともある人が疎いというのはちょっと。

>トンデモブラウ さん
「しょうもない集まり」の一員である事に誇りがあるならああいうだらしない態度は取れないと思います。

>S.Kさん
今の時代に「互助協会」が必要なのか?という話ですね。山本弘や唐沢俊一は個人でも著書を出せますし、一般の会員でも同人誌を出すことは出来るでしょう。自分にだって出せたのだから大丈夫ですよ。少なくとも、純粋に趣味を楽しむためには何らかの組織に属する必要は無いんじゃないか?とやっぱり思います。
「ご武運を」とか言われると戦死してしまいそうなんですがw いや、まあ、確かにコミケは戦場ですね。

>まえだまえださん
>yonoさん
唐沢俊一はもう少し生まれるのが早ければ学生運動をやってたんじゃないか?と思いますけどね。「政治の季節」が終わっていたせいでそっちには行かなかっただけで、「運動向き」の性格だと思います。まあ、運動をやっていたら内ゲバで人を殺したりしていたかもしれないので、「と学会」でまだよかったのかな。

>O.L.H.さん
山本会長があそこまで言っているのに開き直っているんだから凄いですね。

>個人投資家さん
個人的に「政治」を「ドラマ」として楽しんで見ているので、今回の問題は非常に面白かったですね。登場人物もやっていることも非常にスケールは小さいですが、それなりの面白さはあります。
「寄生」とはまた…。唐沢用語だと「プロデュース」にあたるんでしょうけど。

>london2008さん
お笑い担当ならもっとレベルを上げてほしいです。

>Kai1964 さん
「と学会」にもはや存在意義は無い、と言い切ろうかとも思ったのですが、実際に「トンデモ本大賞」に行って楽しそうにしている人を見ているので、「場」を設ける意義はあるのかも、と思ってやめておきました。

>Wさん
組織が大きくなりすぎたというのはあるでしょうね。会員が100人を超えていますから。

>ロマンスさん
「癌を切除する手術をしようとしましたが、皮膚を切ると血が出るのでやめます」みたいな理屈ですよ。

>伊藤さん
ああ、そうか。ある人々にとっては「と学会」に所属していることが「アイデンティティ」にまでなっているわけですね。自分はその手の組織に属したことがないのでよくわからないのですが。「組織にいようといまいとお前はお前じゃん」とか言ったら怒られるんですね。気をつけよう。
「オタクであること」を「アインデンティティ」の問題として語るのも今となっては難しいものがあるでしょうね。もちろん、自分にとっては「オタクであること」はとても大事なことですが、殊更外部に対してアピることでもないと思いますし、アピったところで外部は大して反応してくれないと思います。「オタクであること」を「アイデンティティ」の問題として語れなくなっていることが「オタクはすでに死んでいる」ということなのか?とも思いますが…。この辺は後々考えてみたいです。
コミケで再びお目にかかれるということで嬉しく思います。しかし、一体何を訊かれるというのか…。というより、コミケ当日は伊藤さん以外の方からもいろいろ質問されるんだろうなあ。うーむ。

>ミンダナオさん、あんまりですね。さん
いや、まだまだコメント欄は完成してませんよ。

>藤岡さん
>「馬鹿」が屁理屈こいて偉そうにしているのが大嫌い
唐沢や「と学会」は藤岡さんの天敵ですね。
小学生の頃に自らのデコピンの威力の無さに絶望して以来、腕っぷしにはまったく自信がないので「殴る会」には参加できないのですが、「陰口を言う会」なら参加するかもしれません。

>安岡先生
怪奇現象なので「と学会」は調べるべきですね。

>うさぎ林檎さん
いや、向こうはいつでも予想を下回ってくるのでとても想定内とはいきません。
「と学会」はまさしく「ムラ社会」でしょうね。世間という「ムラ社会」から白眼視されてきた(?)オタクが結局「ムラ社会」を作ってしまっているというのはどういうことなのか。

