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唐沢俊一検証blog

2009-09-15

唐沢なをき検証blog4。

18:56

 『唐沢俊一検証本VOL.1』、通販受付中です。タコシェの店頭でも販売しています。

 松沢呉一さん唐沢俊一について書かれています。…名刺の肩書きが「サブカルチャー」になったのはいつからなんだろう。


 唐沢なをきマンガのゲンバ』取材拒否事件は、かなり大ごとになってしまったが、少し補足しておく。

 「からまんブログ」でもネタバレしているので書いてしまうが、唐沢なをき『まんが極道』第42回「いや、そうじゃなくて」のラスト近くでディレクターと漫画家は次のようなやりとりをする。

「先生は特撮ヒーロー番組や映画がお好きなんですよねぇ」


「……はいっ 好きですねぇ」


「舞台裏にも興味がおありだ」


「はい」


「そんなにお好きならどうして特撮番組を作る仕事じゃなくて漫画家になんかなったんですかぁー?」


「いや……漫画の方が好きだから漫画家に」


(スタッフ一同「あちゃ〜」)


「いや そうじゃなくてぇー」

 このくだりを読んだ時にはあまりのことに頭がクラクラしてしまった。唐沢なをきもショックを受けたからオチにしたのだと思う。どうしてディレクターがこのような発言をしたのか考えてみる。

 唐沢なをきが取材拒否するに至ったのは、ディレクターが自分の意見を押し付けたことが最大の理由なのだが、おそらくディレクターの頭の中には唐沢なをきが遂に本当に描きたかった作品を手掛けた!」というストーリーが出来上がっていたのだと思う。つまり、出発点から大間違いなわけだが、思い込みがあったからこそ、唐沢なをきが子供の頃から特撮の舞台裏に興味があったという答えを誘導しようとしたり、スーツアクターと話をすることで作品のクオリティが上がるという筋立てにしたかったわけだ。で、自分の考えたストーリーに固執するあまり(しかも唐沢なをきは自分の思うように動いてくれない)、「漫画家になんかなったんですかぁー?」という発言になったのではないだろうか。「唐沢なをき特撮の舞台裏に興味があったはずだ」という決めつけが頭の隅にあって、そこから「じゃあ、漫画はどうなるんだ?」という疑問が導き出され、それをそのまま口走ってしまったのではないかと。…たぶん、ディレクターは自分でも何を言っているのかわかっていないと思う。普通の人間なら、自分の言ったことが漫画家を愚弄したものであることに気づくはずだもの(それ以前に口に出さない)。

 …とはいえ、これはあくまで推測でしかない。いかに論理的に考えようとしたところで、人間の愚かさについて完全に説明することはできない、というのは「唐沢俊一検証blog」を1年以上続けている間にしばしば痛感させられているのだ。


 もうひとつ。

 とり・みき 唐沢なをき『とりから往復書簡』(徳間書店)2巻「愛の27通目」の唐沢なをきのパートは、殺人的なスケジュールに追い立てられる話なのだが(これに比べるとお兄さんの「忙しい」アピールはだいぶヌルい)、その中で唐沢なをき呉智英みなもと太郎の両氏と共に「杉浦茂101年祭」に参加する話が出てくる。そこでつい

「…なんでお兄さんはこういうイベントに出ないのかねえ」

と思ってしまった。いや、ガセをしゃべられても困るんだけど(自分も杉浦茂は好きだし)、なんだか気の毒になってしまった。もしかすると、自分の検証も0.000000001%くらいは関係しているかもしれないが。

 …ここはひとつ「ガセぱくりのすけ」として再起をはかるというのはどうか。唐沢俊一ペンネームを変えて別名で小説を書く」という噂を聞いたので候補としておすすめしておこう。

※追記 もしかするとマンガの原作だったかも。いずれにしても別名で活動しようとしているらしい。


コミックビーム 2009年 10月号 [雑誌]

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猿飛佐助 (ちくま文庫)

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ぐらもんぐらもん 2009/09/15 21:14 「とりから往復書簡」が「からまん往復書簡」になってますよ。

kensyouhankensyouhan 2009/09/15 21:15 コメントありがとうございます。

訂正しておきました。

yonocoyonoco 2009/09/15 23:05 再出発か単に気分を変えるためか、よくわかりませんね>別名義

それにしても兄弟でもここまで違うのか…
ネタにするというのはこういう事なんですね>なをきさんの漫画

KAGEKAGE 2009/09/16 00:14 細かい事ではありますが、「とりみき」ではなく、「とり・みき」ですね。
氏の中黒「・」はペンネームの一部らしいので省略されるのは間違いみたいです。
本人が以前何かで中黒が抜けてる事に触れてたので、「・」含めて表記が正しいのだなとその時思いました。
ご本人のブログで、姓名を分けて記入しなければいけない時に扱いに困ると書いてたのはちょっと笑いましたが(笑)

altnkaltnk 2009/09/16 00:20 「ヌイグルメン!」は唐沢先生の傑作です。一ディレクターの分際で説教とはけしからん。

mailinglistmailinglist 2009/09/16 04:36 どちらかというとD氏が本当に創作現場に臨場して撮影したがったことの方が異常な気がしますけれどね。やらせ(出来合のネタをその場で考えついたフリ)でいいじゃないかと思うけど。

『まんが極道』3巻の「第27話 シネマくん」で斎藤牛馬がアシスタントから「じゃ 先生 なんで映画作らないの」と言われちゃうくだりが現実化した? 頭山四郎五郎は斎藤とはまるで違うけど。

だおだお 2009/09/16 06:06 シンクロニシティといえば、サリーちゃんの再放送期間にチャンネルを回すと、
いっつもインド人の転校生ポニーさんが花壇を荒らされて泣いているのがいたたまれなくて10chを見られません。

mkstonecoldmkstonecold 2009/09/16 13:00 なをき先生を水島新司先生に、特撮を野球に置き換えてみると凄いですよね。
ただ水島先生だともっと凄い展開になりそうですけどね。

kensyouhankensyouhan 2009/09/16 22:07 コメントありがとうございます。

>yonocoさん
別名義についてはいろいろ事情があるようなんですけど、それ以前に原稿に取り掛かるのかどうかが問題のような。文章書くの好きじゃないみたいだからなあ。

>KAGEさん
訂正しておきました。

>altnk さん
今日本屋に行ったのに買ってくるのを忘れてしまいました。>ヌイグルメン

>mailinglistさん
『シネマくん』とは全然違いますね。斎藤牛馬は映画ファンであることをアピールしていたから「なんで?」と問い返されたんですが、唐沢なをきには突っ込まれる理由がなかったわけですから。事実は漫画より奇なり。

>だおさん
『サリーちゃん』はシンクロニシティを生む作品なんでしょうか。

>mkstonecoldさん
想像するとちょっと怖いですねw 水島先生はある意味野球選手ですが。

mailinglistmailinglist 2009/09/17 00:31 オナモミ氏の心の中の頭山が斎藤牛馬みたいなんでしょうね。頭山は「そんなこと考えたりしてないよっ」って言ってるのに。

D氏、なをき氏の他の作品を知ってるのかな? 知らなくても著者に直接取材したからリアルを押さえているよ、という論理なのか。リアルってなんなんでしょうね。自分の思い込みどおりに現実が動けば、それがリアルなんだよということなのかな。

kensyouhankensyouhan 2009/09/18 01:17 コメントありがとうございます。

いや、読んでないでしょう。読んでいたら「自分たちのこともネタにされるんじゃないか?」と思うはずですから。あんな迂闊なマネはできないはずです。

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