nyannnyann 2009/08/12 10:40 お疲れ様でした。

「趣味の集まり」とか言ってますけど、結局と学会っていうのも権威志向の団体なんでしょうね。
おたくの啓蒙団体というか(笑)。趣味はまったく関係ない、権威気取りの人間と
それをヨイショすることで何か御利益が得られると信じている人間の寄り合いなんだと
思いますよ。だから啓蒙する側の親分格だった唐沢さんが実はたいしたことないというのは
耐えられなかったんだと思います。外から見ていれば「おたく第一世代」なんて何の価値も
ないフィクションにしか見えないんだけど、内側にいると物凄い金看板のように見えるんで
しょう。岡田氏が「おたくとはこういうもの」と言い出した時に余計な御世話だと拒否反応を
起こしてしまった自分には、と学会の内側にいる人の信仰はちょっと理解できません。
山本会長とと学会の関係は、ビートたけしの隠れた名作(監督は別人)である『教祖誕生』の
下條正巳のお神輿教祖と教団幹部の関係にもちょっと似ているかなあと思ってみたり。
知り合いに唐沢本を定期的に出すことがメインの仕事という編集さんがいるので、
一連の騒動について聞いてみたいんですけど、何か聞いたら怖いような気もするし。。。

ttytty 2009/08/12 12:07 陰謀論ですが、と学会のメンバーは著作権法をまともに遵守すると自分たちの活動がやりにくくなるので、わざと著作権問題を軽視しているのではないでしょうか。
本を見ると、上映許可を取らずにDVDを多数に向けて見せたりとかしてますよね。これを、引用の範囲として認められるだけの批評が発表の際についているかどうかを確認しながらとかになると煩わしいですよね。単にトンデモですといって発表していたりするのであれば引用とは認められないはずですが、実際の発表の場ってあくまでも批評が主でトンデモ物が従になった引用条件を満たした上で発表が行われているのでしょうか。

著作権問題でいったん負けを認めると、からかっている人たちから「許可もとらず、引用条件も満たさず勝手に上映したり、朗読するのは著作権違反だ」と訴えられる隙を与える。だから絶対に認めてはならないと思ってたらいやですね。

herfinalchapterherfinalchapter 2009/08/12 17:40 >もうひとつ思ったのは、今、「趣味」を楽しむために何らかの組織に入る必要があるのか?

清谷信一という人の書いた『ル・オタク』という本を読んでいたら「オタクは群れてこそオタクである」と書かれていましたよ。曰く「アニメやマンガといった共通の事柄について盛り上がる仲間がいなければ単なるファンで終わってしまい、オタクへと「進化」するのは難しい」のだとか。

そういえば私も、以前mixiの日記で児ポ法改正問題を扱った際、エロゲーについても少しばかり触れたのですが、それに対して見ず知らずのエロゲーオタクから「(mixi内の)オタク関連のコミュニティに入っていないお前にオタク文化を語る資格はない」といった恫喝を受けたことがありました。(けっしてエロゲーを否定する内容ではなかったはずなのですが……)

どうも「オタク」には、「単なるファン」に対する差別意識というか、優越意識があるのでしょうかね?

古賀古賀 2009/08/12 22:45 お疲れさまでした。

>と学会というのは身内でも弱い立場の人間をいじめる集団なのではないか?と邪推して
>しまうのだけど。

同調圧力の異常に高い集団は大抵そうですけどね。普通に考えたら理不尽ないじめであっても誰も止めないから。オタアミ会議室とか(笑)。

SawaharaSawahara 2009/08/13 12:21 改めてと学会が見下げ果てた集団だとよくわかりました。

私は以前某タウン誌の投稿コーナーで「ヤンキーはひとりでは何もできず、オタクは集団では何もできない」と読んだことがありますが…
(ちなみにそのネタは、「オバハンはひとりだろうが集団だろうが何でもできる」と続く)

kensyouhankensyouhan 2009/08/15 10:36 コメントありがとうございます。

>nyannさん
唐沢俊一は「オタク以外の知識もある」というのが特徴でもありましたからね。と学会の中でも「唐沢さんって本当はウスいんじゃないか?」と誰か気づかなかったのか?と気になりますけど。
定期的に出る唐沢本というとかなり限られてくるような。

>ttyさん
と学会の本だけでなくイベントでも著作権違反の疑いがあるわけですね。なるほど。

>herfinalchapterさん
それなら自分は「ファン」でいいや、と思います。自分は「オタク」の集まりに入ったことはありませんし、同好の士と語り合ったこともあまりないのですが、それでも独学(?)で勉強してきたことはかなり役に立っていると思います。それに今ではネットでいろんな人の意見を見られたり交流をすることができるのも大きいですね。

>古賀さん
あと変化を嫌ってますね>と学会
唐沢俊一を「処分」できなかったのも、唐沢を尊敬しているからではなくて、単にいざこざを嫌っただけなんじゃないかと。もし唐沢が退会していたら「あの人も実はトンデモだった」という話に遠からずなっていたと思いますけど。

>Sawaharaさん
いや、オタクでも集団でやっているところもあると思いますけどね。